単行本を何十冊と持っている方は多いが、あなたはいかがだろうか?
大事に保管しておきたいけれど、どうしたら良いのか分からないと困っているかもしれない。
そんな時にはこれからご紹介する方法を試していただきたい。
どのように分類して、何に気を付けて保管したい良いかを分かりやすく解説していくので参考にしてほしい。
単行本は分類をしてから保管しよう
たくさんある単行本は、分類することから始めるようにしたい。
全部まとめて片付けてしまうと、読みたいと思った時に探すのが大変になってしまうからだ。
そうならないようにジャンル毎に分けておけば、簡単に取り出せるので便利なはずである。
単行本にはエッセイ、小説、専門書、参考書、ビジネス書といったようにさまざまなジャンルが存在する。
これらの中から、あなたが持ってる単行本がどれに当たるのかをチェックして、分類しておくと良いだろう。
ただし、あまり細かく分けようとすると、どれに分類したら良いか迷ってしまうかもしれない。
それに数が多くなればなるど大変になるので、簡単なリストを作っておくと安心だ。
図書館と違うので書式のこだわらず、あなたさえ分かればOKである。
収納方法については漫画の保管もトランクルームなら安心!?正しい選び方と収納のポイントでもご紹介しているので参考にしていただきたい。
単行本を保管する場合でも応用できるので、使いやすい収納方法を選んでみよう。
分類が済み保管方法が決まれば、管理もしやすくなるに違いない。
単行本を保管する上での注意点は?
光を当てない
劣化を防ぐには直射日光や室内の蛍光灯の明かりを当てないように注意することが必要だ。
その理由は紫外線によって焼けてしまい、色褪せたり変色するからである。
これを防ぐには窓の近くに本を置かないことや、カバーを付けるなどの対策をした方が良いだろう。
UVカットで透明のカバーを使えば、何の本かもすぐに判別できる。
ただ、表紙などの外側は守れても、中身である白い部分の側面は防ぐのが難しい。
そうなると本棚ではなくケースなどに入れて、完全に光をシャットアウトすることになってしまう。
もしくは扉付きの本棚を利用するのが確実である。
その他には蛍光灯をLEDのものに取り替えることも考えられるが、すべてを替えるのも大変であまり現実的ではない。
なので、どうしても黄ばむのが嫌な場合に検討してみても良いかもしれない。
湿気を避ける
単行本は紙でできているため、湿気に対しては弱いと言える。
そのため、保管環境がとても重要になってくるので気を付けていただきたい。
まず、湿気の多いところには置かないようにすることだ。それには温度や湿度の管理ができればさらに良い。
本の保管環境として温度は20℃~27℃、湿度は50%~65%になるようにしたいが、部屋の温度と湿度を常にこの条件に保っておくのは困難である。
そこで、長期保管をするならケースを利用するのが最適であり、乾燥剤を一緒に入れておけば安心だ。
乾燥剤は定期的に交換して、湿気によってカビが生えたりヨレないように管理しておこう。
害虫から守る
本を食い荒らす害虫にも用心しておきたいところである。
紙を餌としている虫には紙魚(シミ)、死番虫(シバンムシ)、そして茶立虫(チャタテムシ)がいる。
これらはどれも人間を刺したり血を吸うことはないが、ダニや蜂を呼び寄せるなど間接的な被害をもたらす場合があるので注意が必要になる。
駆除には基本的に殺虫剤を使うことになるが、大量発生していた場合には単行本を廃棄するようになるかもしれない。
そのため、できるだけ発生を未然に防ぐことが大切になる。
対策としては日頃から掃除をおこない、清潔に保つようにしていただきたい。
本に溜まった埃も害虫の餌になることがあるので、繁殖させない、成長させないためには環境の改善も重要なことだ。
そして湿気が溜まらないように、空気を入れ替えるなどの工夫をしよう。なお、状況に応じて防虫剤も使用する。
またタイミングを見計らって虫干しをおこなうことをおすすめしたい。
やり方は簡単で良く晴れた日の日中に、風通しの良い日陰でページ全体をパラパラめくるだけである。
時期的には9月~11月、午前10時~午後3時頃の湿気の少ない時におこなうようにする。
汚さない工夫
保管する際につい忘れられがちなのが汚さない工夫である。
保管とは直接かかわることではないが、その前の段階で傷みを”予防する”という意味では有効ではないだろうか。
いくつかの対策や注意点があるのでご紹介しておきたい。
まず、本を扱うときはきれいに手洗いをする習慣をつけよう。汚れていないように見える手でも、汗や皮脂などが付いているものだ。
その手で本を触れば手垢となって付着してしまうので、必要に応じで手袋も使おう。
読む時は何かを食べたり飲んだりせず、汚さないように心がける。
また、部屋の中にたばこの煙や揚げ物の臭いが充満しないように気を付けたい。一度付いてしまったヤニや油は落ちにくいからだ。
このように汚さない努力をすることも効果的といえるだろう。
増え過ぎた単行本は処分を考える
増え過ぎてしまった単行本も、場合によっては処分を考える必要がありそうだ。
自宅やトランクルームなどに保管場所が確保できれば単行本の数を減らしていくしか方法はない。
ではどうやって減らすか?
捨てるのは最終手段であるが、買い取り業者やオークション、フリーマーケットを利用すれば、いくらかのお金にもなる。
もし売れなくても、友人や知人にあげれば捨てずに済むことだ。
また、どこかの施設や団体に寄付することも可能で、インターネットで検索すれば見つけることも難しくない。
単行本はいつの間にか増えてしまうものであり、好きな著者がいるとなかなか手放せないものだ。
だからこそきちんと保管しておき、いつでも読み返せるようにしておきたい。
そのためには今からでも遅くはないので、しっかり管理して良い状態を保つことが重要になる。
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