昔は冷暖房完備といっても限られた場所にしかない時代があった。
しかし、今では大型の施設にも設置されており、快適な環境が当たり前になってきている。
真夏の暑さや冬場の寒さから守ってくれる心強い見方であり、欠かすことのできない存在になったと言える。
トランクルームでも冷暖房が完備されているところがあるが、果たして荷物にとって必須なのだろうか。
また上手な付き合い方のポイントについても見ていきたい。
冷暖房があるとないとでは大違い
冷暖房付きのトランクルームとはいわゆる空調が完備された施設のことだ。
通常、温度管理はエアコンによって行われているので、季節による温度の変化が比較的少ないのが特徴である。
時期によって設定値に変更はあるものの、トランクルーム内の温度はほぼ安定していると言える。
したがって外気の影響を受けることがないため、季節や天候を気にする必要もない。
これが冷暖房のないトランクルームであればそうはいかない。
特に屋外型のコンテナタイプになると、外気の影響を受けやすくなる。
内部は内装なしの物件もあるが、断熱材が使用されている場合も多くあるため、ある程度は改善されているだろう。
ただし施設内の温度を意図的にコントロールできないため、受ける影響はどうしても大きくなってしまう。
内部の温度は概ね±5℃程度の温度差には抑えられている状態である。
したがって外気温が氷点下になった場合や、真夏日の猛暑の下では収納スペース内の温度もそれなりになる。
こんな時こそ冷暖房があれば温度差をカバーしてくれるため、荷物には優しい環境を手に入れることが可能だ。
トランクルームで冷暖房は必須か?
湿度の管理も重要になる
冷暖房さえあれば良い環境を確保できるわけではないので勘違いしないでいただきたい。
では何が必要かと言えば”湿度管理”になるのだが、非常に重要な役割を担っているので注意してほしい。
いくら温度がしっかり管理されていても、湿気がたっぷりのトランクルームはNGだ。
その理由は湿度が高いと荷物が湿気を吸い込むばかりか、カビの発生につながってしまう。
更には臭いや害虫の被害を受ける可能性も高くなる。
どれも一度被害を受けてしまうと厄介な問題ばかりで、簡単には解消できないので未然に防ぐことが大切になる。
冷暖房によって温度がコントロールされていることも重要だが、湿気が取り除かれている必要がある。
つまり冷暖房に加えて、湿度も調整されている施設であることが望ましい。
空調についてはトランクルームに空調完備は常識?最適環境のメリットと本当の必要性も参考にしていただきたい。
空調のメリットはとても大きく、きっとあなたが考えている以上に良好な環境を提供してくれるに違いない。
冷暖房と湿度の管理はセットで考えるのが正解と言える。
絶対に必要とは限らない
冷暖房が必ずしも必要かと言えばそうではないので間違えないようにしたい。
そのためには保管する期間であったり、荷物を限定することが必要になるので覚えておこう。
デリケートな荷物は難しいだろうが、そうでなければ短期の利用において問題は起こり難いと言える。
利用者自身が湿気対策をきちんとおこなっている場合、こまめに確認して除湿剤や乾燥剤などの効果を保っておきたい。
特に気温が上がってくると、空気中にもたくさんの水分を含むことが可能になる。
そのため収納スペース内に湿気がこもりやすくなる。
屋外コンテナタイプになると外気の影響を受けやすい傾向にあるため、管理をしっかりおこなっておいた方が良いだろう。
スタッドレスタイヤやスキー、スノーボードといった比較的ラフなものは、それほど神経質になることはない。
ただし金属部分の錆などは注意しておきたいところだ。
保管前にメインテナンスしておくことことで、必ずしも冷暖房が必要とは限らない。
- 短期間の利用に限定した場合
- 比較的ラフな荷物である
- 湿気対策が確実にできている
トランクルームと上手に付き合う
トランクルームとは上手に付き合うことが大切になる。
そのためには”環境に適した使い方”をすることが必要と言えそうだ。
例えば空調のないトランクルームにおいては、湿気対策をするなどの予防をしておくことが欠かせない。
何故ならば、こうすることでカビや害虫などの発生を防止できるからだ。
温度や湿度がコントロールされていないのであれば、利用者であるあなたが対策をおこなうしかない。
もちろん希望にピッタリの条件があればそれに越したことはないし、有効に使えば良いだけだ。
しかし実際にはトランクルームのスペックは決まっており、それ以上を望むことはできない。
したがって、使う側としてはそれ以上を求めるわけにはいかない。
ならば自分でできることをやっておくのがベストである。
上手に付き合うということは、不足分を補いながら便利に使うことなのだ。決して他人任せではいけない。
その時は面倒に感じることがあるかもしれないが、最終的に”良かった”と思えるのはあなたである。
あなた自身のためにも、是非とも上手に利用していただきたい。
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