”生活”を考えた時、どんな環境をイメージしているかは人それぞれである。
ワンルームのマンションもあれば、庭付きの豪邸もあるかもしれない。あるは自然の中であったり、ビルが立ち並ぶ都会の場合もあるはずだ。
もちろん全てが正解であり、間違ってはいない。
だがトランクルームではどうであろう?
色んな選択肢がある中でトランクルームを生活の場に当てはめた時、果たして成立するのか考えてみよう。
生活できる可能性と現実の違い
可能性だけはあり得る
生活が可能かどうかを純粋に可能性だけでチェックしてみよう。
契約などの決まり事は一切無視すれば”可能”と言えるかもしれない。
そうは言っても、生活するための環境として推奨しているわけではないため、本人次第で住めると言う意味である。
一口にトランクルームといっても、会社や物件によって環境に差があるためだ。
汚れていて埃も多い、夏は蒸し暑く冬は凍えるように寒い、こんな環境でも耐えられるだけの根性と体力があれば可能になる。
だが決しておすすめしているわけではないので誤解しないでいただきたい。
屋外型の場合、基本的にはコンテナを置いただけなので外気の影響を直接受けると考えておきたい。
それでも1日や2日であればほとんどの人が乗り切ることができるだろう。
しかし何ヶ月も続けるとなったら話は別で、簡単に生活していけるほど甘くはない。
ただ、最近のトランクルームの環境は本当に住めるのではと思いたくなるような、きれいで快適な施設が増えた。
これを見てしまったら”できるかもしれない”と勘違いしそうだが、大きな間違いであるので忘れないでいただきたい。
良識のある判断が必要
現実には可能性かもしれないが、良識のある判断をすることが大切になる。
いくらできるかも知れないからと言って、無責任な行動をとってはいけないのである。
つまり、トランクルームで生活してはならないのが本当の答えだ。
トランクルームで寝るならば覚悟せよ!健康への不安と危険な睡眠環境でも解説しているが、生活の場所としては不適切と言える。
仮に生活をしたとしても、結果は分かり切っており決して長くは続かない。
それ以前に、トランクルームで生活しようという発想そのものが、契約内容を軽視した良識を欠く行為となる。
こういった問題が起こらないように契約書があるのに、これでは意味をなさない。
その結果、周りに迷惑を掛けることにつながってしまう。
規約にもしっかりと生活してはいけないことが書かれているはずだ。これを無視することはできない。
したがって、生活できそうな位に環境の良いトランクルームがあっても、このような考えは持たない、そして行動しないようにしたい。
トランクルームでの生活と危険性
メリットは得られるか?
トランクルームの生活で得られるメリットもあるのが現実だ。
ただし、あくまでも可能性なので誤解しないでほしい。
- お金の節約ができる
- 自分だけの空間が持てる
まず、お金の節約ができる可能性がある。
そう、あくまでも可能性であり絶対ではない。その理由は激安のアパートも実際に存在しており、条件によっては逆転してしまう。
つまりトランクルームの方が高額になることもある。
同じ広さで考えれば明らかに安い物件があり、これならアパートを借りた方が経済的な負担も少ない。第一、人が生活するために造られた建物なので安心できる。
また、トランクルームでの生活は自分だけの空間を持つことで、満足感が得られる可能性もある。
プライベートの個室のイメージだが、快適かとなると疑問が残る。
本来トランクルームは荷物の保管が目的であるため、人が住むには不適切でもある。
このような場所で生活することが本当にメリットがあるのか良く考えてほしい。
必ずリスクが付きまとう
どのように生活しようとも、トランクルームを利用する限りリスクは消えないのである。
これらのリスクを避けることは、ほぼ不可能ではないだろうか。
- 精神的な負担
- 肉体的な被害
- 解約の可能性
トランクルームで堂々と生活を人は先ずいないだろう。
それは自分の行いに対して、後ろめたさを感じているからに他ならない。
つまり他の利用者や管理会社に見つからないようする必要があるため、気を使わないといけないからである。
自宅の寝室と異なる環境はリラックスを妨げ、精神的な負担になってくる。
毎日の積み重ねが肉体的にも悪い影響を与えることになり、健康被害が出る可能性も高くなる。
施設内の空気や埃、あるいは温度・湿度が体に与える影響は、疲れや傷みなどの症状となって現れてくる。
この症状が出てからでは手遅れなのだ。
その他にも規約違反になるということを忘れてはならない。
トランクルームでの生活は、契約という約束の中で絶対にしてはならないことで、避けるべきである。
生活していることが発覚すると、高い確率で解約になるだろう。
トランクルームを生活に役立てる
生活の本来の意味は生きて暮らしていくこと以外のなにものでもない。
しかし我々はそこにプラスαを求めているのが現状と言える。
荷物を保管するのが目的のトランクルームも、違った使い方を考えた際に”生活する”といった発想が生まれるのかもしれない。
問題が発生しないアイデアであれば面白いかもしれないが、残念ながらそうではない。
周りに迷惑を掛けるばかりか、最終的には自分も被害者となってしまい、これで良いわけがない。
トランクルームは正しく使うことで、生活の一部として役立つものである。
本来の能力をどこまで使えるかが勝負どころと言えよう。
是非あなたにとって使い勝手の良い物件を選んでいただきたい。そうすればきっと満足ができるはずだ。
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