プリンタ―があると、文書や写真など様々なものを印刷できてとても便利である。
しかし実際にはめったに使わないため、ほとんど置きっ放しという方もいることだろう。
そんな方は”久しぶりに使ったけれど満足に印刷できなかった”という経験をお持ちではないだろうか?
特にインクジェットプリンターの場合は手軽につかえる反面、注意しなければならない点があるのも確かである。
そこで、長期保管する際に気を付けなければいけない点についてご紹介していきたい。
プリンターを長期保管して大丈夫?
インクジェットプリンターを長期保管しても大丈夫と言えるだろうか?
結論からすると”管理ができれば可能”と言えそうである。
インクジェットプリンターは、その特性から電源を入れないとノズルがつまってしまう短所がある。
通常は電源を入れた時に少量のインクが出て乾燥を防いでいるのだが、そのままにしておくとインクが徐々に乾いてしまう。
すると目詰まりを起こしてしまい、きれいに印刷ができないというわけだ。
簡単にはつまらない設計になっていても、長期間になると防ぎきれないのが現実である。
もしノズルが詰まってしまうと、ヘッドクリーニングが必要になる。状況によっては1回で解消できないため数回くり返す必要が出てくる。
すると、今度は廃液タンクがいっぱいになってしまうため、メーカーで部品交換しないといけなくなってしまう。
こうならないためにも1ヶ月に1度は電源を入れて、印刷をすることを強くおすすめする。
長期保管する際の注意点とは?
長期保管をする際の注意点について見ていきたい。
理想的な保管状態としては、乾燥を防ぐためインクカートリッジは付けたままにしておくのがベストである。
もし取り外しておいて埃が付着すると、ノズルが目詰まりを起こす可能性がある。
また、繰り返しになるが1ヶ月に1度は電源を入れ、印刷をおこなって乾燥するのを防止したい。
これを怠ってしまうと、いざ使おうと思ったら印刷できなかったということもあり得るので、必ず実行していただきたい。
万が一詰まりが発生してしまった場合には、プリンタ―ヘッド用の洗浄液を使って回復を試みる方法もある。
しかし、状態が悪いと100%回復するとは限らないので、やはり予防が大切と言える。
プリンタ―を置く際は水平になるように注意して、埃を防ぐために静電気が起きないカバーやシートを掛けておくと良い。
インクの取り扱いと保管方法は?
通常はインクカートリッジを外さないのが基本だ。
理由はすでに説明した通り、ノズルが乾燥して目詰まりが起きるのを防止するためである。
もし外して保管する場合は、インクの出口を上にした状態で密閉して保管しておく。
インクはそのままにしておくと乾燥してしまうため、蓋付きの容器でしっかり密閉できれるものに入れておけばOKだ。
ただし、メーカーでは開封後の使用期間を定めているので、取り扱い説明書を確認しておくと良いだろう。
おおむね6ヶ月程度とされており、その期間内で使い切るようにしたい。未開封だと2年程度と考えておこう。
密閉できる容器に入れて保管といっても、ビニール袋の使用は避けるようにする。
そして、ノズルが容器の蓋などに当たらないように注意して保管していただきたい。
トランクルームでの保管を考える
プリンタ―は場所をとってしまうのが難点とも言える。
特に長期間使わない時などは、スッキリと片付けてしまいたくなるかもしれない。
そんな時にはトランクルームを検討しても良いのではないだろうか?
空調完備の室内型トランクルームであれば、温度や湿度がコントロールされており、最高の環境が簡単に手に入る。
一年中安定しているので、カビなどによってプリンター自体が傷むことが少ない。
たからといって長期間保管したままで置いておくのは望ましくないのだ。
すでにお伝えしたが、インクの乾燥の問題は避けられない現実であり、定期的な電源オンと印刷を欠かす事ができない。
こうしてやらないとプリンタ―の機能が維持できないのである。
当然ながら無駄に印刷することになってしまうが、プリンターを長く使い続けるためには必要不可欠な作業と言える。
したがってトランクルームを利用する場合でも、定期的なメインテナンスをしなければならないのだ。
もしトランクルームを検討しているのなら、この点も理解した上で活用していただきたい。
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