種を保管するためにすべきことは?ポイントを押さえた管理方法を紹介

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花や野菜を育てていると、大きく成長して花や実を付けるのがとても楽しみになってくる。

しかし肝心の”種”が悪いと、発芽することさえ叶わなくなってしまう。

ではその大切な種はどのように管理するのが良いかご存じだろうか?

そこで正しい保管方法をご紹介していくので参考にしていただきたい。

種の寿命ってどれくらい?

種にも寿命があるため、永遠に保管できるわけではないので気を付けよう。

ではどれくらいの期間なら保管できるのかとなるが、一概に何年と言えるものではなく、種類によっても大きな違いがみられる。

また、保管方法や環境で左右されることが考えられ、本来よりも短くなってしまうケースもあるので注意が必要だ。

野菜種と花種に分けてご紹介するので、おおよその目安として参考にしていただきたい。

野菜種の寿命

期間

種類

1年~2年

たまねぎ、ゴボウ、ニンジン、しそ、インゲン、ニラ、ミツバ、落花生

2年~3年

レタス、ホウレンソウ、キャベツ、白菜、インゲン、そら豆、ピーマン

3年~4年

きゅうり、カボチャ、小豆、大根、ブロッコリー、小松菜、カリフラワー

4年以上

スイカ、トマト、なす、オクラ、ゴーヤ、唐辛子

 

花種の寿命

期間

種類

1年~2年

デルフィニウム、サルビア、フロックス、デモルフォセカ(アフリカキンセンカ)

2年~3年

アスター、パンジー、マトリカリア(ナツシロギク)、アリッサム、スターチス、プリムラ

3年~4年

カーネーション、カスミソウ、キンセンカ、コスモス、ひまわり、マリーゴールド、スイートピー

4年以上

アサガオ、ホウセンカ

種を保管する際の注意点

湿気を避ける

一般的に湿気を嫌う傾向があるので、保管方法には注意したいところである。

そのため、湿気を避けるようにすることが重要となり、なるべく乾燥した状態に保っておのが望ましい。

それには保菅容器に注意することが大切で、何でも良いというわけにはいかないのだ。

ではどんなものが良いかと言えば、”密閉できる容器”が最適であり、蓋つきのビンや缶といったものがおすすめである。

チャック付きのビニール袋も効果的で、しっかりと口を閉じておけばOKだ。これならばスペースを取らずに済むので保管も楽になる。

開封後の種袋は湿気を防ぐのが難しいので、できるだけ密閉させることを心がけていただきたい。

それでも湿気が気になるようであれば、乾燥剤を入れておくのが良いだろう。

通気性のある封筒などに入れている場合、湿気を吸いやすいため忘れずに入れて、定期的に交換するようにしたい。

直射日光に当てない

保管中の種は休眠状態になっているため直射日光に当てないのが好ましい。

その理由は高温に弱いため、直射日光が当たると温度が上がり、発芽しにくくなる原因となってしまう。

そのため、保管の際には場所を選ぶことがとても大切になる。

うっかりして日の当たる所に置きっぱなしにしないように、しっかりと管理しなければならない。

冷蔵庫で保管する

種は低温で保管する方が寿命に影響を与えにくいため、冷蔵庫での保管がおすすめである。

冷蔵庫に入れて保管する場合には野菜室を利用して、5℃~10℃程度の温度に保つのが最適と言える。

この時、しっかりと密閉していないと湿気を吸ってしまうので注意しよう。

間違って冷凍庫に入れてしまうと、残っている水分が凍ってしまい種の細胞が破壊されることも考えられる。

そうなると絶対に発芽しなくなってしまうので、くれぐれも冷凍庫には入れないようにしていただきたい。

また、冷蔵庫に入れても頻繁に出し入れをおこなうと、種の呼吸が盛んになり休眠状態が妨げられてしまう。

できるだけ一定の温度に保った方が負担も小さい上に安定しているので、寿命を延ばすためには守るようにしたい。

もし冷蔵庫に入れられない場合には冷暗所で保管できるが、高温多湿や直射日光は厳禁である。

余った種はどうしたら良い?

本来であれば種を使い切ってしまうのが理想的だが、実際には余ってしまうことが少なくない。

家庭菜園では狭い敷地に様々な種をまいたりするケースが多く、プランターを使うなどしても少量で足りしてしまうものだ。

そこで残った種はどうすれば良いのか考えてみたい。

余ったからといって捨ててしまってはもったいないので、次のシーズンにまくつもりで保管することをおすすめしたい。

しかし種には寿命があるので、何年でもとっておけるわけではない。

例えば短命種子の寿命は1年~2年とされているが、この期間であれば発芽する可能性が高いと言える。

他の種も同様で、寿命とされる期間内であれば大丈夫だが、それが過ぎている場合にはあきらめる必要があるかもしれない。

種の取り扱いは決して難しいものではないので、保管さえできていれば思いのほか長持ちしてくれる。

しかしそれには、これまでにお伝えした注意点をしっかり守って保管することが必要になるので、是非とも実践していただきたい。

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