CDやDVDと言えは音楽や画像・映像の他にデータなども保存でき、欠かすことができないメディア(記憶媒体、記録媒体)になっている。
CDが商用化されたのが1980年代、その後1990年代になるとDVDも一般に出回るようになった。
今や最も手軽に使えるのがCDやDVDと言えそうだ。
その手軽さから様々な情報を記録して保管している方は多いが、あなたもそうではないだろうか?
ただ、手軽ではあるが保管の際には注意も必要になるので、覚えておいていただければと思う。
CD・DVDは環境によって劣化する?
CDもDVDも劣化することがあるが、実はデータではなくディスクそのものだ。
基本的にデータはデジタルで記録されており、最近はあまり見る機会がなくなったテープやレコードのようなアナログとは異なる。
テープやレコードの場合は再生の度に接触するため摩耗や劣化することがあったが、CDやDVDはレーザーで読み取っているため劣化がないのだ。
したがって環境さえ整っていれば、100年といった長期間の保管が可能と言われている。
しかし、問題になるのがその環境だが、影響を受けるのはデータそのものではなくディスク本体である。
あなたもご存じの通り、CDもDVDも本体はプラスチックでできている。そのため経年劣化という現象が起こり避けることができない。
また光や熱、微生物といった外部からの影響でも劣化は進み、進行すると簡単に割れたりしてしまう。
そうなると理論上では100年の保存だあっても、実際には無理と言うことになる。現実的な保存期間としては10年程度が目安と考えておくべきだ。
実際のところCD・DVDの劣化は、環境によっても大きく左右されるものである。
保管方法の基本と気を付けたい問題点
CD・DVDの保存に適した環境
CDやDVDの保管で大切なことは、劣化の少ない環境を確保することである。
急激な温度変化がなく、一年を通して安定している状態が望ましいが、常に一定と言うのは非常に難しい。
CDやDVDを保管する理想的な温度は10℃~25℃、湿度は40%~60%程度とされている。
したがって、なるべくこの範囲で収まるような環境を準備しておきたい。
そうは言っても冬の寒い日は氷点下になり、夏の暑い日には30度を超える日本で、この条件を満たしているところは少ない。
さらに梅雨時ともなれば湿度も一気に上がってしまう。
そんな中で高温多湿はダメとか、結露したらカビが発生するかもしれないといった心配は尽きることがない。
そうなると一年中エアコンの効いた環境で保管する必要があるが、誰もができることではないため、仕方がないと諦めているのが現状かもしれない。
しかし、そんな時こそトランクルームを検討してみるのはどうだろう。
施設によっては温度と湿度がコントロールされており、保管環境としては安定した非常に良い状態と言える。
保管状態の確認と手入れの実施
保管環境も大切だが、CDやDVDの状態の確認と手入れを忘れないようにしたい。
まず、きれいにクリーニングをすることが重要だ。光っている面の埃や指紋の汚れはきれいに取り除いておく。
もちろん表面に限らず裏面もクリーニングして傷がないかチェックしておこう。
汚れが酷い場合はクリーナーを使って、柔らかい布で拭き取って仕上げる。この時に爪などで傷にしないようにていねいにおこなうことが大切である。
きれいになったCDやDVDは一枚ずつハードケースに入れて、傷や埃、汚れが付かなように保護しておく。
ケースも薄型のものを利用すれば、かさばる心配もいらないだろう。
後はラックなどを利用して立てて保存する。横にしておくと、長期間では変形の原因になるため注意したいところだ。
また今更言うまでもないが、直射日光に長時間さらさないようにする。ディスク本体が傷むばかりか、データが読み込めなくなる可能性もある。
定期的にデータの保存をする
どんなに丁寧に保管したところで劣化を完全に防ぐことはできないのである。
そこで完璧に保管したいならダビングしておくをおすすめする。現実的に10年ほどは大丈夫だが、早目に数年間隔で行った方が良いだろう。
もちろん使用するCD・DVDは信頼できるメーカーのものを購入する。長期保存を考えたら値段で選ぶことはせずに、出来れは国産品を購入したい。
その方が高いクオリティーで保存することができる。
また、時代と共に技術も進化しているので、数年後には今よりも優れたメディアが生まれるかもしれない。
いつまでも良い状態で保ちたければ、常に最新のメディアと機器を使って保存しておきたい。
古い技術はいつまでも残らず、将来なくなるか使われなくなる運命にあるのだ。
大切なものであれば、ダビングだけでなくバックアップを取っておくのも一つの方法と言える。
トランクルームで保管する際の注意事項
トランクルームに保管する際の注意点をあげておこう。
まず借りるならば空調の効いたトランクルームがベストである。高温多湿は避けたいので、管理が行き届いていない施設は避けるのが無難だ。
トランクルームを借りる際は、契約前に必ずチェックしておく必要がある。
それを無視してしまうと、結果的にCDやDVDを傷める原因となる。
屋外型コンテナの場合は、どうしても外気に左右されるため保管する荷物は限定したい。そうなるとCDやDVDの保管は控えた方が良いと言えそうだ。
ただし、引っ越しや新築、増改築などの短期間であれば利用できるだろう。
しかし、もしも長期間になる場合には十分に気を付けていただきたい。
また、入れっ放しにしないで定期的に中身を確認しておくと安心できる。半年に1回程度は状態を見て必要に応じてクリーニングをおこないたい。
サイズもロッカータイプの小さいものから大型のトランクルームまで用意されているので、必要に応じて広さが選べるので便利だ。
どうせ借りるならフルに使い切りたいものである。
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