紅茶はアジアやその近郊、そしてアフリカなどが主な産地であり、日本でも多くの県で生産されている。
独特のオレンジ色と香り、そして味に魅力を感じている方は多いが、あなたもその一人ではないだろうか。
そんな紅茶をいつでも美味しく飲みたいと思うのは当然のことである。
ではどうやって保存したら良いのか、またどうしたら美味しく飲めるか見ていきたい。
紅茶の賞味期限と味が変わる原因
紅茶はデリケートな一面を持っている飲み物である。
賞味期限はメーカーによって指定されており、2年~3年程度となっているが、中にはもっと短い期間に設定されている場合もある。
その理由は新しいものの方が、良い香りと味を楽しめるからに他ならない。
しかし実際にはもっと長い期間の渡って飲むことができ、保存方法さえしっかりしていれば10年以上も大丈夫な場合がある。
そうはいっても風味は時間と共になくなり、味も変化していくもの。
開封してから日数が経つにつれて違いを感じることがあるかもしれない。特に香り付けされている紅茶の場合には良くわかるはずだ。
これは空気に触れることによって香りが逃げてしまうためである。
したがって開封後3ヶ月、4ヶ月と過ぎた頃には、本来の味よりも落ちた状態になっているかもしれない。
いつでも美味しい紅茶を楽しみたければ、なるべく早く飲み切ってしまうようにすべきである。
紅茶を美味しいまま保存するには?
紅茶の保存方法はとてもシンプルであり、決して難しいことをするわけではない。
しかし、その代わりに一つひとつをしっかりとおこなわないと、影響が大きいのも確かである。
おこなうのは保管容器を選択することと、必要以上に買わない、保管環境に気を付けることの3つになる。
保管容器を選ぶ
紅茶を保存しておくには、入れておく容器も慎重に選ぶようにしたい。
理由は味や香りの変化を最小限に抑えるためであり、決して何でも良いというわけでないので注意していただきたい。
保管容器はいくつかの条件をクリアしておくことが必要になる。
その一つが密閉できることである。
紅茶は湿気を吸いやすく、最悪の場合にはカビが発生することもあるため、湿度の影響を受けにくい容器に入れておくのが良い。
密閉されていれば他の匂いが移る心配もないので、本来の香りが長く楽しめる。
もう一つの条件が光を遮断する遮光性に優れた容器であることだ。
日光はもちろんだが蛍光灯の光からも紫外線が出ており、茶葉を劣化させる原因の一つになっている。
紫外線が当たると味を悪くするなどの悪影響が出てくるので、光を通さないものを選ぶようにしたい。
必要なだけ購入
容器には必要以上に多くの茶葉を入れないように気をつけよう。
いくら密閉できるとはいっても、フタを開ける度に空気が入り、少しずつではあるが美味しさが失われてしまう。
そのため、飲む量に応じて購入する量をきめるようにしたい。
目安として1ヶ月程度で飲み切れる量を1パックとして購入すると良いだろう。
通常、紅茶1杯当たりに使う茶葉は2g~3g程度である。一度に大量購入せず、最初は50g買って様子をみるのも一つの方法である。
必要な量だけ購入して開封することで、最後まで美味しい紅茶を楽しめるというわけだ。
保管環境に注意
密閉容器に入れた紅茶は、保管環境にも気を付けるようにしたい。
そうはいっても特別に難しいことはないので、しっかりと守っていただきたい。
まず、高温多湿になる場所は避けて保管しよう。
直射日光が当たったり、火を使う場所の近くには置かないようにする。せっかくの茶葉が劣化してしまうからだ。
そうかといって冷蔵庫に入れるほどのことはなく、なるべく温度差の少ない常温で保管すればOKである。
もし冷蔵庫に入れておくと、庫内と部屋の温度差によって容器の内部が結露してしまうかもしれない。
これを繰り返すと紅茶の品質が著しく低下してしまうので要注意だ。
同様に湿気の多いところも、劣化するので避けることが大切である。
美味しい紅茶の入れ方を知っておく
どんなにきちんと保存していても、入れ方が悪いと美味しい紅茶は飲めないものだ。
そこでおさらいとして、基本的な紅茶の入れ方を見ていきたい。決して難しいことではないので是非とも試していただきたい。
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- カップとポットに沸騰したお湯を入れて温めたら捨てる。
- ポットに1杯あたり2g~3g×人数分の茶葉を入れる。
- 沸騰したお湯を1杯あたり150ml~160ml×人数分入れる。
- 3分~4分蒸らしをおこないポットの中をひとかきする。
- 茶こしでこしながら同じ濃さになるように最後まで注ぎ切る。
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この時に注意したいのは必ず沸騰したお湯を使うこと。もちろん水道水でも良いので汲み立ての水が好ましい。
またポットはガラス製が陶磁器のものを使うことで、紅茶特有の香りが活きてくる。
このように紅茶を美味しく飲むためには、まずは保存方法を見直してみてはいかがだろうか?
もしかしたら気付かぬうちに、本来はやってはならないことを習慣にしている可能性もある。
それを改めた上で基本に沿った入れ方ををすれば、きっと本当に美味しい紅茶が楽しめるに違いない。
ほんの少し注意するだけなので、是非ともトライしていただきたい。
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