カメラや双眼鏡の共通点は、きれいな画像を見るために作られことではないだろうか。
レンズを通して我々の記憶に焼き付けられた被写体によって、感動を覚えたり時には衝撃を受けたりもする。
そんなカメラや双眼鏡を維持するためには、保管環境がとても大切になってくる。
どこに保管して注意点は何か。そしてトランクルームのメリットとは何かを考えてみたい。
保管は自宅とトランクルームのどちら?
カメラや双眼鏡は自宅に置いておくのが良いか?それともトランクルームに保管するのが正解なのか、どちらかを選ぶとなると迷えるところでもある。
実は、結論からするとどちらで保管するのも正解と言える。
その答えを出すには、保管環境と利便性の2点を考えなくてはいけない。
通常ならばカメラや双眼鏡をわざわざトランクルームに保管しようとは考えないはずだ。
しかし、何等かの理由で長期保管が必要になった場合などに、あなたならどうするだろうか?
ましてやそれが高価なものであったりしたら、簡単に物置や押し入れには入れておけなくなるのが普通である。
そうなると、安心して保管できる”場所”がないか探すはずだ。同時に、あなたにとってどちらの方が都合が良いか検討することになる。
この時、自宅でも十分保存ができるようなら、トランクルームを借りる必要はない。しかし、自宅では無理と思ったら、迷わずトランクルームを選ぶべきである。
カメラや双眼鏡の保管上の注意点とは?
保管前にクリーニングをおこなう
保管する前には必ずクリーニングをおこなっておきたい。
クリーニングと言っても決して難しいことではなく、通常の掃除と考えてもらえは良いだろう。
屋外での使用は意外と汚れるものである。目に見えない細かな埃や皮脂といったものが付いているのだ。
特に埃は細部にまで入り込んでしまうため厄介である。
これらをそのままにしておくと汚れが落ちなくなるばかりか、機能の低下や故障の原因となるのでしっかりと掃除をしておきたい。
手順としは最初にブロアを使って埃を吹き飛ばした後、クリーナーで拭き取るのが基本だ。
レンズペンでもきれいにできるが、汚れが酷い場合にはクリーナーで拭いた後レンズペンで仕上げるのが良いだろう。
カメラや双眼鏡は使ったら掃除する習慣をつけておくことも大切であり、日ごろからの手入れがしっかりとできていれば、さほど大変な作業ではない。
もし内部の汚れが気になるようなら、自分でやらずにプロに依頼した方が無難と言えるが、機能的に問題がない場合は、必要以上に神経質にならないようにしたい。
ドライボックス(防湿庫)の利用
あなたもカメラや双眼鏡を持って入いれば、保管には気を付けていることだろう。
それが長期の保管ならなおさらのこと注意しなければならない点がある。それが埃の付着とカビの発生だ。
これらを防ぐにはできるだけドライボックス(防湿庫)の利用をおすすめしたい。
特にカメラや双眼鏡のレンズは湿気に弱い一面をもっているため、カビ対策をしっかりとおこなっておきたい。
ドライボックスにも様々な種類があるが、簡易型と電子式の2つのタイプから選ぶことになるだろう。
保管場所に電源があれば、電子式を使うことで湿度のコントロールが楽になる。大きなものは130ℓ以上の容量があるが、サイズに余裕を持つのがポイントだ。
電源がなくとも簡易型のドライボックス+乾燥剤や除湿剤で十分な効果を発揮してくれる。購入する際は湿度計が付いているものを選ぶようにする。
電子式と違って乾燥剤の交換が必要になるが、値段も手ごろなので容量が不足したら買い足していけば良いだろう。
どんな状態で保管するのが理想的
カメラや双眼鏡は特別に何かで包んだり、必要以上にバラす必要はないのだ。
つまり掃除が終わったら、そのままドライボックスに入れて保管しておけばOKである。
下手に梱包してしまうと中に湿気がこもりやすくなり、せっかくドライボックスに乾燥剤が入っていても効果を発揮しなくなってしまう。
したがって、なるべく湿気がとれる状態にしておくのが好ましい。
カメラに付いているレンズは収納できないなどの理由がなかったら、外さないで付けたままの状態で保管するのも一つの方法だ。
またバッテリーは残量の少ない状態で取り外して、電気を通さないポリ袋等に入れて保管するようにする。
寿命を延ばすためには1年に1回程度の充電を心がけ、同時にカメラを使用して電気を使い切ってからしまっておくと良い。
フル充電したまま付けっ放しにしておくと、バッテリーだけでなくカメラにも悪影響を与える可能性がある。
トランクルームを利用するメリットは?
トランクルームを保管場所として利用するメリットは何だろうか?
それは、屋内型で空調完備を前提とした場合、温度と湿度が管理され安定しているため、カメラや双眼鏡にとって優しい環境である点だ。
日本には素晴らしい四季と自然があるが、その影響でカビも生えやすいので注意しないといけない。
しかし、この影響を受けないようにするには、空調が絶対に欠かせないのである。
そうなると空調完備の屋内型のトランクルームが理想的な条件を備えていると言える。
また、関係機材が多くて自宅では保管しきれない場合だってあり得る。
さらには何らかの事情があって、自宅に置いておきたくないとしたらどうだろう。
たとえば高価なモデルを買ってしまったことを家族に知られたくないとか、自分だけの趣味にしておきたいなどの事情があるかもしれない。
そんな時はトランクルームがあれば、自由に使うことができて誰にも遠慮しなくて良いのだ。
保管スペースが必要になった時には、こんな便利な施設を有効に活用していただきたい。
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