あなたの周りを見回すと、段ボールの1つや2つあるのではないだろうか。
19世紀にイギリスで開発されてから多くの場面で活躍しているが、トランクルームで上手に活用するためには、利点と欠点を知っておくことが必要だ。
段ボールを使うことで収納スペースの広さの目安になったり、トランクルーム選びの参考にもなる。
今回はこれらについて詳しくご紹介していきたい。
収納に段ボールを使う利点と欠点とは?
段ボールならではの利点
最大の利点は軽くて丈夫な点ではないだろうか。
さらに簡単に手に入れることができ、価格もそれほど高くないので重宝することが多い。
大きさも豊富にそろっており、あなたが欲しいと思っているサイズもすぐに見つけられるはずだ。
品物に合わせて大きさを選んだり、使い方によって手頃な寸法に切ったりもできる。
段ボール箱を利用すれば荷物も整理しやすい。サイズも自由に選択できる上、分別もしやすくなる。
箱自体が軽いので持ち運びにも影響せず、移動も楽にできる。
上手に使えば、それこそ何年も使い続けられるほどの耐久性がある。想像以上にタフな一面があると言える。
何とも使い勝手の良いものではないだろうか。
古くなって使えなくなってもリサイクルが可能であり、ただ廃棄されることが無い。
思い掛けない欠点もある
そんな段ボールにも欠点があることを知っておいていただきたい。
当たり前のことだが、基本的に紙で出来ているが故に水には弱いことだ。
したがって湿気のあるところに長期保管した場合には、湿気を吸って破れたりつぶれてしまうことがある。
また、段ボールからは微量だが腐食性のガスが発生しているとされる。そのため電気製品の長期保管には向かない。
硫黄系ガスによって腐食が進むので、金属に錆を発生させる原因となる。したがって金属と直接触れないように、防錆紙で包んであげると良い。
ダニなどの虫の発生にも注意したい。温度や湿度が適度に保たれた状態になっているため、長期保管には適さない荷物もある。
特に通気性の悪さや埃は悪影響を与えるので、保湿性や保温性がある衣類をいれるのは避けた方が無難だ。
どうしても使いたい場合には、短期の利用に留めて防虫剤も使用しておこう。
段ボール箱の入る数で広さを確認する
段ボール箱はさまざまなサイズが用意されている。
160サイズとか140サイズといった表現をしているのをご存じだろうか?
長さ+幅+高さの合計をセンチメートル(cm)で表しているのだがイメージしにくい。
そこで目安として良く出てくるのがミカン箱だ。
おおよそだが、長さ38cm×幅30cm×高さ24cmといった大きさとなり、80サイズ~100サイズといったところだ。
約30ℓの容量がある。
このミカン箱サイズの段ボール箱を使ったとして、1帖のトランクルームで約50個入るスペースがある。
これは平らに並べただけでなく、積み上げた状態での”体積”になるので間違わないようにしてほしい。
トランクルームは高さが2m近くあるため、体積で考えると意外と広いのだ。
したがって、せっかくあるこの高さを有効に利用すれば、相当な量の荷物を保管できる。
ただし、段ボールを積み上げるには限界があるので、棚やラックを利用して上手く収納したいものだ。
広さについてはトランクルームで必要となる広さは何帖?収納の目安と効率的な使い方も参考にしていただきたい。
段ボールを使うならどのタイプを選ぶ?
自分で収納スペースを用意する
最も一般的なのがトランクルームを自分で借りて利用する方法だ。
それには荷物の量に合わせてサイズを選定したり、場所を決めていく必要がある。また出し入れのすべてを自分でおこなうのが基本である。
トランクルームには屋内タイプと屋外タイプがあるので、保管する荷物によって選ぶようにしたい。
屋内タイプは保管環境が良いので比較的デリケートな荷物に向いている。空調が備わった施設もあるが料金は高めである。
対して屋外タイプは外気の影響を受けやすいので、カビや錆に弱いものは向いていない。ただし料金は割安の設定だ。
どちらのタイプでも24時間利用できるところがほとんどで、いつでも好きな時間に出し入れが可能になっている。
急に必要になったり、夜間しか時間がとれない場合には便利である。
宅配タイプのサービスを利用する
宅配サービスとセットになったタイプのトランクルームがある。
ここでは、自分で荷物を運ぶ手間が一切かからないのが特徴と言える。
当然ながら保管するためのスペースで悩むこともなければ、自分で物件を探す必要もないのだ。
荷物を箱に入れて保管の依頼をするだけなので、至って簡単に済んでしまう。
出してもらう時も同様に出庫依頼をするだけで、どちらもウェブ画面で操作すればOKである。ただし、予約する形になるため直ぐには対応できない。
また、利用するにあたっては、段ボール箱毎に料金がかかることが多い。
その際に箱のサイズが指定されて自由に選べないタイプと、特別に指定されないタイプとに分かれる。
料金は会社によって差があるものの、1箱当たり300円台~500円程度となっている。
このサービスは荷物が少ない場合に向いていると言えそうだ。
その他にも箱代や引き取り・配送手数料などが必要になるため、契約前に良く確認していただきたい。
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