郵便は様々な役割をもっており、インターネットが発達した今でも大切な伝達手段である。
現代においてはメールやSNSの利用によって、手紙を書いたり受け取ったりする機会が減っている。
しかし、重要な書類などを送ったりするには郵便が使われていることからも、絶対に欠かせないのも事実だ。
さらには人と人の結び付きに大きく影響を及ぼしている。
それが証拠に親しい人からもらった手紙や、懐かしい手紙を見ると胸が熱くなったり、心が揺さぶられることもあるはずだ。
では、そんな手紙をトランクルームで受け取ることができるのだろうか?
トランクルームにポストを設置できるか?
トランクルームへのポストの設置が可能かどうかを考えてみたい。
そもそもトランクルームは保管するスペースを貸すのが役目であり、それ以外の目的で使用することは認められていない。
したがってポストの設置は不可能と言える。
ポストを設置することで郵便を受け取ることが目的となってしまい、規約に定められた範囲を超えることになるのだ。
厳しいようではあるが、本来提供されているサービスと異なるため止むを得ない。
第一、自分で受け取りをすること自体に無理があるのではないだろうか。
まずトランクルームで郵便を受け取るためには、そこにあなたがいる必要がある。
しかも届く時間が分かっていなければ待機し続けることになり、現実的に長時間滞在するのが不可能だ。
下手をすると、丸1日待つような状況になる。
それも毎日待ち続けるのは、無理としか言いようがない。
住んでいるのであれば話は別だが、居住してはならないのがトランクルームの決まりではそれも叶わない。
トランクルームで受け取れる場合もある
トランクルームの中には、郵便物の受け取りを代行してくれるところもある。
まだまだ数は多くないが、一部のトランクルームでは郵便や荷物を受け取り保管してくれるサービスがある。
当然、利用には別料金が必要になるが、受け取ったらそのままトランクルームに保管できてしまうので非常に重宝だ。
わざわざ自宅から運ぶ必要もなければ、自宅に帰らなくても済んでしまう。
特に家族や周りに内緒で購入したりしていると、受け取ったことさえも知られたくないものである。
そんな時には、トランクルームの受け取りサービスを利用するのが便利だ。
送り先をトランクルームの住所にしておくだけで、会社側で一定の期間預かってくれるので安心できる。
ただし受け取りが可能な営業時間が決まっているので、引き取りが出来ないことの無い様に事前にチェックしておきたい。
トランクルームでは受け取れない物
書留郵便
トランクルームに限らず、受け取り代行の業者でも受け取れないものがある。
それが書留なのだが、簡易書留、現金書留、一般書留の3種類に分けられる。
その中の現金書留については、基本的には受け取りNGだ。
キャッシュカードやクレジットカードといったものは、受け取り可能なところと不可能なところで分かれているのが現状だ。
トランクルーム会社によって対応が異なるため要注意である。
受け取りにはサインや印鑑が必要となるため、どこでも対応が可能という訳にはいかない。
そうは言っても、書留は本人以外でも受け取りが可能なため、トランクルーム会社が代理で受け取っても何の問題はないのだ。
重い・大きな荷物
トランクルームで受け取り保管できる荷物は大きさが決まっている。
実際にこれを規制しておかないと、会社側としても困ることになってしまう。
つまり受け取る側にとって、あまりに大きな荷物や重い荷物の場合は取り扱いが困難になるため対応ができない。
それに荷物を落としたりしても危険である。
破損させるばかりでなく怪我をする可能性さえあるため、トランクルーム会社としても困るのが現状であろう。
生き物や動物
生き物や動物も受け取りはNGである。
まず生きているものは餌をあげたり、糞の処理をしないといけない。
しかし現実にはトランクルームは生き物に対応できる環境ではないため、世話をしたり管理することも不可能だ。
仮に受け取りができたとしても、何らかの病気になっていたり危害を受けたりする可能性も否定できない。
もし万が一にも命に関わる問題になれば、責任が問われることになる。
そればかりか補償問題になってしまうだろう。
冷凍・冷蔵物
冷凍や冷蔵が必要なもの・生ものなども受け取りができないのだ。
それはトランクルームにが保存できる設備がないために、腐敗する可能性のあるものを規制しているからである。
何日も常温で保管しておけば腐ってしまうのは当たり前のこと。
冬場の寒い時期であればまだ良いだろうが、さすがに外に置きっ放しにもできない。
トランクルーム会社にも責任というものがあり、万能ではないことを再認識しておきたい。
あくまでも荷物を保管する場所を提供しているにすぎない。そこに付加価値として様々なサービスが提供されているのだ。
受け取り代行の業者を利用することも可能
トランクルームで受け取れない場合は代行業者を利用してみるのも良いかもしれない。
代行専門の業者とトランクルームの併用になるが、自宅で受け取れない場合には便利だろう。
転送をしないで保管してもらえば、自分で取りに行くことも可能なので、他人に知られる心配もいらない。
ただし引き取りに行く店舗とトランクルームが離れている場合があるのが難点とも言えそうだ。
したがって、受け取りに都合のよい場所を選ぶことがポイントになる。
確かにトランクルームに近ければ、それだけ移動の距離も短くで済む。
考え方によっては通勤途中であったり、職場の近くにある場合でも便利に使えそうだ。
荷物の到着状況は簡単にチェックできるので、仕事帰りに受け取ることもできる。
その際には営業時間の確認はしておいた方が良いだろう。いくら職場の近くでも、営業時間が短くては引き取れない。
そんな場合には土日祝日の利用ができれば大丈夫だろう。
また、このサービスを行っているのは、受け取り代行の専門業者ばかりではない。
レンタルオフィス会社でも対応可能なところがあり、受け取りだけでなく転送サービスまでおこなっている。
料金にはかなりのばらつきがあるようで、安いところでは荷物1個100円程度で利用が可能だ。
トランクルームと代行業者のどちらを利用するにしても、料金や営業時間などの条件を調べておくのが無難である。
コメント