トランクルームには大きく分けて屋内型と屋外型の2種類が用意されている。
屋内型とはビルなどの建物の中に収納スペースを設けているタイプになる。
もう一つの屋外型はコンテナを利用して屋外に設置されたものだが、使い勝手などは実際のところどうなのだろうか?
天候などの影響を受けやすいだけに気になるところでもある。
一体どんなメリットとデメリットがあるのか。そして注意しなければいけない点は何か見ていきたい。
トランクルームにコンテナを使う理由
屋外型のトランクルームにコンテナを使うのは何故だろうか?
さまざまな理由があるが、どれも納得できることばかりのようだ。
- 十分な強度・耐久性がある
- 大規模な改造は必要でない
- 移動や設置が比較的し易い
- コストを下げることが可能
まず、丈夫で十分な強度があり、長年使えることがあげられる。
これは海上コンテナとして、風雨や日光、そして海水にさらされながらも耐えてきたことを考えれば明らかだ。
強度に関しても驚異的で、実際に海上コンテナとして使われる際には10段近く積み上げることもある。
中身の入ったコンテナの重量が、大きなものでは20トン以上にもなることを考えれば、その強さが分かるはずだ。
また、トランクルームとして専用のものを作る必要がなく、大きな改造も施さずに保管環境を大幅に向上させられる。
移動や設置も敷地と作業スペースを確保できれば、比較的おこない易い状況にあるのも強みだ。
これらによってコストを抑えることが可能となっている。
コンテナタイプのメリット・デメリット
使って得するメリット
屋外コンテナタイプのトランクルームにおけるメリットについて見てみよう。
屋内型との比較になるが、いくつかの面で優れているところがある。
- 月々の利用料金が比較的安い
- 敷地内まで車で乗り入れができる
- 大きな荷物の出し入れがしやすい
月々の利用料金が割安となっているので、屋内型より借りやすいと言える。
利用料金は毎月支払うものなので、長期になるほどその差額が大きくなる。たとえ1,000円の違いでも、1年で12,000円も違う。
もし、もっと大きな差額が生じて2年、3年と利用した場合を考えると、このお金は勿体ないのではないだろうか。
また、屋外に設置されているため、敷地内まで車の乗り入れができる。したがって荷物の出し入れも楽だ。
仮に大きな荷物や重い荷物があったとしても、車を出入口の前に止めれば移動も最短距離で済んでしまう。
ただしこれは1階の場合であって、2階になると使い勝手は劣ってしまうのが欠点だ。
必ずあるデメリット
反対にデメリットもあるのは確かだ。
しかし、完璧なトランクルームなどないので、欠点も含めて利用方法を検討してみよう。
- 荷物が外気の影響を受けやすい
- 立地的に不利になる傾向がある
- 防犯カメラ等のセキュリティが弱い
屋外に設置されているので、どうしても外気の影響は受けやすい。断熱材が入っているタイプでも、外部との温度差は少ないのが現状だ。
温度と湿度の管理もできないので、季節によっては高温・多湿になることもあり得る。
カビや錆、劣化が気になるところだ。
内装がない場合には鉄板がむき出しなので結露の心配がある、しかし、内装が施されていれば、まず心配しなくて良い。
また、立地的には郊外になる傾向がみられるので利便性は劣るかもしれない。
セキュリティ面では誰もが敷地に入れるのと、防犯カメラの設置が少ないため、屋内型ほど高いとは言えない。
選ぶなら屋内と屋外のどちらが正解?
屋内型と屋外型のどちらを選ぶか迷うところでもある。
結論としては保管する荷物と、保管期間によって判断するのが良いだろう。
屋外タイプでも保管できるものとしては、タイヤ、スキー板やサーフィンボード、バイクなどがあげられる。
基本的に屋外で使う物はいけそうだ。
では、その他はダメかと言えばそうではない。それは短期間であれば、保管可能な物がたくさんあるからだ。
例えば引っ越し荷物の一時保管は、それほど長期間でないことが多い。荷物が傷む心配をするかもしれないが、あまり神経質にならなくて良いだろう。
時々は手入れや確認ができるのであれば、より安心して利用できる。
反対に絶対やってはいけないのが、長期間入れっ放しにすることだ。最低限、定期的に様子を見るようにしよう。早めの対応が大切な荷物を守ってくれる。
屋内型と屋外型、どちらが正解とは言えない。
強いて言えば、屋内型のトランクルームの方が好ましい。屋外型と比較しても明らかに環境が良いのは分かると思う。
しかしパーフェクトなトランクルームなど存在しないと思っていれば間違いない。
絶対などあり得ないので、その点だけは理解した上で選んでほしい。