海外渡航が自由化されたのが1964年4月1日のことである。
それから半世紀以上経った今では海外に行く人も珍しくなくなり、誰もが簡単に行ける時代になった。
そうはいっても長期の海外渡航となると、自宅を留守にするのが大変なのは相変わらずのようだ。
特に荷物の管理は心配な点もあり、困っている方も多いのではないだろうか。
そこで今回は、長期の海外渡航の際の荷物の取り扱いを中心にご紹介していきたい。
長期の海外渡航が決まってやることは?
長期の海外渡航が決まったら、やっておかなくてはいけないことがいろいろとある。
特に会社を辞めて海外に行く場合、給料からの天引きを含めて会社が払ってくれていたお金には注意したい。
まず、住民税や国民年金、国民健康保険といった支払いの義務があるので、口座振替にしておくと便利である。
1年、2年と長期になるようであれば、”海外転出届け”を提出して住民票を抜いておくのも一つの方法だ。
こうすることによって、住民税、国民年金、国民健康保険は免除される。
ただし、場合によっては渡航前に一旦清算しておく必要がある。
郵便物の受け取りについても不在の住所に届かないように対策をしておきたい。
30日以内であれば不在届を出すことで預かってもらえるが、半年、1年となるとそうはいかない。
そんな時は転居届を出すことで、実家などの指定した場所に届けてもらうことが可能となるので安心だ。
ただし1年ごとに更新する必要なため、複数年海外にいるならば一時帰国に際に届けを出すか、住所を実家に移すなどの対策が必要になる。
また海外旅行保険には必ず加入しておくことをおすすめする。
海外に行くと医療機関の対応が日本と異なる上、どれくらいの費用がかかるのか分からないのが現状だ。
お金が払えないと思われると、場合によっては診療を拒否される可能性さえある。そのため保険加入証明書も用意しておこう。
何かあったら病院にいけば良いのだが、お世話にならないに越したことはない。
そこで渡航前には病院で健康診断を受けるようにしたい。健康上の問題がなければ、不安を抱えたまま海外に行くこともなくなる。
特に歯の治療が必要な場合、しっかりと治しておこう。
何らかの持病がある場合には、薬を持ってくだけでなく、英語(できれば渡航先の言語)の処方箋や診断書も用意しておきたい。
携帯電話を利用する場合も海外ではその国で契約するか、海外でも利用できるプランに変更しておくと良い。
ただし気を付けないと後になってバカ高い料金を請求されることもあるため、料金体系をきちんと確認する必要がある。
- 住民税、国民健康保険、国民年金
- 郵便物の配送先
- 海外旅行保険に加入
- 健康診断と治療
- 携帯電話の解約、プラン変更
長期で海外に行く時に荷物はどうする?
身の回りの手続きと同様に、自宅の荷物もどうするか決めておきたいところだ。
さすがに全部の荷物となると、相当な量になることが予想される。
それを何とかしないといけないのだが、全部を持っていくこともできない。そうかといって、そのまま放置しておくわけにもいかない。
そこで考えられるのは次の3つの方法ではないだろうか?
- 全部の荷物を保管しておく
- 不要なものは捨ててに残ったものを保管する
- すべて処分してしまう
どれにするか迷うところだが、荷物の状態を見て判断するのがベストと言えるだろう。
まず量が少ない場合は全ての保管を検討しておくのも良いだろう。
ただし、その中でも留守中に傷んでしまうものは処分しておこう。特に古くなった家電は、買いなおした方が安いことがある。
そのため、もし購入したらいくら必要か確認しておくようにしたい。
購入が無理であれば保管するようにして、最悪の場合には買い替えるつもりで考えておこう。
また、ずっと使っていなかったものは、この際に処分することをおすすめしたい。その対象としては1年以上放置されているものだ。
処分するといっても捨てるだけではなく、様々な方法があるのでチェックしてみよう。
詳細はトランクルームの荷物を処分するには?あなたにピッタリな方法を選べ!でも紹介しているので参考にしていただきたい。
留守の間の荷物の保管場所はどこが良い?
残った荷物の保管場所としてはいくつか考えられるが、長期間になるため慎重に選びたい。
ポイントとしては荷物の保管環境を第一に検討ことが重要である。特にデリケートな物の場合には気を付けなければならない。
- 自宅に保管する
- 実家で保管する
- 保管業者に依頼する
自宅での保管は不可能ではないが、アパートやマンションなら借り続けなければならない。
また留守宅での保管となると環境や荷物の状態をチェックする人が誰もいないため、管理が行き届かないことがある。
したがって、もし保管するとしても保管環境に左右されないものに限定されてしまう。
その点、実家に保管する場合には少なくとも荷物の管理はできるが環境までは選べないこともあるだろう。
荷物が多いと置き場所も限られてくるので、必ずしもクローゼットや押し入れで保管してもらえるとは限らない。
自分たちの荷物があるのに預かり物までするのだから、場合によっては家の中ではなく屋外の物置に収納といったケースもある。
この場合も保管できる荷物は限定されることになるので要注意だ。
その他には保管業者を利用する方法も考えられる。
だた長期になるのでその分は費用がかかるが、保管環境としては自宅や実家よりも良い条件で借りることが可能だ。
保管業者の施設は空調完備によって、温度と湿度がコントロールされていることが多い。
そのため、季節や外気の影響を受けることがなく荷物にも優しいと言える。
長期保管ならトランクルームが最も簡単
保管業者といっても様々なタイプがあるが、トランクルームもその一つであろう。
長期保管を考えた際に最も簡単に借りられるのがトランクルームで、保管環境も決して悪くない。
温度と湿度の管理がしっかりできており清潔であれば、手に入れられる環境に中でも最高レベルだ。
ハッキリ言って保管環境としては自宅よりも上かもしれない。
実際のところ自宅であっても夏は暑く、冬は寒いのもである。それを冷房や暖房によって快適な空間に変えているはずだ。
その点、空調完備のトランクルームであれば、24時間365日ずっと管理されている。
これほどの施設がすぐ近くにあるのに利用しない手はないだろう。
広さも様々なタイプが揃っているので、必要に応じて選べば良い。
ロッカーサイズ~8帖以上の広さまで用意されており、余程のことがない限りは収納できてしまう。
また手続きも簡単で最短で当日からの利用が可能である。そのため、急に海外渡航が決まった場合でも十分に対応できる。
当然それなりの費用はかかるが、大切な荷物の収納スペースとして価値があるのではないだろうか?
もし、長期の荷物保管が必要になったら、是非とも検討していただきたい。
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