ゴムボートはインフレーターブルボートとも呼ばれており、多くの釣り愛好家に利用されている。
抜群の安定性を誇っており、あまり傾かないのが特長で、使い終わったら空気を抜いてコンパクトに折りたたむこともできる。
非常に便利に使えるため、釣りだけでなくレジャーでも活躍している。
そんなゴムボートではあるが、保管の際には注意が必要になることをご存じだろうか?
長く安全に使うためにはどうしたら良いか、そしてトランクルームを選ぶポイントについても見ていきたい。
ゴムボートの寿命は保管方法で決まる?
ゴムボートの寿命は使用方法だけでなく保管方法による影響も受けている。
したがって保管する際には気を付ける点がいくつかある。しかし、特別に難しい保管の仕方が必要なわけではないので安心してほしい。
まず保管する際にもっとも大切なのが、メインテナンスと保管環境ではないだろうか。
どんなものでもそうだが、使いっ放しで長持ちするものなど何一つのないのは、あなたの周りを見てもらえればお分かりだと思う。
我々が日常使っているものはほとんどが手入れを必要としており、これはゴムボートであっても同じことだ。
すでに、お気付きのようにゴムボートにはデリケートな一面がある。それは十分な強度があるとはいえゴムという材質のため、絶対的な強さに欠ける点である。
取り扱い方の影響もあるが、メインテナンスや保管方法が悪いと寿命を短くしてしまう。
ただ、CSMゴムという高性能のゴムを使ったボートの場合、上手に使えば10年以上使えるほどの耐久性を持っているのも事実だ。
保管環境にしても雨ざらしにすることなく、きちんとした場所で保管してやることが長く付き合っていく上で必要になる。
ゴムボートを安全に保管する方法とは?
使用後の手入れは確実におこなう
使用したゴムボートの手入れは確実におこないたいものだ。
それにはしっかりと水洗いして砂や汚れといったものをとっておくことが大切になる。
特に海釣りをした場合には塩分が付いているので、きれいに洗い流してあげよう。
紫外線もそうだが、塩分はゴムボートを劣化させる原因になるので、くれぐれも残さないようにしたい。
この時、自宅の水道で洗う場合は問題ないだろうが、高圧洗浄機を使う際には接着面を剥がさないように、注意しておこなってほしい。
よく洗った後は水分をしっかりと拭き取り、完全に乾燥させておくようにする。
中途半端な乾燥はカビが発生しやすくなるので要注意だ。
また、この時にボートの状態を確認しておき、穴が開いたりしているようなら早いうちに修理をしておきたい。
傷になっている部分もないか良く確認しておき、”危ない”と思ったら予め対策をしておくように心がける。
保管環境と収納形態に注意する
ゴムボートを安心して保管するには環境と収納形態に気を付ける必要がある。
まず直射日光の当たらないところで、風通しのよい場所が理想的だ。もちろん雨風にさらすようなことは絶対に避けたい。
高温になる場所も劣化を早めることになるので注意する。
片付ける際には折りたたまずに保管すると傷みが少ない。折り目をつけたままにしておくと、そこから傷んでしまうことがあるからだ。
空気の量は6割~7割程度を目安として、パンパンに入れ過ぎなことがポイントになる。
ただ、必ずしもスペースを確保できるわけではないので、その場合には折りたたんで保管しておけば良い。
折りたたむ場合でも正しく行わないと寿命を縮めるので、強く折り過ぎないように注意して片付けよう。
慣れていないと自己流になりがちだが、メーカーの取り扱い説明書を見て正しくおこなうことが大切である。
また、長期間そのままにしておくのは好ましくないので、定期的に空気をいれて折り目を伸ばしてあげるようにする。
定期的なチェックをおこなう
保管中も定期的に状態をチェックするように心がけよう。
ゴムボートも長い間には経年劣化が起こり、傷んだり不具合が出てくることがあるのでメインテナンスをしておきたい。
まず致命的になるのが穴あきであるが目視では分かりにくいため、空気を入れて確認すると良い。
この時には全体を確認して、細かなひび割れがないか見ておこう。もし多くのひび割れがあるようなら、寿命が近い証拠なので要注意だ。
また、接合部の剥がれが発生していたら、空気漏れが起こる前に修理をしておこう。
経年劣化による影響は、想像以上に大きかったりする。傷んだところを修理したとしても今度は他の部分に問題が発生する可能性が高くなる。
もし、大きな修理が必要な場合はメーカーに問い合わせてみると良いだろう。
保管に適したトランクルームの選び方
ゴムボートの保管に適したトランクルームの選び方について見てみよう。
トランクルームにも種類があって、屋内タイプと屋外タイプに分かれている。
屋内タイプはビルのフロアを間仕切りして各収納スペースを設定している。これに対して屋外タイプは改造したコンテナを屋外に設置したものだ。
ではどちらを選べは良いかとなるが、理想とすれば屋内タイプになる。
その理由は空調を完備した施設が多いからだ。空調があれば温度や湿度のコントロールができているためゴムボートにとって優しいと言える。
屋外のコンテナタイプでも使えないことはないが、最低でも換気口位はついている方が望ましい。
もし付いていない場合には、時々換気をおこない空気を入れ替えたりする必要があると同時に、チェックもこまめにおこないたい。
それに屋内型より外気の影響を受けやすいため、環境としては劣るところがある。
特に、ゴムボートの使用頻度が低く、保管期間が長い場合には屋内タイプが有利と言える。
トランクルームを選ぶ際には、予算や使用頻度、そしてあなたがどの程度メインテナンスや管理ができるかを、検討してから決めることをおすすめしたい。
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