今の時代、電気なしでは生活が成り立たなくなっている。
テレビなどの家電を始め、自動車、携帯電話など、あらゆるところに使われており欠かすことができない。
今では使いたい時にいつでも、誰もが自由に使えるようになり、大昔のように貴重なイメージは薄くなっている。
しかしトランクルームでは少し事情が違うようで、満足に使えないといったケースが見られる。
そこでコンセントの必要性と電源の確保の仕方について情報をお届けしていくので、参考にしていただきたい。
コンセントが必要になるケースは少ない
トランクルームでコンセントが必要になるケースを考えてみよう。
本来の目的は荷物を保管することなので、基本的には必要がないものである。
これが自宅であれば家電などの電気製品を使ったりするので、すぐ手の届くところにたくさん設置されている。
外から帰ってきて、部屋に入って照明をつけ、冷蔵庫から食材を取り出し調理する。そして食事をしながらテレビをみる。
たったこれだけの間でも、ずっと電気を使い続けてる。しかしトランクルームの中で、電気が必要な場合はあるのか考えてみたい。
何か思い当たるだろうか?
特に屋内型では電気を必要とする器具を使うことがほとんどないのだ。強いてあげれば、掃除のときに使う掃除機くらいのものである。
そして屋外型の場合には、夜間に照明が必要になる程度ではないだろうか。
このように荷物の保管だけを目的としていると、ほとんど必要ないのが現実と言えそうだ。
コンセント付きのトランクルームは?
数は多くないが存在する
実はコンセント付きのトランクルームは存在しているのだ。
数こそ多くないが、あるのも事実でいつでも電気を使うことができるようになっている。
ただしトランクルーム内での利用となるため、できることが限られており、ここで生活ができるというわけではない。
冷蔵庫やテレビを持ち込むことは出来ても、電気をつないで食材を保管したりテレビを見てくつろぐことはできないので要注意だ。
では何ができるのかとなるが、会社によっては作業場的な使い方が可能になるケースもあるので、その場合はよく確認してから利用したい。
通常のトランクルームでは、荷物の保管しか認められていないため、利用規約に違反しないように気を付けよう。
電気料金は利用者が支払う
コンセントを利用すると当然ながら電気料金が発生する。
この料金は、利用者であるあなたが負担することになると理解しておこう。
使った分だけ利用料金にプラスされるのか、それとも利用料金に含まれているのかは確認しておく必要がある。
それと使用を制限される可能性もある。もし長時間使い続けてしまうと電気料金が高くなるので、これを防ぐための使用制限も考えられる。
このあたりも契約前にチェックしておいた方が良いだろう。
トランクルームに電源があるメリット・デメリット
電源付きは活用の幅が広がる
トランクルームに電源やコンセントが備わっていると、その活用範囲は大きく広がる。
例えば、季節外れの電化製品を保管しつつ、動作確認やメンテナンスをおこなうことも可能だ。
また、ノートパソコンを持ち込んで作業をしたり、DIYや趣味の拠点として活用することも考えられる。
しかし、電気料金の負担には注意が必要で、利用者が負担するケースが多いため、契約時に確認することが重要である。
さらに、長時間の電源利用は火災リスクを高める恐れがあるので、防火対策を徹底しよう。
具体的には、放置状態での電源利用を避け、定期的なチェックをおこなうことが求められる。
電源付きトランクルームを上手に活用することで、ただの収納スペース以上の利便性を手に入れることができるが、安全性にも配慮が必要と言える。
電気料金の負担に注意が必要
電源付きのトランクルームを利用する際は、電気料金の負担にも注意が必要だ。
トランクルーム会社によっては、コンセントの使用料が月額料金に含まれず、別途請求される場合がある。
例えば、電気代が月々1,000円程度追加されるケースも存在している。
また、契約時に電力使用の制限が設けられていることもあるため、事前に確認しておこう。
電源を活用することで利便性が向上する一方で、電気料金や契約内容をしっかり把握しておくことで、思わぬ出費を防ぐことができる。
火災のリスクがともなう
電源付きトランクルームは、機器の保管や作業スペースとして便利だが、火災のリスクを軽視してはならない。
特に電気機器を長時間接続したまま放置すると、過熱やショートが発生し、火災につながる可能性がある。
電源を使用する際は、定期的に機器の状態を確認し、安全基準を満たした製品を選ぶことが重要である。
また、延長コードやタコ足配線の過負荷は絶対に避けるべきだ。
さらに、可燃物を電気機器の近くに置かないことで、火災の拡大を防ぐことができる。
施設の利用規約を守り、定期的な点検と清掃をおこなうことで、安全に活用できるため、基本的な電気安全の知識と注意深い管理が不可欠である。
自分で電源を確保する方法とは?
