エアコンは一度使ったら手放せなくなるほど便利である。
季節に関係なく快適な室内環境を約束してくれる。
人によってはフル活用して、24時間つけっぱなしの状態にしているほどだ。
トランクルームでも設置されている施設が増えているが、その効果のほどはどうであろうか?
また、本来の機能や利用によって得られる効果ついても見ていきたい。
すっかり身近になったエアコン
エアコンの機能
エアコンはエアーコンディショナーというのが正式な名前であることはご存じの通りだ。
その機能は温度と湿度の調整になり、部屋の中を快適な環境に保ってくれる。
温度調整は冷房と暖房の両方が可能なタイプと冷房専用の大きく分けて2タイプが市販されている。以前は暖房専用も販売されていた。
ただ一般家庭では冷房と暖房、そして除湿の3つの機能を備えたものが多い。
性能はひと昔前のものとは比較にならないくらいに進化しており、冷暖房能力だけでなく省エネ性も向上している。
機能も充実しており人感センサーにより、風の向きまでコントロールできるようになった。つまり部屋のどこにいても快適というわけだ。
また、本来は空気清浄機がおこなっていた埃や花粉などの除去機能まで追加されだエアコンもあったりする。
その他にも加湿機能が加わったり、イオンの発生装置が付いているものまで出現した。
さらに、従来は業者に依頼でいていたエアコンのクリーンングまで、自動でおこなってしまう機種もあるから驚きだ。
利用者にとっては至れり尽くせりの機能が、現代のエアコンの特徴とも言えそうだ。
ク―ラーとは違う
クーラーと混同して呼ばれることがあるが、実際は同じではないのである。
両者を比較すると、温度と湿度のコントロールで違いがあることが分かる。
そもそもク―ラーの場合は冷房のみとしているため、暖房や除湿の機能が付いていないと考えて良い。
したがって部屋の温度を下げることを主な目的として使用される。
エアコンの場合、冷すのと同時に除湿機能で水分を取り除いている。
しかしクーラーにはこの除湿機能がないため、蒸し暑い状態だと室温は下がるものの、サラッとした空気にすることができない。
したがってジメジメした室内は、温度が下がっているにもかかわらず暑いと感じる場合がある。
体感温度は湿度を取り除くだけでも、ずいぶんと違ってくるのだ。
クーラーの場合には除湿器を上手に組み合わせることで、蒸し暑いときの温度コントロールが可能になってくる。
エアコンの有無で保管環境が異なる
エアコン有りの場合
エアコンの最大の強みは基本的に冷房、暖房、そして除湿の3つが揃っていることだ。
これによって荷物に対して優しい環境を整えることが可能になる。
優しい環境とは荷物を傷めないことはもちろん、故障や劣化、そしてカビといった被害を防止することが必要になる。
トランクルームで保管する荷物は電気製品、衣類、本や書類、季節毎に使うもの、趣味のコレクションなど様々である。
これらの荷物すべてにおいて、完璧な環境というのはエアコンがあったとしても無理だろう。
ただ、保管環境として考えた場合、最高の条件であることは間違いない。
つまりこれ以上の環境を用意するのは不可能と言える。
自宅の室内と同様の環境があれば、故障が起きにくい、劣化しにくい、さらにはカビが発生しにくい収納スペースを得ることができるのだ。
エアコン無しの場合
エアコン無しの場合はどんな環境になるか見てみよう。
まず温度と湿度はより外気に近いものになってしまうはずだ。
冬は冷え冷えとした状態になり、逆に夏はうだるような暑さになることが想像できるだろう。
そして湿気の多い時期にはジメジメした環境に変化してしまう。
特に屋外型のコンテナタイプでは影響を受けやすい傾向にあるため、注意することが必要になってくる。
これが屋内型トランクルームでは多少異なるが、エアコンがない施設だと熱がこもって湿気の多い状態になりやすい。
その結果、カビも発生しやすくなる。
電気製品においては、内部が湿気の影響を受けるため故障につながりやすい。
トランクルームにエアコンは必要?
ではトランクルームにエアコンは必要になるのであろうか?
その答えは”あった方が良い”という希望的なものになってしまうのだ。
つまりすべての荷物に対して必要かと言えば、必ずしもそうではない。必要なのもとそうでないものに分かれそうである。
エアコンがあった方が良いものとは、比較的デリケートなものに限定できるだろう。
例えば衣類はカビに気を使わなければいけない代表的なものと言える。
本や書類にとっても大敵で、一度カビが生えてしまうと取り除くのが大変になるばかりか、完全に除去できないこともある。
エアコン付きトランクルームの最大の利点は、このカビを防ぐのに有効であることだ。
したがって、特に大切なものであればエアコン付きの施設を選ぶことをおすすめしたい。
カビについてはトランクルームでカビのトラブル|今すぐ実践できる予防対策とアイテムも参考にしてほしい。
そして上手に”使い倒して”いただきたいものだ。
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