自宅に置けなくなった家具を、あなたならどうするだろうか?
多くの場合は、新たな保管場所を探して収納することになるが、人にあげたり捨るなどして処分することもあるだろう。
ただ保管するにしても、場所や方法を知らないことにはどうしようもない。
それには、どんな環境が一番適しているかを知ることと、最善の結果を出すために、やらなければならない事がいくつかある。
目次
家具を保管する理由はさまざま
家具を保管する理由はさまざまである。
ただ共通して言えるのは、自宅に置けなくなったということだ。
代表的なのは”引っ越し”がそれにあたる。
受け入れ先とのタイミングが合わなくなってしまったり、引っ越し先でも保管できるスペースがないといった理由がある。
同様に海外への赴任や留学、移住などによって、家具をどこかに保管しておく必要に迫られるケースも見られる。
年単位の長期になることが多いため、アパートを引き払ってしまうと荷物の置き場所を確保しなくてはならない。
また、買い替えのつもりで家具を新たに購入したが、処分できない、あるいはしたくないという思いから保管を選ぶこともある。
ベッド、ソファー、タンス、そして机やイスなど、毎日のように多くの家具を利用しており、生活から切り離すことはできない。
すでに生活の一部となっているだけに、きちんと保管しておきたいのではないだろうか。
3つの保管方法と利点・欠点
トランクルームを借りて保管
よくあるのが自分でトランクルームを借りて保管する方法だ。
ご存じのように屋内型と屋外型があるので、どちらが良いか迷ってしまうかもしれない。それぞれの特徴を見て参考にしていただきたい。
屋内型
環境としては自宅に置くのと大きな違いないだろう。特に温度と湿度が管理されていれば、これ以上の環境はないのでおすすめである。
比較的長期の保管でも大きな心配は不要と言える。
ただし、大型のタンスなどを運び込むのは大変かもしれない。エレベーターや階段、通路が使えないと当然だが利用はできない。
屋外型
屋外にあるコンテナタイプのものになり、出入口まで車で行けるので出し入れが楽にできる。
1階であれば大きな家具でもOKだ。
ただ、どうしても外気の影響を受けやすいため、長期間の保管となるとカビの心配がある。梅雨時に重なる場合には注意したい。
どちらかと言えば短期の保管に向いているタイプである。
専門業者のサービスを利用する
家財道具など一式を預かってくれるサービスを利用することもできる。
引っ越しの一時保管だけでなく、自宅の新築や海外赴任といった場合の長期保管までしてくれるのだ。
そして作業のすべてを業者がおこなってくれるため、おまかせするだけで実にお手軽に済んでしまう。
保管場所も専用の倉庫を使い、空調も備えていたりするので、保管環境としては十分に合格ではないだろうか。
もちろん保管スペースを探したり、広さを考えたりする必要などないのだ。
至れり尽くせりなので一見いい事ずくめのようだが、問題がないわけではない。
それは費用が割高になることである。
保管料金だけでなく作業料金も加わるため、家具が多かったり、大きかったりすると、それだけ時間も手間もかかってしまう。
当然ながら料金も割高になるので、予算に余裕があればおすすめできる方法と言える。
実家や兄弟などの縁者に預ける
その他の方法として、実家や兄弟に保管をお願いすることが可能な場合もある。
ただし先方の都合もあるので、あくまでも可能性の話になる。当たり前だが置き場所がなければ利用できない。
また、あまり場所が離れていても現実的ではない。
仮にあなたは東京に住んでいるとしよう。そして極端かもしれないが実家は九州で、兄弟は北海道にいるとしたらどうだろうか。
無理ではないが費用や手間を考えると、やはり難しそうである。
それに、もしも家具のカビが発生したり傷んでしまうと、お互いに気まずい思いをするかもしれない。さすがにクレームを入れるわけにもいかないだろう。
そうなると、実家や兄弟に保管してもらうとすれば、比較的近いところにいる場合で、短期間に限定するのが良いことになる。
傷めないために注意すべきこと
家具を傷めないように保管する方法について考えてみたい。
まず、大切なのは梱包をして壊さないようにすることだ。傷がつかないようにエアーキャップを使って、全体を包んであげよう。
この時に乾燥剤や除湿剤を入れて湿気対策と取っておくと良い。
なるべく床に直置きしないように気を付け、スノコを敷いて家具と床の間に空気が流れるようにする。
長期になるほど湿気がこもり易くなるので、本来ならば通気が良くなるように対策をしておきたい。
また、害虫の発生を防ぐために防虫剤も入れておきたい。
特に木製や布製になると害虫が付きやすいので、被害を受ける前に予防を心がけよう。
大切な家具を保管するのは大変なことかもしれない。しかし事前に対策をしておくことで、良い保管環境を保つことにつながるのである。