漫画といっても多くのジャンルがあり、恋愛、サスペンス、コメディー、ホラー、スポーツなど様々だ。
魅力的なキャラクターやストーリーでたくさんの人を惹きつけている。
あなたも漫画ファンであれば自宅に何冊も持っていると思うが、その扱いに困っていないだろうか?
いつの間にか増えてしまった漫画が自宅のスペースを占領していても、簡単に処分できないことがある。
そんな時はどうしたら良いか?
保管する上での注意点を含めて、上手な収納方法について見ていきたい。
漫画の保管で注意すべき点は?
漫画の保管で最も注意しなければいけないのは”紙”であるという点だ。
それも決して強いものではなく、デリケートな一面を持っているため注意が必要になる。
- 湿気にとても弱い
- 虫食いに注意する
- 日焼けしやすい
漫画で使われている紙は湿気に弱いのが欠点である。
本の保管条件として温度が20℃〜27℃、湿度が50%〜65%が理想的とされている。特に湿気が高くなるとカビの発生につながるのだ。
一度でもカビが発生してしまうと、きれいに除去することが困難になってしまう。
そのため、まずは予防することが大切になってくる。
虫食いも同様に注意が必要になる。
紙魚(シミ)や死番虫(シバンムシ)といった害虫の被害から守るためにも環境はとても重要となる。
保管場所が暗くて湿気があると発生しやすいので絶対に避けたいところだ。
もし発生した場合でも殺虫剤を使用できる場所は限られてしまい、どこでも使えるわけではない。
したがって、防虫剤を利用して未然に防ぐようにしたい。
害虫対策には虫干しをおこなうのも効果的である。やり方はとても簡単で、良く晴れた日に全部のページをパラパラとめくってやるだけである
その他にも黄ばんでしまうことがあるが、こればかりは避けられないと考えておこう。
その理由として、空気に触れるだけでも酸化するほど繊細であるからだ。
また蛍光灯などの照明が原因で、紙だけでなくインクまでも変色してしまうことがある。
もしも黄ばんでしまったら、削ったり漂白剤を使っても元のように完全にはきれいにならず、無理をするとかえって悪化する原因にもなる。
漫画を上手に収納するポイント
棚やラックを使う
頻繁に読み返したい本や飾っておきたい本がある場合には、棚やラックを利用して保管しておこう。
その際、種類別にしたりシリーズ毎に仕分けしておくとスッキリと片付く。
ただし片付けることが本来の目的なので、トランクルームでは魅せる収納など必要ない。それよりは整然と並べておくことの方が重要になる。
また、時々は入れ替えをおこない読み返して楽しむのも良いだろう。
棚やラック以外にカラーボックスも代用できるが、崩れたり倒れたりすることのないように固定しておく必要がある。
万が一のことを考えて転倒防止ベースやツッパリ棒を使い、事故防止の対策をとっておくと安心だ。
収納ケースに入れる
あまり読まないものは棚などではなく、コミック専用の収納ケースに入れるとピッタリと収まる。
収納ケースは、中身が見えるタイプの方が確認しやすくて便利だ。
ただ、重ねてしまうと見えづらいのも確かである。そのため、何が入っているか表示しておくと分かりやすい。
やり方は自由だが一覧を作って貼っておいたり、簡単にテープをラベル代わりに利用するのも良いだろう。
使う収納ケースは決して高価なものを買う必要はない。
しかし、しっかりとしたケースを購入したい。その理由は積み重ねて使ったりするため、十分な強度が必要だからである。
ケースの中は湿気が溜まりやすいので、心配な場合には乾燥剤を使っておくと安心だ。
段ボール箱に入れる
ほとんど読まないものであれば、段ボール箱に入れてしまうのも方法だ。
ただし段ボール箱自体が湿気を吸うことがあるため、本の状態に注意しながら乾燥剤を使用することをおすすめしたい。
もちろん全て収納ケースを利用できればそれに越したことはない。
本が詰まっているとそれなりの重さになるため、つぶれないように積み過ぎにも注意しておこう。
また、あまり大きな箱を使うと扱いにくいので、小さ目の箱で厚みのあるしっかりしたものを選ぶようにする。
無理をすると底が抜けたり、破けたりするので気を付けよう。
本は平置きに入れて、傷みを防ぐようにする。そして隙間があったら新聞紙などの緩衝材を入れておくと安心だ。
段ボール箱は中が見えないのできちんと仕分けして、何が入っているか表示することも忘れないでほしい。
電子書籍を考える
収納で苦労するようであれば、今後のことを考えて電子書籍を検討してみてはいかがだろうか?
どうしても紙の漫画本を所有したいのであれば無理かもしれないが、特別なこだわりがなければ、電子書籍を利用した方が管理も楽である。
紙の漫画本だと保管しておくにも注意することが多い。それに傷んだり破損したりすると、2度と読めなくなってしまう。
その点、電子書籍ならそんな心配をせずに済むだけでなく、保管場所を確保する必要もない。
それに読みたいものを、いつでもすぐに読むことが可能だ。
購入も簡単で、インターネットがどこでも使えるようになった現代にはピッタリのサービスと言えるだろう。
ただし手に取って読むということがないので、物足りなさを感じることがあるかもしれないのが残念な点だ。
また、データとして提供されているので、サービスが停止されると読めなくなってしまう。
そうなると紙の本のように、半永久的に読み続けたり所有することができない。
どうしても漫画本が増えすぎて困ってる場合には、捨てたり処分することを考えずに済むのでおすすめである。
最適なトランクルームの選び方
漫画の保管に最適なトランクルームを選ぶには大きく2つのポイントがある。
その1つが広さであるが利用料金とも直結している。
ではどれくらいの広さが必要になるかと言えば、一度まとめるなどしておおよその寸法を測るのが最も確実と言える。
しかしこれではあまりにも面倒であり大変だ。
そこでどれくらいの広さを目安にすれば良いかとなると、1帖の広さで約50箱の段ボール箱(ミカン箱程度の大きさ)が収納可能と考えておこう。
当然ながら2帖のタイプになれば、約100箱を保管できる。ただし出し入れのことがあるので70%~80%程度で考えておいた方が無難だ。
また、より正確に広さを決めるためには、試しに1箱にどれくらいの漫画が入るかチェックしておくと良い。
そうすれば全体で何箱になるか計算できで広さも分かる。そして、無駄に広いスペースを借りることもなくなり、料金も抑えられる。
そしてもう一つが保管環境である。
本の保管に適した温度と湿度はすでにお伝えした通り、温度が20℃〜27℃、湿度が50%〜65%である。
これに近い条件のトランクルームを探せば良いことになる。そうなると空調を完備していることが理想的と言える。
空調によって暑い夏も寒い冬でも外気の影響を受けることなく、ほぼ一定にコントロールされている。
さらに清潔さが保たれていれば、申し分のない環境だ。
その結果、カビや害虫といった本を傷める原因を取り除くことができる。
漫画の保管は少し注意していれば決して難しいものではない。しかしデリケートな一面を持っていることを再認識して、大切に保管していただきたい。
こうすることで、この先もずっとあなたを楽しませてくれるのである。
コメント