世の中にはさまざまな匂いがあり、あなたも毎日何らかの形で関わっている。
部屋の中にいても、食事をする際にも、どこにいても必ずあるのが匂いだ。
匂いはその違いによっては気分だけでなく、健康にも大きな影響を与えてしまうほどの力を秘めている。
アロマテラピーにも使われるような心地よい香りもあれば、腐敗臭のように不愉快にさせるものもある。
トランクルームにおいても決して無関係とは言えず、時にはトラブルにつながることさえあるのだ。
トランクルームの異臭の原因は？
トランクルームにおける異臭の原因はさまざま考えられる。
代表的なのが”カビ”ではないだろうか。
カビは非常にタフであり、5℃以上の温度と65％を超える湿度があれば十分に生きていけるのだ。
そればかりか、汚れや埃でさえ栄養源にしてしまうほどの逞しさを持っている。
本や書類といった紙類や衣類などの水分を吸収しやすいものは、特に被害を受けやすいので注意したい。
空気中に舞っている胞子を大量に吸い込んでしまうと、健康にも影響を及ぼしかねない怖い存在でもある。
臭いはカビの他にも色々と考えられるが、基本的に腐敗するようなものは異臭の原因になる可能性が高い。
ついうっかり”生もの”を保管してしまったりすると、腐って悪臭を放つようになるので要注意だ。
一時的に保管をしておくつもりが、すっかり忘れてしまった。
あるいは暫くであれば大丈夫と思って保管していたが、実際には日持ちしなかったなど色んな事情があるだろう。
しかし多くの人が共同で使うトランクルームでは、他の利用者に迷惑をかけないことが重要だ。
ちょっとした油断が、大きな問題を引き起こす原因になることがあるので、くれぐれも気を付けていただきたい。
- カビはトランクルーム最強の敵である
- 腐敗するものは異臭・悪臭の原因になる
異臭を感じた時にとるべき対策
自分の荷物から臭いがする
自分の荷物から臭いがしたら、すぐに臭いの元を突き止めるようにする。
そして保管場所を移したり、状況によっては処分する必要もある。いずれにしても迅速に行動し、放置しておかないことが大切だ。
トランクルーム内に臭いが充満しないよう、被害が大きくなる前の段階で食い止めておく。
消臭剤や消臭スプレーを使う場合にも、必ず無香料の物を使うようにしたい。
例えあなたにとって良い香りであったとしても、他の利用者にとっても同じとは限らないのである。
中には不快に感じたり、香りそのものを嫌う人もいることを覚えておこう。
最悪の場合は管理会社に報告して、換気を行ってもらう必要があることを肝に銘じておいてほしい。
また、保管場所を移動した荷物がある場合には、臭い移りを確認しておこう。もし臭い場合には消臭スプレーを使うなどの対策をしておきたい。
カビの場合は風通しの良いところで保管したり、天日干しをおこなうのも効果的と言える。
- 自分が原因だと他の利用者に迷惑がかかる
- 被害が大きくなる前に対策をおこなう
- 手に負えない場合には管理会社に連絡する
他の利用者のエリアから臭う
異臭の問題はアパートやマンションではよく聞くことがある。
同様にトランクルームでも、他の利用者のエリアから臭ってくる場合が考えられるが、自分ではどうにもならないのが現状だ。
その時あなたはどうすれば良いか？
そんな場合はトランクルーム会社に連絡しておくようにしたい。そして、”いつ頃”からなのか、”どんな臭い”がするかも併せて報告しておくと良い。
臭いの発生元を突き止められれば、利用者に注意をしてくれるはずである。
それでも改善されなければ、強く抗議しても構わないだろう。こちらは被害者なのだ。
ただ、実際には解決されるまでに時間が掛かることもある。原因不明の場合には、あきらめなければならない可能性もゼロとは言えない。
そうなると気になるのが臭い移りだが、さすがに全部の荷物を移動させるのは困難であろう。
ならば全体をカバーするように覆ってしまうのも一つの方法だ。
トランクルームの広さや荷物の量にもよるが、大型の防水シートを掛けて、なるべく空気が入らないようにしておく。
そして中に消臭剤と防湿剤を入れておけば、何もしないよりは大きな効果が期待できる。
- 管理会社に連絡して対策をとってもらう
- 自己防衛で被害を最小限にとどめる
トランクルームが原因かも
臭いの発生元が自分の荷物でも他の利用者でもない場合が考えられる。
それは施設そのものに原因がある場合だ。
換気扇が故障して換気が十分に行われていなかったり、エアコンに付いた埃やカビによって施設内が臭くなってしまうこともある。
また、何等かの原因によってトランクルームの内部が濡れてしまったり、その水が腐敗して悪臭を放っていることも考えられる。
あなたが確認できるのは自分の収納スペースと通路だけである。
施設全体をチェックすることが不可能な上、管理しているわけでもないので、異臭の発生原因などわかるはずがない。
こうなるとあなたの手には負えないので、管理会社に連絡して対処してもらおう。
そのために料金を支払っているのだから当然の権利である。
- 管理会社に連絡して改善をしてもらう
- 改善されない場合は継続利用を避ける
臭いを出さないために守ること
トランクルームを快適に利用するためには、臭いを出さないように守るべきことがある。
それが”規約で禁止されているものは保管しない”ということだ。
どこのトランクルーム会社でも異臭や悪臭がするものを保管することを認めていない。
例えば食品や植物といった腐敗するものはカビだけでなく、うっかりすると強烈な臭いを発するようになる。
もちろんガソリンや灯油、ペンキなどは臭いだけでなく可燃物でもあり禁止になっている。
また、さすがにいないと思うが生き物を飼ったりしてもいけない。
他にも臭いの出るものはたくさんあるが、産業廃棄物や汚染物など危険を伴うものも持ち込んではいけないのだ。
規約は一見決まり事だらけのように思えるが、決してそうではない。これらを守ることで、あなたを含めたすべての利用者が気持ちよく使うことができるのである。
決して単なる義務でないことを理解しておいてほしい。