ドラムはバンドの中で重要なパートの一つだ。
ドラマーのいないバンドはあまりないのだが、それにも関わらずドラム人口は少ないと言われている。
理由は色々と考えられるが、スペースを必要とする点にも原因があるようだ。
確かにあれだけのセットを置くには、それなりの場所を確保しないといけなくなる。
自宅に置いておくにしても、ある程度の余裕が必要になるだろうが、トランクルームであれば大丈夫かもしれない。
トランクルームにドラムセットを保管する
自宅にドラムセットを置くのが難しければ、トランクルームではどうだろうか?
ドラムセットを保管するとなると1.8m×1.8m(2帖)程度の広さが必要になると考えておこう。
ではトランクルームに保管した場合でも同様の広さが必要になるかというと少し違う。実際にはもう少し狭くても大丈夫である。
2帖と言うのは演奏ができる広さになるので、ケースに入れて保管しておけばスペースを節約することが可能だ。
コンパクトにまとめることで、狭い場所でも保管できてしまうため、大きさをチェックしておくと良い。
ではどんな環境を用意するのが良いかとなるが、湿気に弱いので注意が必要になる。
金属であったり、メイプルやマホガニーといった木材が使われており、ドラムのヘッドには本革が使われていることもある。
これらは急激な温度変化や湿度の影響を受けやすい。
とてもデリケートな一面を持っているので、おすすめするのは空調完備のトランクルームになる。
短期間の保管ならば、屋外コンテナタイプでも可能だろうが、長期になればなるほど傷みやすくなるので気を付けたい。
しっかりとケースに入れ、乾燥剤や除湿剤も必ず使用して、ドラムを守ってやることが大切になる。
一度傷んでしまうと回復が難しいので、保管場所は慎重に選んでいただきたい。
ドラムを保管する際の注意点とポイント
汚れを取り除いておく
ドラムに着いた汚れを取り除いておくことが大切になる。
付着した汗や皮脂をそのままにしておくと、緑青や錆などの原因になるので注意したい。
金属部分だけでなく塗装も傷めないように、柔らかい布を使って丁寧に拭きとりをおこなうと良い。
シンバルも曇ったり錆が発生していたら、専用のクリーナーを使ってきれいにしておく。
第一、錆びたままでは音色まで変わってしまう。
そうかといって磨き過ぎは表面の音溝を削ってしまうことがあるので、丁寧におこなうことが大事だ。
きれいになったら、乾拭きをしてクリーナーが残らないように拭き取る。
もし水拭きした場合には、水分を完全に拭き取っておくことを忘れないでいただきたい。
こうしてきれいになったドラムは、きちんとケースにいれて保管するのが理想だ。
定期的なメインテナンス
長期保存した場合はメインテナンスも必要になることを覚えておこう。
保管しっ放しにぜず定期的に手を加えることで、ベストな状態を保つようにしておくのが基本だ。
ケースから出て乾拭きをしたり、可動部などは必要に応じでグリスアップしておくと良いだろう。
あなたが普段からおこなっている通りの手入れをしてあげればOKである。
また、乾燥剤を使用している場合には定期的に交換が必要になる。
うっかり忘れると効果がなくなって、カビや錆の原因にもなりかねないので十分に注意しておきたい。
保管で最も大切なことは、傷みを発生させないことであり予防することだ。
トランクルームでドラムの練習をする?
トランクルームにドラムを保管したら、ついでに練習もしたくなるかもしれない。
しかし原則として、練習は認められていないのだ。
ほとんどの施設では防音ができていないため、規約でも禁止行為となっている。
トランクルームによっては、楽器の練習場所として提供されていることがあり、ここなら全く問題はないだろう。
もちろん防音されている環境のため、思いっきり練習ができる。
今まで練習パッドを使っていた方も、本物のドラムを叩いたほうが絶対に良いことは分かっているはずだ。
ただ残念なことに楽器演奏を許可している施設が少ないため、自宅から遠かったり探すのが大変になったりする。
どうしても見つからない場合には電子ドラムを使う方法もあるが、使用する前に必ず試し打ちして音の大きさだけでなく、どれくらい響くのか確認しておきたい。
自宅で使った際に、迷惑が掛からないかチェックするためには必要になる。
また、公共施設の音楽室やスタジオ、音楽教室には実際にドラムセットを置いてあるので、上手に活用したい。
普段は練習パッドや電子ドラムで練習をおこない、時々そういった施設で実際に叩いてチェックするのも一つの方法である。
これならば苦情が来る心配をしなくても良いのではないだろうか。
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