あなたは郵便の受け取りをどうされているだろうか?
”もちろん自宅”とおっしゃるかもしれないが、時には他の場所で受け取りたい事情が発生するかもしれない。
例えば家族に見せたくないとか、知られたくないといった理由も考えられる。
そんな時に知られてしまうと、変に勘ぐられたり、根掘り葉掘り聞かれるのも嫌なものである。
そこでトランクルームの利用が思いつくのだが、実際のところ可能なのか気になるところだ。
目次
郵便が間違いなく配達できるのは何故?
郵便物は受け取り人の住所が登録されたリストを使い配達されるシステムだ。
いわゆるデータベースと言われるもので、住所や氏名などの情報を検索したり削除・更新したりできるようになっている。
これによってどの住所に誰が住んでいるのかが分かるので、間違わずに配送されるのである。
しかし引っ越しをしても転居届を出さないでいると、更新がおこなわれず配達先が間違ったままで以前の住所に送られてしまう。
その結果よくあるのが、アパートやマンションで前の住人の郵便が届くといったケースだ。
何とも迷惑な話だが、間違ったデータのままなのだから仕方のないことでもある。
だが、いくら間違って送られてきたといっても、これを勝手に処分することはできない。
郵便法によると次のように定められている。
第四十二条(誤配達郵便物の処理)
郵便物の誤配達を受けた者は、その郵便物にその旨を表示して郵便差出箱に差し入れ、又はその旨を会社に通知しなければならない。
引用元:http://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/
lsg0500/detail?lawId=322AC0000000165
つまり捨ててしまってはいけないのである。
そうかと言って、どこにいるか分からない受取人に届けるのは困難であり、差し出し側に送り返すのも大変である。
もし間違って送られてきた場合には、郵便局に持ち込んで処理してもらうのがベストであろう。
このようなことがないように、あなたも住所が変わったときは、すぐに届け出をして配送の間違いがないように注意していただきたい。
トランクルームで郵便を受け取れるか?
トランクルーム会社で対応が異なっている
一番気になるのが、トランクルームで郵便の受け取りができるのか?という点だ。
会社によって郵便物等の保管や転送サービスをおこなっているところもあるが、全てのトランクルームで可能というわけではない。
トランクルームには受け取り専用のボックスが用意されており、そこで郵便物を受け取る仕組みになっている。
利用者はボックスの鍵を預かっておき、取り出しは自分でおこなうといったパターンになる。
実際には小包や書留もOKのようだが、大きな荷物になると受け付けてもらえない場合があるので注意が必要だ。
何日も保管するような状況になると、料金が発生する場合もあるようなので、トランクルーム会社に問い合わせてみよう。
また、転送サービスをしてくれるところもあるようだが、こちらは有料となっている。
郵便局への届け出も忘れずに必ずおこなう
トランクルームで郵便受け取りの対応が可能な場合は、郵便局に届け出をしておく必要がある。
最も肝心なこれを忘れてしまっては始まらないので気を付けたい。
その際の住所は、管理会社側から指定されたトランクルームの住所となる。
手続きといっても転居届はインターネットでおこなえるので便利になっている。わざわざ仕事を休んだりする必要も少なくなった。
やり仕方は簡単だが、よくわからない場合には郵便局転居届手続きガイドを参考にしていただきたい。
うっかり怠ってしまうと、以前と同じ住所に郵便が届いてしまう。
これは自分の手元に郵便が来ないばかりでなく、何らかの個人情報が漏れる可能性もあるので注意していただきたい。
特にに女性の場合は、立場的にも気を付けた方が良いだろう。
本当の住所で受け取りするのが一番良い
結論として郵便の受け取りはトランクルームでも不可能ではないことがわかった。
受け取りに関しては、何ら法律に違反しているわけではないので、有効に利用すれば良いだけだ。
ただし注意してほしい点もあるので、覚えていていただきたい。
それは、住民登録をもとに出される郵便物もあると言うことだ。役所からの連絡がこれに当たる。
年金や保険、税金の他にもさまざまな通知が送らてくるが、どれもとても大切な連絡ばかりで、知らなかったでは済まないこともある。
そんな郵便でも、転送サービスを使うことでトランクルームで受け取り可能だが、1年以内と期間が限定されており、それ以降の対応ができなくなってしまう。
そうかといって、トランクルームを住所にすることはできない。正確には移してしてはいけないのである。
もし何らかの事情があって、住所を変更できていない場合は要注意だ。
確かにトランクルームでも郵便物は受け取ることが可能だが、何でもOKではないことを忘れないでいただきたい。
どうしても自宅で受け取りたくない場合は、局留めにしておく方法もあるが、郵便局まで出向く必要がある。
それに差し出し側にも局留めにするように依頼しなければならない。
トランクルーム、局留めのいずれにしても限定的な使い方になってしまうのではないだろうか。
結局のところ、確実に郵便を受け取りたければ、本当の住所にしておくのが一番なのだ。