トランクルームといっても、さまざまなタイプが存在する。
特に屋内型になると「もしかしたら寝泊まりできるかも…」と考えてしまうほど快適なものまである。
その上、エアコンが完備されていたりすると、すぐにでも泊まれそうに思えてしまう。
ならば実際に宿泊しても良いものだろうか?といった疑問も湧いてくるが、基本的にはできないと理解しておこう。
その理由何か?
そして本当に泊まれるトランクルームはないのか?
さらにはどんな問題があるのかもお伝えしていくので参考にしていただきたい。
トランクルームで寝泊まりできる?
寝泊まりは違法行為になる
結論からいってまうと、トランクルームでの寝泊まりはできないのだ。
これには2つの理由がある。
一つは規約によって寝泊まりしてはいけないことが明記されているからである。
トランクルーム会社は旅館業ではない。つまり旅館業法に基づいで宿泊のための営業許可をとっていない。
そこに寝泊りさせることは会社としてできないのだ。
もう一つはトランクルームを住所として住民登録ができないのが理由になる。といっても基本的にそうなのであって、厳密に言えば登録できる可能性もある。
しかし法的に問題を残すことになるので、後になって処罰の対象になる可能性が出てくる。
つまりホテルや旅館でもなく住居にもできないため、宿泊といった行為はしてはならないのだ。
自由にできそうに思えるが、実際にはなんでもOKというわけではない。
見つかったらどうなる?
トランクルームに寝泊りしているのが見つかったらどうなるか?
即契約解除となる可能性が高いと言える。
規約ではっきりと寝泊まりしてはいけないと書かれているのに、それに違反するのだから解約されても仕方がない。
もしかしたら見逃してくれるかもしれないなどと甘く考えない方が良いだろう。
最悪の場合、損害賠償の対象とされてしまうかもしれないので、寝泊まりはしないように注意してほしい。
特に常習者となれば厳しい処分が待っている。
第一、そこまでして危険を冒しても何の得もないので、決して変な考えを起こさないようにしていただきたい。
寝泊まり可能な物件はあるのか?
仮眠できる物件はある
仮眠できるタイプは存在するがトランクルームではないのだ。
レンタルスペースと呼ばれているものであり、トランクルームのように荷物を保管しておくのが目的のものとは少し異なる。
仮眠だけでなく、趣味の部屋にしたり勉強や仕事に利用できるのが特徴だ。
ただ仮眠とできるといっても滞在時間についての規定があいまいだったりする。
また仕事や勉強にしても、場合によっては徹夜になることもあるだろう。休日ともなれば尚更で、1日中こもりっきりといったことも考えられる
基本的にはあくまでも一時利用するための施設のようだが、こうなると実質”寝泊まり”も可能と言えそうである。
そうはいっても”宿泊”を許可しているわけではないので、グレーゾーンとでも表現しておこう。
宿泊施設には敵わない
寝泊まりすることが分かっているのなら、宿泊施設を利用することをおすすめする。
何故かと言えば、快適さがまったくと言って良いほど違うからだ。
本来トランクルームは宿泊を目的としていないため、施設としては劣ってしまう。眠れるかもしれないが、決して気持良くはないはずだ。
これは仕方のないことであり、トランクルームに寝泊まりしようという発想そのものが間違っている。
それに比べてホテルや旅館はぐっすり眠るための設備が整っているので、トランクルームに比べたらはるかに快適なはずである。
それでもトランクルームに寝泊まりしようと考えるには、それなりの事情があるだろうが思いとどまっていただきたいものだ。
トランクルームにはリスクがある
住むための環境ではない
そもそもトランクルームは住むための環境ではないのだ。
あなたが寝泊まりするには何が必要になるか良く考えみてほしい。それがトランクルームに備わっているだろうか?
場所さえ確保できれば何とかなるなどと考えるかもしれないが、実際には多くの設備が必要になる。
まずは寝れるスペースが必要になる。人間は横になって寝るのが理想的だが、そのためにはそれなりの場所を確保しないといけない。
そして、閉め切った環境の中で暑さや寒さの対策、換気も必要かもしれない。
これらができないと健康を害することにつながる。
そして電気やトイレもないと困るだろう。絶対とはいえないが、シャワーや洗面所といった毎日使うものもない。
さすがにずっと我慢しているわけにはいかないので、どこか他の場所で探す必要がある。
こんな環境のもとでは終いには健康ばかりでなく、心まで病んでしまいかねない。
事件・事故の際は責任問題になる
毎日の生活の中で事件や事故はいつ起こるか分からないのである。
トランクルームでも絶対ではないので可能性は否定できない。
例えば、盗難や犯罪があったとしよう。その時、トランクルームで寝泊まりしていたらどうなるか想像できるだろうか?
あなたはこれらに巻き込まれて被害を受けるかもしれない。そればかりでなく、逆に加害者として疑われる可能性だってある。
火災にしても同様のことが言える。
寝ている間に火災が発生して被災するかもしれないし、火元が近いと疑いの目を向けられることだって考えられる。
たとえ被害にあったとしても何の補償も受けられない。すべてが自己責任になってしまうのだ。
そうならないためには、万が一の時を考えながら行動することではないだろうか。
トランクルームに寝泊まりするのは誤った行動である。
それを無視していると、最後には自分で責任を取らなければならなくなることを忘れてはならない。
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