乾電池の保管で気を付ける点は?誤った方法が寿命を短くして危険にする

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あなたの周りを見た時に、乾電池で動いているものが意外と多いのではないだろうか。

乾電池は取り扱いが簡単なため、懐中電灯をはじめ目覚まし時計やリモコンなどさまざまなところで使われてきた。

その手軽さと利便性の良さで欠かすことのできない存在になっている。

そんな乾電池を保管するにも注意が必要になるが、どのようなことだろうか。また長持ちさせるコツについてもご紹介していきたい。

乾電池で電気が作られる仕組み

乾電池は一度使い切ってしまうと充電ができないので一次電池と呼ばれている。

その仕組みは中に入っている二酸化マンガンや亜鉛、そして電解液などによって化学反応が起こり、電気が作られるようになっている。

ただし電解液はそのまま注入されているわけではなく、液漏れ対策のために固体に浸み込ませてある。

このことから、乾いているタイプの電池という意味合いで”乾電池”と呼ばれている。

基本的な内部構造は二酸化マンガンがプラス電極、そして亜鉛がマイナス電極となっており、化学反応によりマイナスからプラスに電子が移動する。

これが繰り返されて安定した電気が得られ、電気製品を動かすことができるのである。

化学反応が続くと乾電池の中身も消耗するので、いつかは化学反応が起こらなくなってしまう。

つまり、電気を作ることができなくなり、乾電池としての寿命を迎えるのだ。

乾電池を保管できる期間は?

乾電池は一体どれくらい保管しておくことができるのだろうか?

実際には”保管できる期間=使用推奨期限”と考えておいた方が良いと言える。

その理由は使用推奨期限内であれば、乾電池の持っている性能が十分に発揮できるとされているからだ。

しかし、この期限を少しでも過ぎたなら、絶対に使えないというわけではない。

使うことはできるものの本来の性能を発揮できない可能性があり、場合によっては劣化による液漏れの原因になったりする。

したがって保管するなら使用推奨期限までとして、早めに使用することをおすすめしたい。

使用推奨期限の目安

種類

サイズ 期限
マンガン乾電池

単1形

3年

単2形

3年

単3形

2年

単4形

2年

9V形

1.5年
アルカリ乾電池

単1形

10年

単2形

10年

単3形

10年

単4形

10年

単5形

2年

9V形

2年

アルカリボタン電池

2年
空気電池

2年

酸化銀電池

2年

リチウムコイン電池

2年~5年

カメラ用リチウム電池

5年~10年

正しい乾電池の保管方法とは?

保管状態をチェックする

保管の際に他の”モノ”と一緒に混ぜておくのは危険である。

特に金属製品と一緒にすることは避けたいところだ。もし、ショートしたりすると発熱して火災につながる可能性がある。

その他にも破裂したり液漏れが起こることも考えられるからだ。

保管の際には外装ラベルの傷や破れもチェックしておくと安心である。もし破れていたら危険なので処分をおこなう。

絶縁されていない乾電池は、液漏れや破裂することがあるので十分注意する。

また面倒だからといって、ひとまとめにして袋に入れて保管しないことだ。

乾電池同士が接触してショートする場合があり、この状態が続くと高温になり発火の原因にもなる。

ケースに入れる場合にはきちんと揃えておくようにする。

端子同士が接触していたり、ごちゃ混ぜの状態での保管は絶対にしてはならない。

保管環境に注意する

乾電池は環境を選んでを保管するように心がけよう。

まず高温多湿の場所は避け、直射日光が当たらないように気を付けたい。

理想とすれば10℃~35℃の範囲で管理することだ。あまり高温になると十分な性能が発揮できなくなってしまう。

最悪の場合には液漏れや破損が起こる可能性があり、機器を傷めたり使えなくなることも考えられる。

また、低温を保つために冷蔵庫の中に入れてしまうと、表面に水分がついて錆びたりショートの原因になるのでやってはならない。

乾電池を安全に使うためのコツ

乾電池を安全に使いたいのであれば、正しい使用方法を守ることが必要になる。

そうはいっても決して難しいことではないので、是非とも実行したいただきたい。

乾電池にはマンガン乾電池やアルカリ乾電池などいくつもの種類があるが、これらを混ぜて使わないようにする。

なぜかと言えば種類が違うと特性が異なっているため、破損したり液漏れが起こることがあるからだ。

したがって同じメーカーのものを使うのが理想的である。

また新しい乾電池と古い乾電池は一緒に使わないようにしたい。

もし一緒に使ってしまうと、電気の残量が同じではないことで液漏れを起こす原因になってしまう。

そうなると長く使えないばかりかとても危険なので、交換の際にはすべて新しいものにするのがベストだ。

さらに長期間使わない場合には外しておくと、液漏れなどで機器が傷むのを防止できる。

乾電池は手軽に使えることから、使い方や保管方法に対して無頓着になってしまうことが多い。

しかし実際にはこれらの注意を怠ると危険なこともあるので、もう一度使い方を見直してはいかがだろうか。

そして今からでも良いので正しい取り扱いをして、安全に使って使っていただきたい。

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