エアコンは長期保存ができるか?保管時の注意事項と使用前の確認事項

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新築やリフォーム、引っ越しなどの理由で、エアコンを外して保存しておくケースがある。

そんな時、あなたはどのようにしたら良いかご存じだろうか?

再使用するための保管方法は?どんな点に注意すれば良いか?作業は誰がやる?といったことを明確にしておくと安心できる。

ここでは長期保存を前提に、やらなければいけないことをまとめてみたので、参考にしていただきたい。

エアコンの長期保存は可能なのか?

そもそもエアコンを取り外して、長期保存しておくことは可能なのだろうか?

結論から言えば”可能”ではあるが、それは条件付きでの話だ。

その条件とはエアコンの状態と保管環境の2つを最適にすることである。これさえできれば保存も可能と考えて良いだろう。

では、どれくらいの期間保存が可能なのかとなるが、簡単に言えないところがある。

実際のところ2年程保存しておいたものを再使用したといった情報もあるので、一つの目安になるのではないだろうか。

ただし絶対ではないので、使用年数も考えて判断する必要がある。

製造メーカーでは、実際に使える年数である標準使用期間を10年としているケースが多い。

そのため10年を過ぎていればいつ故障してもおかしくない状態であり、これを保存しておくには無理があるのは明らかだ。

確かに15年、20年と動いているエアコンがあるのも事実だがすべてではない。

そうなると少なくとも10年近く使っていたら、長期保存には向かないと判断するのが正解と言えそうだ。

比較的新しいエアコンに限定すれば、保存後も必要になったタイミングで再利用が可能と考えられるのではないだろうか。

エアコンを保存する際の注意事項とは?

保存が決まったら準備となるが、注意事項があるので必ず守るようにしていただきたい。

それは、すでにお伝えしたように”エアコンの状態と保管環境”をしっかりと管理することである。

注意点

  • 保存状態をチェックする
  • 保管環境を整える

エアコンは保存に適した状態にしておく必要があるので、ただ配管と配線を外してしまっておけば良いわけではない。

保存状態をチェックする

室内機の取り扱い

室内機は配管を外したら水分やゴミが入らないように、キャップをするなどして密閉しよう。

そして、できれば水分が残らないように乾燥させておくのがベストだ。その後に段ボールで梱包する。

ビニールの梱包材を使う際には、室内機が濡れていないことはもちろんだが、湿気の多いジメジメした時は避けた方が無難である。

カビや臭いの原因にもなるので、乾燥剤を使うなどして対策しておくと良いだろう。

室外機の取り扱い

室外機も同様にゴミなどが付かないようにしておくのが保存の際の基本である。

もともと屋外にあるので、あまり神経質になる必要はないものの、雨風に当てるのは好ましくないので屋内保管しておこう。

雑に扱うと錆が発生したり傷んでしまうからだ。

また、保管する場合に倒したり強い衝撃を与えたりしないように気を付けたい。ガスが漏れたり破損する可能性がある。

保管環境を整える

長期保存となると保管環境にも注意が必要になってくる。

いくら室外機や室内機の手入れをおこなっておいても、環境が悪ければ元も子もない。屋外での保存は傷める原因になるので、屋内で保管することをおすすめする。

いくらビニールで梱包したとしても湿気が入り込むと、カビや錆を発生させるばかりでなく、故障の原因になってしまう。

また、屋内といっても湿気には注意が必要で、できるだけ風通しの良い乾いた環境を選ぶようにしたい。

保管に困ったらトランクルームを使う

エアコンを保管するには、それなりの場所がなければ無理である。

特に増改築や引っ越しなどの場合、保管スペースの確保には苦労することがあるかもしれない。

そんな時はトランクルームを利用してみるのはどうだろうか?

他の荷物もあるなら一緒に入れておけば経済的だ。それに雨風に当たる心配もしなくて済む。

トランクルームには屋外コンテナタイプと屋内タイプがあるが、エアコンであればどちらを使っても大丈夫だろう。

もし選ぶのに迷うことがあったらあなたに最適なトランクルームの選び方!知れば失敗しないポイント5選を参考にしていただきたい。

なるべく安くしたいのなら屋外型。そして、より良い環境を求めるのなら空調が完備された屋内型がおすすめだ。

予算や使い勝手も考えながら決めていただければ良い。

再使用前の確認事項とメインテナンス

長期保管していたエアコンは取り付ける前に点検をしておきたい。

それがフィルターの目詰まりや汚れ、傷みをチェックして、洗浄や交換を行うことだ。

洗浄は基本的に水洗いでOKだが、汚れがひどい場合には中性洗剤を使ってきれいにする。この時にお湯を使うと効果的である。

傷むことはあまりないが、網が破れていたり割れていたら交換する。

また、本体の汚れもこの際にきれいにしておくと良いだろう。

ただ、本格的なクリーニングとなると、思った以上に外す部品が多くて面倒である。

気を付けないと部品が変形したり破損してしまうことがあるので、自信がない場合にはプロに依頼しよう。

自分でやるにしても、いざ組付けようとしたら付け方が分からなくなってしまったり、ネジが余ることのないように注意する。

室外機は屋外に置いておくものだが、この機会にきれいにしておきたい。見える部分を掃除するだけでも違うので実施しよう。

吸い込み口や吹き出し口、フィンが汚れたいたらブラシを使って落としながら掃除機で吸い取るようにする。

配管は再利用できる場合もあるが、中が汚れていたりゴミが入っていると、性能の低下や故障の原因になる。

それにサイズが合わないこともあるので新品を使った方が無難と言える。

取り付けと取り外しは業者に依頼する

エアコンの取り扱いは経験があれば良いが、まったくなけれが苦労するかもしれない。

壁に固定して配管と電気をつなぐだけと口で言うと簡単そうだが、実際にはそれなりの知識も必要になってくる。

素人にできることは限られているので、取り付けや取り外しは専門の業者に依頼するのが良いだろう。

これはできるとかできないの問題ではなく、やり方を間違えるとエアコンが効かなかったり壊れてしまうからだ。

もし自分でやるとなるとすべてが自己責任になる上、事故でも起きたら大変である。

確かに取り付けるだけでも1万円~2万円の費用が掛かるが、安心と安全を買うと思ったら必要な経費と考えられないだろうか。

特に長期保存していたとなると、なおさら気を付けなければならないはずだ。

エアコンの効果はあなたも実感しているように、一年を通して快適な空間を提供してくれる。

ただ、それには適切な保存状態や保管環境だけでなく、取り扱いにも注意を払わなければいけないことを忘れないでいただきたい。

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