切手は簡単に始められる気軽さからコレクションされる方も少なくない。
日本国内はもとより世界には様々な切手が発行されており、珍しいものになると驚くほど高額で取引されることもある。
そんな切手をあなたはどのように保管されているだろうか?
もし間違った保管方法をしていると劣化の原因になり、価値を下げることになりかねない。
そこで、きれいに保管する方法や注意すべき点についてご紹介していきたい。
取り扱いが悪いと傷める原因になる
切手は紙だけでなくプラスチックや金、銀、アルミといった金属からできたものなど、様々な素材がある。
しかし多くは紙で作られておりデリケートなため、取り扱いには十分注意しなくてはならない。
特に古いものは気を付けないと汚れたり破れたりして傷みやすい。
一度傷んでしまうと修復ができないため、未然に防ぐことが大切である。
同時に価値までも下げてしまうことになり、コレクションとして考えると実に残念な結果になるのだ。
切手の価値はさまざまで、ものによっては非常に高い金額で取引されている。
数万円~数十万円のものは決して珍しくなく、高いものになると一千万円を超えるものさえあるのだ。
実際のところ、あなたが持っている切手にもそれなりの価値があるはずだ。それを考えると、なるべく現状を保つようにしたいものである。
そうしないと売却する際に価値が認められなかったり、値段がつかないといったことが起こったりする。
切手の取り扱いが悪いとデメリットしかないので、くれぐれも気を付けていただきたい。
切手を保管する際に絶対に守ることは?
素手で触らない
人間の手はいくら洗っていても、汗や皮脂が付いているものである。
したがって素手で触ったりすると汚れの原因になるので絶対に避け、なるべく良いコンディションを保つことが必要だ。
汚れてしまうとコレクションとしての価値が下がってしまうことになりかねない。
したがって切手を扱う際には専用のピンセットを用意しておくと安心だが、先のとがったタイプは傷をつけることがあるので使用しないようにする。
切手をはさむ時は軽くつかむように心がけ、丁寧におこなうのがポイントになる。
価格も安いので是非とも専用に1本は用意しておき、切手を扱う際には必ず使うようにしていただきたい。
環境に注意する
ほとんどの切手が紙でできているため、保管環境には注意が必要となる。
特に直射日光が当たったり湿気が多い場所には置かないようにしたい。
太陽光からの紫外線によって色褪せてしまったり黄ばみの原因になる。また蛍光灯などの照明でも同じことが起こるのだ。
そのため常に光が当たっていることのないよう、置き場所を選ぶのも重要なポイントになる。
湿気が多い環境ではカビが生えやすくなり、切手を傷めることになる。
押し入れなどの風通しが悪い場所に置いていると影響を受けやすいので、状況に応じて除湿剤を使うなどして対策したい。
特に古い切手の中には敏感に反応して変形するものがあるので、湿気が多い時には扱わないようにした方が良いだろう。
そして、もし保管場所に困った時はトランクルームを利用するのも有効だ。
空調を完備したトランクルームであれば、ほぼ一定の湿度と温度の管理がされているので、保管には理想的な環境と言える。
専用ファイルを使う
大切な切手を保管するには、必ず専用のファイルに入れておくことをおすすめする。
そうしないとデリケートな切手はすぐに傷んだり汚れてしまうので、保護して守らなければならない。
そこで最も手軽に使えるのがストックブックではないだろうか。
収納は非常に簡単でポケット部分に切手を入れるだけでOKだ。
しかしコレクションとしてより完璧に整理しておきたいのだあれば、切手アルバムを使うのも一つの方法である。
ヒンジやマウントを使って収納しておくが、ヒンジの場合には張り付けておくため、裏に跡が残ってしまうというデメリットがある。
そのため使用済みの切手に限定するなどした方が良いだろう。
また接着力が強いと薄い切手は破れやすいため注意しなければならない。
その点マウントならば、フィルムに挟んでおくだけで傷める心配がいらないので安心して使うことができる。
切手の価値を落とさないための注意点
大切な切手の価値は落としたくないものであるが、そのためにはどんな点に注意したら良いのだろうか。
最も重要なことは品質を落とさないこと、つまり劣化させないことである。
それには”基本を忠実に守る”ことが大切になることを忘れないようにしたい。
切手がデリケートであることはあなたもご存じの通りであり、コレクションする際には誰もが気を付けているはずだ。
だからこそ「ていねいな取り扱い」、「優しい保管環境」そして「安心できる収納」を心がけなければならない。
これらのどれが欠けても満足のいく状態を維持することなどできない。
もし今持っている切手だけでなく、これから増えていく切手をベストなコンディションに保ちたいのであれば、もう一度見直してはいかがだろうか。
そしてより確実な保管をこころがけていれば、切手もそれに応えてくれるに違いない。
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