約束や決まりを破った経験のある人は少なからずいるはずだ。
一度も破ったことがないという人は素晴らしいが、多くの人間はどこかルーズな一面を持っている。
時間に遅れる、決められたことをやらないといった行為をしても、罪悪感の微塵さえない人がいるのには驚かされる。
とても残念なことではあるが、一人でも約束を守らないでいると多くの人に迷惑をかけてしまう。
すべてのことは約束があって決まりごとがあるものだが、そのことさえ分かっていない人がいるのも事実だ。
トランクルームに規約がある理由
トランクルームに規約があるのは、きちんとした理由がある。
それは利用者に迷惑が掛からないように、正しく使ってもらうためであるが、ほとんどの人が常識をもっており、しっかりと守られているのだ。
多くの利用者が共同で使うトランクルームでは絶対に欠かせないのがこの決まりだが、安心のためのツールとも言える。
もしそんな規約がなかったらどうなるだろう?
トランクルームという空間が無法状態となり、終いには何をしてもOKになってしまう。
これは絶対にいけないことであり、そうならないようにするための手段として、約束事が細かく決められている。
大切な荷物を保管するための環境とは、規約があってこそ可能になるのだ。
規約を守り実行する。それによってお互いに気持ちよく利用できて良好な関係が保てる。
こうすることで安全に、しかも安心して保管することが可能になり、トランクルーム本来の機能を活用できる。
多くの利用者にとって規約の存在は面倒に感じるかもしれないが、必要不可欠なものと言えよう。
規約で決められている事項とは?
料金の支払い規定
利用料金の支払い方法や期限などの注意事項が規定されている。
クレジット、銀行振り込みや引き落としといったトランクルーム会社で指定された方法や支払い期限について決められている。
さらに振り込み手数料の負担を誰が負担するとか、支払いが遅れた場合の遅延損害金についても詳細に謳われている。
内容としては特別に難しいことが書かれているわけでない。
しかし誤解があってはいけないので、きちんと理解することで問題が起こらないようにしておきたい。
- 料金等の支払い方法と期限
- 遅延損害金の規定
- 違約金の発生について
- 税金や振り込み手数料の負担
保管する荷物の限定
保管する荷物は何でも良いとは言えないのが現実だ。
収納できないものが決められており、これらは持ち込んでもいけないので注意が必要になる。
まず貴重品は禁止となっており、現金、手形・株券といった有価証券、宝石や貴金属、預金通帳、クレジットカードなどはNGだ。
ガソリンやシンナーなどの発火性のあるものや、ゴミや産業廃棄物、施設を汚すものも持ち込めない。
その他にも劇毒物や刀剣類も危険物とみなされており、持ち込んだり保管できないので注意したい。
また、荷物の管理責任は利用者が負うようになっている。特別な事情がない限り、基本的には自己責任となる。
そのため、トランクルーム会社によっては、定期的に荷物のチェックを義務付けているところもある。
- 持ち込み・収納禁止の物品
- 荷物の管理責任
禁止している行為
禁止されている行為はどれも常識的なものばかりだ。
内容的には他の利用者にとって迷惑になる事柄が多いので注意が必要である。
まず、大きな音を出したり騒いではいけない。これは施設内だけでなく、外部に音が漏れると近隣にも迷惑を掛けることになる。
もちろん休憩場所として利用することもできないので、宿泊したり住居としてしてはいけない。
また施設に手を加えて改変することも禁止だ。
他にもトランクルームを利用して事務所代わりに利用したり、加工や作業といったこともできない。
- 迷惑行為の禁止
- 施設の改変を禁止
- 作業や宿泊等の禁止
荷物の補償と免責
保管してある荷物の補償も取り決めがされている。
したがって万が一の際には、取り決めに従って対応がなされるのだ。
補償内容は規定によって決まっており、利用者とトランクルーム会社の責任割合によって変わってくる。
トランクルーム会社から支払われる金額も決まっているので、限度額を超えて補償されることはない。
ただ必ず支払ってもらえるわけではなく、免責によって補償されない場合もあるので注意が必要だ。
例えば台風や地震といった自然災害、通常の保管状態での温度や湿度による劣化やカビが発生した場合などは除外される。
- 万が一の際の補償条件
- 会社側の免責事項
解約と契約の解除
解約と契約の解除、どちらも契約の終了であるが意味合いは異なる。
解約の場合は利用者からの申し出によるものだが、契約の解除はトランクルーム会社から強制的に解約されてしまう。
通常、解約したい場合には一定期間前(1ヶ月以上前が多い)にトランクルーム会社に書面で申請するようになる。
この際に施設の破損や傷みが激しい場合には、原状回復を求められることもある。
また、施設内に荷物を残しておくと、自動的に契約更新されしまうので要注意だ。
一方、料金を滞納したり規約に違反して住居として使っていた場合などには、契約解除という形で解約されてしまうケースが見られる。
- 解約の手続き
- 原状回復の義務
- 契約解除となる条件
規約は利用者を守るルールでもある
規約はトランクルーム会社のためにあるようなイメージをお持ちではないだろうか?
確かに会社側に有利にな項目も見られるが、実際には利用者を守っているルールとも言えるのだ。
例えば禁止事項だが、規約を見れば分かる通りどれも当然の内容ばかりだが、これらを守れない人がいたらどうなるか考えてみてほしい。
トランクルーム会社にとっても大問題だが、利用者であるあなた自身も被害を受けることになってしまう。
そうならないように予防する働きが規約にはある。
その他、補償についても同様である。
万が一何らかの被害を受けても、まったく補償されなかったとしたらどうだろう?
大切な思い出の品々、せっかく集めたコレクション、大好きなバイク、どれをとっても失いたくないはずだ。
これらが会社側の過失でなくなってしまったとしたら、当然補償を求めることになるだろう。
規約の内容は細かく決められているため、分かりづらい部分もあるが、どれも必要なことばかりである。
利用者としての立場を理解して正しく使っていれば、いざという時にも理不尽な思いをすることはないはずだ。
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