美味しい料理を作るには調味料が欠かせないのはもちろんだが、美味しく食べるためにも必要不可欠なのだ。
ちょっと物足りないと思っても、ほんの少しの調味料を加えることで大きく味が変わることがある。
その大切な調味料をあなたはどのように保管しているだろうか?
今回は、調味料の保管に最適な場所と管理方法についてご紹介したい。
賞味期限があるものは注意が必要?
調味料には賞味期限が定められたものがあるので気を付けておきたい。
賞味期限とは簡単に言えば”美味しく食べられる期間”のことだが、これが過ぎたからと言ってすぐに食べられなくなるわけではない。
しかし、味や風味が損なわれている可能性があるため、なるべく早めの使い切ってしまいたいところだ。
ただし適正な保管と管理ができていれば、期限切れでも美味しさを維持できることが多い。
実際のところ未開封であれば、賞味期限は過ぎていたけれど大丈夫だったという経験をお持ちではないだろうか。
見た目、味、香りなどに異常がなければ使えるケースがほとんどだ。
そうはいっても注意が必要なことに違いはなく、特に開封後の保存中に異常を感じたら絶対に使わないようにする。
消費期限と違って”安全に食べられる期間”を表示しているのでなく、”美味しく食べられる期間”の表示であるため、必ずしも期限内に食べないと危険なわけではない。
だからと言って甘く見ていると、カビが生えたり腐ってしまうことがある。
したがって賞味期限だから軽く考えないで、できるだけ長く使えるように環境や保管条件を確保しておくのがベストと言えるだろう。
調味料に適した保管方法とは?
調味料は種類が多く、それぞれに合った保管ができれば理想的だが、実際にはなかなかそうもいかない。
そこで、保管するための場所や条件をまとめてみたので見ていきたい。
現在の保管方法を見直して、正しく管理していこう。
常温と冷蔵で分ける
調味料には常温のままで良いものと、冷蔵して保存する方が望ましいものがあるので、しっかりと仕分けしておきたい。
特に開封後はうっかりすると傷みやすくなることもあり注意が必要だ。
また、何でも冷蔵保存すれば良いと思うのは間違いなので、分からない場合には注意書き等を確認するようにしたい。
開封後の保存方法 |
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常温保存 |
酢、本みりん(冷暗所)、料理酒、ゴマ油、塩、砂糖、粉チーズ、オリーブオイル、うま味調味料、タバスコ、ハチミツ、スパイス(コショウ、シナモン、ナツメグ) |
冷蔵保存 |
しょう油、ポン酢、めんつゆ、味噌、マヨネーズ、ケチャップ、ソース、メープルシロップ、みりん風調味料、バター、マーガリン、チューブ入り調味料(ワサビ、からし、ショウガ、ニンニク)、カレー粉、焼き肉のタレ、料理用ワイン、一味(七味)とうがらし |
匂い移りさせない
すべての調味料ではないが、匂い移りするものもあるので気を付けよう。
その代表が砂糖と塩になるが、良く吸収する性質があるので保管場所は選ぶようにする。
そうは言っても決して難しいことではなく、匂いの強いものの近くを避けるだけでOKなので是非とも実行していただきたい。
また、その逆に他の食品に移したりしないようにすることも大切だ。
より完璧にするなら、密閉容器にいれて保管しておくことをおすすめする。
もし匂いが付いたまま使うと、場合によっては料理の味を損ねることがあるかもしれない。
高温と湿気を避ける
高温多湿の場所は開封前でも避けるようにした方が無難である。
温度が異常に高い場所では調味料を傷める原因になるので、できるだけ涼しいところに保管しておくのが望ましい。
成分が分離してしまったり、変質することがあるからだ。
例えばマヨネーズは様々な材料から作られており、デリケートな一面を持っているので、高温になる場所には置かない方が良い。
また砂糖や塩は湿気に弱く、溶けて固まってしまうので十分注意したい。
他にもカビの心配があるためきちんと密閉できる容器を使って、湿気を完全にシャットアウトしておくのが望ましいと言える。
日光は厳禁である
調味料は日光に弱いので当てないように保管しよう。
紫外線を受けることで品質が低下してしまう場合があり、味や風味にも影響を及ぼすことになる。
変質した調味料は、本来の風味などが失われていたりするため料理には使えない。
味を損なってしまうばかりか、もし腐っていたりすると健康上にも良くないことはお分かりだろう。
したがって保管の際には日光の当たらない場所、理想的には冷暗所を選ぶ必要がある。
必要以上に多くを買い置きしない
購入の際に賞味期限はチェックしていると思うが、実はそれと同様に大切なことがあるのだ。
それは”必要以上にたくさん買わない”ことである。
いくら消費期限が長くても、またお買い得であったとしても、たくさん買えば良いというものではない。
使わないものが大量に残っていても無駄なだけで、結局は処分することになってしまう。
それではあまりにも勿体ないと思わないだろうか?
毎日のように使うのであれば、多少の買い置きも問題ないだろうが、めったに使わないものは、最低限必要なだけ買うように心がけよう。
こうしておけば、ほとんどの調味料を使い切ることが可能になるはずだ。
調味料は主食のように毎日たくさん使うものではないが、美味しい料理を作るには絶対に必要な縁の下の力持ちのような存在と言える。
そんな調味料を一緒くたに保管しているのであれば、ここでもう一度見直してみてはいかがだろうか?
そして是非とも最後まで無駄にせずに使い切っていただきたいものである。
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