新鮮な空気を吸うと、実に気持ちが良いものである。
閉め切っていた部屋の窓を開けて、空気を入れ替えるだけでも気分が爽やかになる。
新しい空気を取り入れることの効果は、人間はもちろんだが荷物にも様々な影響があることをご存じだろうか?
これは自宅に限らずトランクルームでも言えることであり、軽く考えてはいけない問題と言える。
そこで換気の重要性と、トランクルームを選ぶ際のポイントについて見ていきたい。
換気をおこなうことの重要性とは?
換気とは古い空気と新しい空気を入れ替えることである。
だが、たったこれだけのことが実はとても重要な意味を持っているのである。
人間は新鮮な空気があるおかげで、精神的にも肉体的にも健康でいられるのだ。
十分な換気ができていないと臭いや埃が部屋の中に充満するばかりか、吐き気、頭痛、あるいは風邪の原因にもなったりする。
これは自宅やマンション、あるいは会社でも同じことだ。
もちろんトランクルームも例外ではない。ただ、トランクルームには人が住んでいないから大丈夫と思っていないだろうか?
ところがこの環境の悪化が荷物に大きな影響を及ぼすことになる。
埃や臭いばかりでなく熱気や湿気といったものも、荷物を傷める原因になってしまうのだ。
荷物といっても様々で、ひどい環境でも耐えられるものもあれば、ほんの些細なことでも傷んでしまうものまである。
カビは代表的なもので、トランクルームでカビのトラブル|今すぐ実践できる予防対策とアイテムにもあるように、収納トラブルNo.1ではないだろうか。
適度な温度と湿度になったとたん、すぐに発生してしまうのが怖いところだ。
もちろん換気だけで防げるものではないが、湿気をこもらせないためには欠かせない予防方法の一つである。
換気をおこない新しい空気を取り入れることは、保管環境の改善には効果的なのだ。
換気できないトランクルームもある
トランクルームにも種類があり、大きく分けて屋内型トランクルームと屋外コンテナタイプがある。
屋内型トランクルームには、空調が完備され換気がしっかりとおこなわれている施設もあればそうでない施設もある。
空調が完備されている施設であれば特に心配はいらないが、問題なのはそうでないタイプだ。
通常、屋内型のトランクルームはビルのフロアを間仕切りして、収納スペースを確保している。
したがって借りているスペースのドアを開けただけでは、フロア内の空気が入るだけで新しく入れ替えができない。
つまり、施設が外部とつながった構造になっていない限りは、換気は不可能と考えるべきである
屋内型トランクルームを選ぶ際にはこの点にも注意して、必ず換気がされていることを確認してから借りるようにしたい。
一方の屋外コンテナタイプだが、こちらは通気口の付いたタイプがある。
しかし強制的な換気ではないため、換気という面では必ずしも十分とは言い難い。
もし不十分であれば、あなた自身の手で入口の扉を開けて、空気を入れ替えてあげなければならない。
そのためには定期的に訪れる必要があり、多少の手間が掛かってしまうのは仕方がないことだろう。
トランクルームにも換気ができるタイプとできないタイプがあるので注意したい。
換気ができない場合の対処法は?
あなたが借りようとしているトランクルームで、換気がない場合には何等かの対策を立てる必要がある。
おさらいになるが、換気ができないことの影響は湿気が多くなる、匂いの原因になる、熱気がこもりやすくなるといったところだ。
この中であなたが対策できるのはどうしても限られてしまう。特に熱気がこもる場合は厄介かもしれない。
こればかりは換気をおこなうか空調に頼るしかないので、利用者自身が改善できない場合もあり得る。
その他に対しては、市販の対策用品を使うのが最も簡単かもしれない。
乾燥剤や除湿剤といったものを利用して湿気から荷物を守ったり、消臭剤で臭いを消したり取り除くといった方法になる。
ただし、これらは定期的な交換をおこなって効果を持続させる必要がある。
効果がなくなった状態で放っておくと環境が悪化して、荷物が傷んでしまうからだ。
一度傷んだ荷物を元に戻すのは大変であり、場合によっては廃棄になる場合もあるので気を付けたい。
繰り返しになるが、換気によってすべての問題が解決できるわけではない。
そうかといって換気による効果は大きいので、もしもできな場合にはそれに代わる対策を施しておかなくてはならない。
トランクルームを選ぶ時の注意点
トランクルームを選ぶ際の注意点について考えてみたい。
換気の大切さは分かっていただけたと思うが、それをトランクルームに当てはめてみるとどんなタイプが良いか選びやすい。
最も理想的なのは空調を完備したトランクルームである。
ここでいう空調とは換気だけでなく温度や湿度まで管理されていることであるが、自宅と同等かそれ以上の環境を手に入れられる。
したがってデリケートな荷物であっても十分に対応ができると言える。
もし空調完備の施設が借りられない場合には、自宅に保管するものとトランクルームに保管するものを分別する必要がある。
つまり空調がなくても保管ができるかを検討しておくことが前提となる。
その後で答えを出しても遅くはないのだ。
ただ、無理な対策はしないように注意することが重要であり、仮にできたとしても長続きしないものである。
それならば最初から荷物に適した環境を選んでおくのが得策と言える。
どうせ使うなら快適で便利な使い方をしたいただきたい。そのためにはトランクルームもじっくりと選んでみてはいかがだろうか。
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