帽子の歴史はとても古く、紀元前までさかのぼると言われている。
現在では様々なデザインのものがあり、多くの人に愛用されている。
きっとあなたもお気に入りの帽子をお持ちだと思うが、保管をどのようにされているだろうか?
デリケートな一面を持っており、注意しないと台無しにしてしまう可能性があるので、この機会に見直してみよう。
保管前には手入れをしておく
帽子をしまっておく前には、必ず手入れをするように心がけよう。
そうしないと早く傷んでしまうばかりか、汚れや臭い、あるいは黄ばみによって清潔感にも欠けてしまう。
被る機会が多くなるほどこういった問題が起こりやすく、手入れをすることが益々重要になってくる。
例えば汚れを落とすにしても、丸洗いするだけがきれいにする方法ではないのだ。
もちろんニット帽やキャップといった比較的簡単に洗えるものであれば、丁寧に手洗いした方が良いだろう。
また、クリーニングが可能ならば長期保管の前に実施しておきたいものだ。
しかし、すべての帽子が洗えるとは限らないので、ポイントを押さえて手入れをしよう。
まずは全体的にブラッシングをおこない、それでも落ちない汚れは硬く絞った濡れタオルで軽く拭き取るようにする。
特にスベリの部分は皮脂や汗で汚れやすいので、裏に布を当て、薄めた洗剤を浸したタオルで叩くように汚れを取る。
その後、水を浸したタオルで洗剤分を取り除き、乾いたタオルで水分を取ってから日陰で自然乾燥させよう。
洗えない帽子の場合には汚さない工夫をする必要があるが、汚れ防止テープ(ライナーテープなどと呼ばれている)を使うと効果的なのでおすすめしたい。
なるべく清潔な状態を保っておくのが、長持ちさせるコツでもあるのだ。
収納する際の注意点とは?
型崩れさせない
保管の際に注意しないと大切な帽子が型崩れしてしまう。
ぺったんこにつぶれていたり、ヨレヨレになってしまっては傷みの原因となり、せっかくのファッションも台無しになってしまう。
どうせ被るのならば、かっこよく、おしゃれな帽子の方が良いのは誰もが同じはずだ。
そのためには本来の形を保つように保管する必要があると言えるだろう。
もし、クローゼットの中でぐちゃぐちゃになっているのであれば、すぐにでも収納し直していただきたい。
型崩れを防ぐには重ねたりせずに個別に保管しておくのが基本なので、スタンドを使うのが便利である。
しかし数が多かったりするとなかなかそうもいかない。
そこでボックスやケースを使えば、何段にも積み重ねができ、つぶれる心配もないので安心できる。
また、ラックを使ったりフックに引っ掛けるなどするのも良いだろう。ただし、場合によっては型崩れしやすくなるの注意したい。
虫食いから守る
長期保管になると虫食いも気になるのではないだろうか?
特にウールやニットになると心配になるかもしれないが、そんな時は防虫剤を一緒に入れておくと安心だ。
”カツオブシムシ”や”イガ”といった害虫が、大切な帽子を食い荒らすことが考えられるので、しっかりした対策を取っておかなくてはならない。
たった一匹で、数百もの卵を産むことを考えると油断はできない。
”気が付いたら穴だらけになっていた”ということのないように、定期的なチェックを怠らないことが大切である。
防虫剤は有効期限が過ぎる前に交換をおこない、被害を未然に防ぐのがポイントだ。
カビの発生を防ぐ
帽子を保管したままの状態だと、カビが生える可能性があるので注意したい。
カビの発生には温度、湿度、酸素、栄養分の4つの条件が必要とされているが、実は私たち人間が生活している環境であれば十分なのだ。
特に通気が悪い場所では湿気も溜まりやすくなる。そのため、時々は虫干しをしてあげるのが好ましい。
天気の良い日を選んで陰干しをおこない、しっかりと風に当ててやるだけでOKである。
それでも心配であれば、除湿シートがあるので活用すると良いだろう。
また、ボックスを使って保管する場合には、通気性を考えるとプラスチックよりも段ボールの方が良いと言える。
一度カビが生えてしまうときれいにするのが大変だ。すべての帽子がクリーニングできるとは限らないので、予防することを第一に考えよう。
帽子を長持ちさせるためには?
お気に入りの帽子を長く使いたいのであれば、丁寧に扱うことが必要になる。
そのためにはお伝えしてきたことに加え、日頃からの手入れを怠らないようにしていただきたい。
一度でも被ったら、ブラッシングしたり汚れを落とすなど、ほんの少し手を掛けるだけでずいぶんと違ってくるものだ。
そして保管の際には直射日光が当たらなくて、湿気の少ない風通しの良い場所を選ぶようにしたい。
しかし、自宅でそんな都合の良い場所は、なかなか見つからないのが現実かもしれない
ならば限られた範囲で工夫していくしかない。例えば、湿気が多いなら乾燥剤や除湿剤を使うといった具合だ。
このように取り扱いだけでなく、保管環境の改善も必要になってくる。
メインテナンスも欠かすことはできないが、現実にはそれだけでは不十分であることを忘れないようにしていただきたい。
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