ポータブル電源を利用する
自分で電源を確保するには、発電機やポータブル電源が考えられる。
しかしトランクルーム内での発電機の使用は認められないだろう。そうなると残るはポータブル電源を利用することになる。
最近のバッテリーの品質は昔と異なっており、技術の向上により高性能なものがたくさん出回っている。
その結果、容量も増え使用可能な時間がずいぶんと長くなった。そのおかげで電気が通っていない場所でも、さまざまな電気製品を使うことができる。
使用可能な電気製品とは?
ポータブル電源にも多くの種類があるが重要なのは容量だ。スペックをチェックするときは特に”Wh”の値に注目してほしい。
まずはAC100Vで何ワット(W)まで使えるか確認が必要だ。
例えばAC100V・300Wまで使える電源で、AC100V・500Wの製品は動かないので注意したい。
当然ながら消費電力が300w以下の電気製品でないと使えないし、ギリギリでは余裕もない。
したがってあなたが使おうとしている電気製品の消費電力(W)にあわせて、ポータブル電源を用意しないといけないことになる。
どれ位の容量が必要になる?
では一体どれ位の容量が必要になるのか見てみよう。
それには使いたい電気製品の消費電力(W)を調べる必要がある。そして使う時間も決めておくのだ。
例えば消費電力が150Wの製品を2時間使いたい場合に必要な容量を見てみると、150W×2h=300Whとなる。
しかし実際にはこれだと2時間は使えない。その理由は電源容量の70%程度しか使えないのが現実だからだ。したがって正しくは次のようになる。
150W×2h÷0.7=約430Wh
消費電力 × 使用時間 ÷ 係数(0.7)= 必要な容量
ポータブル電源を選ぶ際にはこの容量以上の物を選ばないといけないので、良く確認していただきたい。
電源を使っても問題ないか?
電源を使って電気製品を使う前に確認しておくことがある。
それは規約に違反した行為ではないかということだ。
電気製品を使うということは、何らかの作業をおこなうことになる。その作業自体に問題がないかチェックしておく必要がある。
トランクルーム会社によっては、収納スペース内での作業を禁止しているところがある。
したがって、どこまで許されるのかは貸す側次第となるのでくれぐれも注意してほしい。
掃除や整理整頓くらいは問題ないだろうが、その他については規約に従うべきである。
もちろん荷物の保管以外にも作業を含む利用を認めていれば、特に問題は起こらないだろう。
いずれにしても電気製品を使って何かをおこなうのであるのなら、契約前に確認しておくのがベストだ。
まとめ
トランクルームにコンセントがない場合でも、電源の必要性を満たす方法はある。
例えば、電源付きの施設を選んだり、ポータブル電源やバッテリーを活用することで解決するだろう。
ただし、電気の使用に関しては施設の規約や安全性を十分に確認することが重要と言える。
自分のニーズに合った電源確保の方法を選び、快適で効率的なトランクルームを利用をしていただきたい。
適切な電源の確保は、作業効率や利便性を大きく向上させる鍵である。
コメント