毎日の生活の中でトラブルが発生することは珍しくない。
いくら気を付けていても絶対に起こらないという保証はなく、常に隣り合わせと言ってもよい。
トランクルームも例外でなく、実にさまざまな問題が発生している。
よくあるのが「破損」に関するトラブルだが、その原因や予防方法など、どのように対処していけば良いか考えてみたい。
破損トラブルの原因とは?
そもそもトランクルームでの破損トラブルの原因はどこにあるのか?
それは借りる側の不注意にあると言っても過言ではなく、取り扱いが悪いからに他ならない。
- 落としてしまった
- ぶつけてしまった
- 倒してしまった
- 固定しなかった
- 保護しなかった
どれを取ってみても、十分に注意していれば防げたことばかりだ。
しかし、その注意を怠ったせいで破損という結果を招いてしまった。頭で分かっていても、これでは後の祭りである。
ではなぜ注意しなかったかとなるのだが、そこには「たぶん大丈夫だろう」という油断と甘い気持ちがあったのではないだろうか。
たぶん落さないだろう、たぶんぶつけないだろうという自分に都合の良い判断で動いてしまうと大変なことになってしまう。
もちろんすべてに対してではないが、少しでも危ないと思ったら前もって対策をしておく必要がある。
完璧に予防することは不可能かもれないが、意識することによって問題は起こりにくくなるのは確かであり、発生する確率は大きく異なる。
簡単で効果的な予防対策
トランクルームでの破損トラブルには、荷物の破損とトランクルームの破損の2つが考えられる。
どちらも避けたいものだが、効果的に予防する方法にはどんなものがあるか見ていこう。
保管する荷物の破損防止
荷物の破損防止といっても全てに対して行う必要はないのである。
傷がついたら困るものや破損しやすいものに限定しておけば大丈夫だろう。もちろん何が大切かはあなたが決めれば良い。
方法としては梱包材を使って保護してあげるのが一番だ。
最も手軽なのがエアクッションを使う方法である。あなたもご存じのプチプチのマットは簡単に手に入るし値段も手ごろで使いやすい。
もし、このまま保管する場合には、密閉し乾燥剤を入れてカビ対策をしておこう。中に湿気がこもっては大変である。
出し入れだけなら一時的に毛布を使うのも一つの方法だが、荷物が滑りやすくなるのでくれぐれも落とさないように注意したい。
できれば角が隠れる程度に掛けるだけにして、移動後は取ってしまった方が無難だ。
段ボ―ルだけだと落下時には不安だが擦り傷には有効なので、荷物によって使い分けると良い。
- エアークッション
- 段ボール
- 毛布や布団
トランクルームの破損防止
トランクルームを保護する最も有効な方法は養生することである。
養生とは傷や汚れから守るために保護することだが、さまざまな養生材が販売されているので検討してみると良い。
さすがに天井は必要ないだろうが、壁や床は傷がつきやすいので注意したい。
気を付けたいのが壁に不用意に養生シートなどを貼付けてしまうと、後になって剥がすときに苦労することになる。
したがって使用する場合には、使っても問題ないか壁の材質も確認しておこう。そうしないとシートを取ったときに壁も剥がれたり、養生シートが残ることがある。
床に関しては防湿性のある養生シートを選びたい。敷きっぱなしはジメジメしやすいからだ。
特にバイクや重量物は傷がつきやすいので床材や合板を利用して傷付き防止に努めよう。
- 養生シート
- 床材、合板
破損したときの補償は?
万が一にも破損してしまった場合の補償だが、出し入れの際の荷物については残念ながらないのだ。
トランクルーム会社は保管場所を貸しているだけなので、荷物の取り扱いに関しては全て自己責任になる。
補償されるのは基本的に火災や盗難などの特別な場合に限られており、通常であれば保険が適用される。
しかし、満額でないこともあるので覚えておいていただきたい。
また、会社によっては引き取りと配達のサービスをしてくれるところもあるが、この場合は規約に沿った内容で補償が受けられる。
そしてトランクルームの破損に関しては、あなたが補償するのが原則だ。
解約の際に修繕代の請求が来ることもあれば、敷金や保証金で補えることもあるので、ケースバイケースと言える。
借りたものに傷を付けた状態で返せないのは常識であり、修繕費用を負担するのは借りた者の義務でもある。
返すときは原状回復が必要
トランクルームと同様の条件で借りるものに、アパートやマンションといった賃貸住宅がある。
これらを借りたことがあればご存じだと思うが、返すときには原状回復させなければいけないのはトランクルームでも同じなのだ。
原状回復とは借りた時の状態に戻すことを言い、傷や汚れが主な修繕の対象になる。
ただし経年劣化で起こる黄ばみや変色といったものは、この中に含まれないことが多い。
しかし荷物を保管した際に付けてしまった傷や汚れなどは当然対象となる。
傷も気を付けないといけないが、掃除は定期的におこなっていれば、それほど汚れることもないはずである。
使い方が悪いと、そのすべての責任を利用者が負うことになるので十分に注意したい。
上手に利用すれば余計な出費をしなくて済むばかりか、返却だって簡単に気持ち良くできる。
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