世の中にはサービスがあふれかえっている。
ほんの小さなものから、プロジェクトチームを組んで実施する巨大なものまでさまざまだ。
本来、サービスとは相手に奉仕したり尽くすという意味で使われてきた。
しかし実際には、お客をもてなしたり仕える代わりに料金をいただくことで、ビジネスとして成り立っている。
トランクルームにもいくつかのサービスがあり便利なのだが、その反面トラブルに発展するケースがある。
トランクルームのサービスとは?
我々が利用している数えきれないほどのサービスは、どんな業界にも必ず存在している。
きっとあなたの身近なところでも、たくさん見られるはずだ。
トランクルームも例外ではなく、さまざまなサービスが利用者に向けて提供されている。
従来からある標準的サービス
トランクルームのサービスには、従来からさまざまなものがあった。
いずれも現在ではスタンダードと言えるほど一般化したが、欠かす事のできない便利なサービスである。
- 空調設備の完備
- 施設の清掃、クリーニング
- 駐車場の完備
- 台車の貸し出し
- 24時間365日の利用
- 警備会社のセキュリティ
- 保険の加入と万が一の補償
屋内型では保管環境の改善や向上のために、空調が完備されている施設があり荷物に優しいスペースが用意されている。
その施設を清潔に保つために清掃やクリーニングが実施されており、安全性アップの目的でセキュリティも強化しているのだ。
そのため気持ちよく利用できるだけでなく、安心して荷物を保管しておける。
万が一の際は保険に加入することで不安も解消できる。
また駐車場完備であれば、荷物の移動に車を使いたい時は便利だ。市街地にあったりすると駐車場を確保するにも一苦労する。
荷物が沢山ある場合に何度も往復するのは大変なので、台車を利用すれば簡単に収納が可能だ。
比較的新しく開始したサービス
従来は保管だけが目的であったが新しく付加価値を付けることで、より便利な環境が整ってきた。
すべてのトランクルームとはいかないが、今後ますます充実していくだろう。
- 荷物の集配サービス
- 運搬用の車の貸し出し
- 荷物の運搬手伝い
- 在庫の管理サービス
- 1日単位の利用と料金
今や集配サービスも珍しくなくなってきており、荷物を自分で出し入れする必要もなく、自宅ですべてが完結してしまう。
荷物が多い時や重い場合にはトランクルームまで運ぶのが大変になる。そんなときは運搬用の車の貸し出しは便利だ。
車だけでなく荷物の運搬まで手伝ってくれるサービスもある。
また、荷物が増えてくると何がいくつあるのか把握しづらい。
これを解消してくれるのが在庫管理サービスで、商品倉庫として利用する場合には重宝するはずだ。
利用期間や料金も月単位のトランクルームがほとんどを占める中、1日単位の日割りでOKという会社も増えてきた。
契約のサービスが提供されない時
サービスの提供を求めよう
約束のサービスが提供されない時はどうすべきだろうか。
契約の際にきちんと説明を受けており約束があるのなら、トランクルーム会社に改善の要求をすべきである。
利用者にとって、本来あるべきサービスを受けられないのは大きな損害になる。
例えば、温度や湿度がコントロールされている施設で、内部が蒸し暑かったらエアコンが故障しているかもしれない。
24時間換気となっていても、臭いがこもって不快な思いをするのはあなた自身だ。
トランクルーム会社は、これらのサービスを売りにして集客しているのだから、当然責任がある。
我慢するだけでは何も改善されないので、まずは相談して本来の状態してもらおう。
改善されない時は解約も
会社に要求してもサービスが改善されない場合のことも考えておきたい。
滅多なことはないだろうが、何が起こるか分からないのが世の中だ。
転ばぬ先の杖ではないが、サービスについては契約の前にあらかじめ確認しておくことが大切になる。
しかし利用開始後ではどうにもならない場合があるかもしれない。だからと言ってそのままにもしておけない。
こんな場合に解決する方法としては”解約する”ことを検討しよう。
多くのトランクルームでは解約月の前月に手続きをすることで可能になる。
1ヶ月~最高で2ヶ月は我慢することになるが、一時的に自宅に戻したり他のトランクルームを借りるなどして乗り切るしかない。
お金は勿体ないが、これは泣き寝入りではなく”解決方法の一つ”と考えていただきたい。
しかし中には割引キャンペーン中は認めなかったり、3ヶ月、6ヶ月といった一定期間の解約はできない場合があるので、気を付けなければならない。
このようにならないためにも契約前にしっかりチェックしておくことが重要になる。
法的に対処することも考えられるが、時間や費用がムダになるかもしれない。それでもという場合には弁護士に相談してみてはいかがだろうか。
場合によってはお金が掛かるが、何らかのアドバイスが受けられることは間違いない。
サービスは多ければ良いは本当?
トランクルームではさまざまなサービスが提供されているが、必ずしも全部が必要ではないはずだ。
あれもこれもと欲張ると、結局は不要なものが出てくる。
過剰なサービスにお金を払うのはムダ以外の何物でもない。サービスは必要な範囲にとどめておいた方が問題が少ない。
確かにどれも便利なものばかりであるが、多くを求める過ぎるとリスクを伴う。
それは完璧なトランクルームを求めているからで、現実にはそんなものはどこにもない。
最初にあなたなりの合格ラインを決めて、納得することで満足度をアップさせることが可能になる。
お金は”絶対に欠かせないもの”に対して払うのが生きた使い方である。
既存のサービスであろうと決して無料ではない。コストがかかっている限り、何らかの形で料金に反映されているのだ。
サービスは多いに越したことはないが”必要なものだけに留めておくという考え方”もありではないだろうか。
コメント