テレビが三種の神器と言われていたのは1950年代のこと。
当時はまだ白黒であったが豊かさの象徴でもあり、生活必需品として一般家庭にも普及した。
1960年代になるとカラーテレビが発売され、大きく進化した今では大画面で高画質なテレビが簡単に手に入るようになった。
そんなテレビも使われなかったり、事情があって保管しておかなければいけない時もあるだろう。
そこで、トランクルームを利用してテレビを保管する方法と注意点について見ていきたい。
トランクルームでテレビを保管する
トランクルームでテレビを保管するにはそれぞれの事情がある。
新しく購入したり、引っ越しや海外赴任など、いずれの場合も自宅に置いておけないのが最大の理由であろう。
極普通に生活しているだけでも、自宅の荷物は自然と増えてしまうものだ。
それらを上手に収納するには手間と工夫が必要になる。だが、なかなか思い通りにいかない現実が邪魔をしている。
特に住宅の狭小化(狭く小さくなること)が進んだ現代においては難しい課題かもしれない。
そんな時こそトランクルームの出番となるわけだが、荷物を保管しておくには少し注意が必要になる。
テレビは意外とデリケートなところがある、しかし取り扱いさえ注意していれば保管は可能と言える。
ただし、トランクルームに入れておけば絶対に大丈夫といった考えは、誤っているので捨てていただきたい。
仮に数か月、数年と保管した後、電源を入れたら普通に使えたとしても、これは単なる幸運にすぎない。
なぜなら、この世の中で使いっ放しOKのメインテナンスフリーのものなど存在していないからである。
車には整備が必要であり、洋服も洗濯をするように、テレビなどの電気製品も掃除や点検が必要なのだ。
トランクルームでテレビを保管する場合でも、何等かのメインテナンスが必要になることを認識していただきたい。
テレビを保管する方法と注意点とは?
- 保管前に掃除をおこなう
- 置き方に気を付ける
- 画面を保護しておく
- 保管しっ放しは厳禁
保管前に掃除をおこなう
テレビは保管前に掃除をしておくことが必要だ。
掃除といっても特別難しいことではない。
きれいにするのは主にテレビの外観部分になるが、枠の部分や画面、裏面のケーブルやコードの差し込み周辺、通風孔といったところになる。
枠の部分や画面は乾いた柔らかい布を使って、埃を落とすようにする。
この際に薬品を含んだクロスやティッシュペーパーだと、表面を傷めることなるので使ってはならない。
乾拭きだけで落ちない汚れは、100倍くらいに薄めた中性洗剤をつけた柔らかい布で、軽く擦ってきれいにする。
通気孔や差し込みの周辺は掃除機を使って埃を吸い取ってあげよう。この際にぶつけて傷にしないように気を付けたい。
ポイントは軽く丁寧におこなうことで、がさつにならないようにする。
もし内部が気になるようであれば、電気店に依頼してクリーニングしてもらうことをおすすめする。
重要な部分のため自信がなければ触らない方が無難であり、何かあっても自己責任となってしまうので注意してほしい。
掃除が終わったテレビはカバーを掛けたり、乾燥剤を入れて梱包して保管しよう。
置き方に気を付ける
保管しておく際には置き方に気を付けるようにしたい。
基本はあくまでも立てた状態で保管することだ。
特に液晶テレビなどは薄くできており、横から強い力が加わると壊れる可能性がある。
横置きにしてうっかり上に物を置いたりすると、画面が割れてしまうかもしれない。
修理となると金額も馬鹿にならず、場合によっては新品を買った方が安いこともあるので、十分に注意してほしい。
また他の荷物とぶつかったり、押されたりすることのないように置く場所にも気を配った方が良いだろう。
予防することが重要なので、しっかりと守るようにしたい。
画面を保護しておく
できるならば画面の保護をしておくのが良いだろう。
これがあるだけで破損の危険性はずいぶんと下がるものだ。
使用するのは保護パネルというものになるが、アクリル製のカバータイプになっており、画面全体を守ってくれる。
価格は5,000円~20,000円程度で購入でき、サイズも32インチ~65インチまで揃っている。
割れてから修理で数万円掛かると思ったら、検討する価値はありそうだ。
そこまでお金を掛けられなければ、段ボールを使ってカバーを作っておくのも一つの方法である。
これならば安くて簡単なので、すぐにできてしまうため用意しておきたい。
保管しっぱなしは厳禁
トランクルームに入れたままにしておかないようにしたい。
特別な事情がない限り、時々は状態を確認するなど気を付けたいところだ。
乾燥剤や防虫剤を使っていたら、定期的な交換も必要である。効き目の切れた状態では、使用する意味がない。
また、可能であれば時々は通電してしておいた方が良いだろう。
テレビには多くの電子部品が使われている。中にはスイッチを入れて電気を通した方が良い部品もある。
メーカーによっては1年に1回程度の通電をすすめていることがある。
テレビに最適の環境を選ぶことが大切
テレビを保管するのに適した環境を選ぶことが必要になる。
特に湿気には注意して、結露が起こらないようにすることが大切になる。
つまり空調を完備している施設であれば、最高に好ましい環境と言って間違いない。
温度と湿度が安定しているので、カビや結露の心配はいらないと考えて良いだろう。
しかし、すべての施設がそうではないので、それぞれの環境に対処しなければならない。
そうしないとテレビの寿命を縮めることになり、結局は買い替える羽目になってしまう。完璧を求めていたら、保管できる場所など見つからない。
だからこそ上手に付き合っていくことで、問題も起こりにくく安心感も増すのだ。
トランクルームで温度や湿度の影響を考えると、除湿剤や防虫剤の使用も検討した方が良いだろう。
湿気についてはトランクルームに除湿剤は不可欠?使って安心な保管環境と荷物の品質も参考にしてほしい。
特に屋外コンテナタイプでは不安定になるので、十分に気を付けて対策することをおすすめする。
ポイントさえしっかりと押さえていれば、きっと快適に利用できるはずだ。
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