私たちが何らかのサービスを受けたり利用するためには契約を結ぶことが少なくない。
反対にそれらを終了させるには解約といった手続きをとるのが一般的だ。
トランクルームの場合でも解約するには手続きが必要になるが、スムーズに完了するにはどうしたら良いのだろうか?
ここでは解約手続きの基本的なやり方と、注意しておくべきポイントについて解説していきたい。
基本的な解約手続きのやり方とは?
基本的な解約方法はいたって簡単である。
その方法とはトランクルーム会社に連絡して、所定の手続きをするだけで完了する。
連絡の仕方は会社によって決まっているが、電話かインターネット、あるいはFAXでおこなうのが一般的だ。
連絡を済ませた後は会社の指示に従って必要書類を提出するようになるが、会社によっては直接出向いて手続きをすることも可能である。
宅配型のトランクルームでは、荷物を全部搬出した時点で完了といった非常に簡単なところも見られる。
しかし通常はトランクルーム会社への連絡が済み必要な手続きが完了したら、期日までにすべての荷物を運び出すようになる。
この時、荷物が多いとすぐに終わらないこともあるので、少し余裕を持って搬出を始めると良いだろう。
また、くれぐれも荷物を残さないように気を付けていただきたい。もし残っていると、継続して利用するものと判断されてしまうこともあるからだ。
すべてが片付いたところでトランクルーム会社立ち合いのもと、修繕が必要かのチェックがおこなわれる。
この時、あまりにも状態が悪いと修繕費が請求されることもあるので承知しておいていただきたい。
最後はセキュリティーカードや鍵を返却して解約が完了となる。返却方法には直接手渡しの場合と郵送の場合の2通りがある。
解約のタイミングを誤らないよう注意
トランクルームの解約は即日完了するものと、事前に連絡が必要なものに分かれている。
即日完了するものは宅配型のトランクルームに多く、全部の荷物を取り出した時点で解約できる仕組みだ。
これであれば、荷物さえなくなれば解約になるので問題は起こらないだろう。
それに利用者がトランクルームを管理しているわけではないので、一切の手間がかからない。
それに対して事前に連絡が必要なトランクルームでは、1ヶ月以上前までに事前に連絡をしなければならないケースがほとんどだ。
例えば9月いっぱいで解約したければ、遅くとも8月31日までに”解約手続きを完了”する必要があるので気を付けていただきたい。
もし手続きが9月に入ってしまうと10月31日で解約が完了となる。
ではなぜ解約のタイミングに注意しなければいけないかというと、利用料金が1ヶ月単位となっており、日割りではないからだ。
9月1日で利用をやめても、9月分の料金は1ヶ月まるまる支払わなければならない。
そうなると残りの29日分は捨てるようなもので非常にもったいない。
それを防ぐためにも月の終わりで区切りをつけ、無駄に借りることのないようにタイミングを見計らって解約する必要があるのだ。
これはトランクルームよっても異なっていることがあるので、解約の予定がある場合は確認しておくと良いだろう。
解約手数料や違約金は必要になる?
解約は手続きを行い荷物を運び出して終わりとなるものである。
しかしそこには解約手数料や違約金が必要になる場合があるので注意したい。
まず解約手数料だが、すべてのトランクルームで必要になるわけではないので確認しておいた方が良いだろう。
もし必要となると、決まりなので支払わないわけにはいかないし拒否もできない。
その金額はトランクルームによって異なっているが、鍵の付け替えやクリーニングなどの費用として使われる。
もう一つの違約金が支払いの対象となるのは、最低利用期間に満たなかった場合だ。
トランクルーム会社によっては最低利用期間が6か月、あるいは1年といったように定めているところがある。
もしこの期間に満たない場合には、その分の料金が請求されるようになっている。
したがって解約の際には最低期間をクリアしているかもチェックしておきたい。実に勿体ない話だがどうしても解約したいというのであれば諦めるしかないのだ。
もっともこれは契約時に確認しておくべきことであり、短期利用を考えている場合には選んではいけないタイプのトランクルームと言える。
明け渡し前のチェックを必ずおこなう
明け渡しの際には荷物が残っていないか必ずチェックしておこう。
次回に借りることを考えるとゴミなどがあるのは好ましくないので、掃除をおこなってきれいにしておきたい。
特に立ち合いがある場合、汚いままだと印象も悪くなってしまう。
また、原状復帰が基本となっているので、傷や汚れのないことを確認しておきたい。
特に大きな傷や目立った汚れがない限り、修繕費用を請求されることはない。自然に起こる黄ばみや劣化などは心配いらないだろう。
もし問題があったとしても保証金や敷金があるトランクルームなら、これらで賄われるケースが多い。
クギを打つなどの加工をするなど意図的に手を加えていた場合には指摘されることもあり得る。
本来トランクルームは一切の改造を禁止しているので、このようなことをすると悪質であると判断されてしまうのだ。
トランクルームは簡単に借りることができ、すぐに利用可能なとても便利な施設である。
そのため、ついつい気持ちまで緩くないがちだが、解約することや再び利用することを考えると注意が必要だろう。
ただ、そうは言っても特別に難しいことはないので、規約を守って利用していれば何も心配することはない。
どうかこれからも常識のある利用者として、便利に使い続けていただきたい。
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