荷物の保管といっても色んな荷物があるように保管場所も様々である。
それぞれ特徴があり、目的や用途によって使い分けるのが理想的とは言え、どのように選ぶのが良いか迷うこともあるだろう。
そこでいくつかの保管サービスを紹介しながら、特徴についても見ていきたい。
あなたが利用するにはどれがベストなのか、選択のヒントにしていただければ幸いである。
保管サービスを利用する理由と求める条件
保管サービスを利用するにはきちんとした理由がある。
共通しているのは、自宅に置けない荷物の保管場所を確保したいという点だ。
それらは普段は使わないものであったり、使う時期が限られているもの、あるいは趣味のコレクションなど多様である。
そして保管場所に求めるものは、荷物の保存と維持の2つになる。
つまり保管さえできれば良いというわけではなく、現状も維持していられることが条件なのだ。
このどちらかが欠けても保管サービスとしての役割は果たせない。
では実際にすべての施設で両方が備わっているかといえば、決してそうとは言い切れないのである。
施設の中には満足できる環境でなかったりすることもあり、利用者が決断に迷うことが少なくない。
しかし必ずしも施設側に問題があるからではなく、利用者のニーズに合っていない場合がある。
それと要望のすべてが叶うわけではないので、すべての条件がピッタリ合う施設や業者は見つけにくいものだ。
だからこそ、自分が納得できる収納サービスを見つけて利用することが大切になる。
荷物の保管サービスにはどんなものがある?
トランクルーム
トランクルームには大きく分けて屋内タイプと屋外タイプがある。
屋内タイプはビル一棟すべてであったり、フロアーを個別に間仕切りをして収納スペースとしているものだ。
エアコンを完備している施設になると、温度と湿度がコントロームされているので、カビや結露による影響を受けにくい。
そのため比較的デリケートな荷物に向いているタイプである。
一方の屋外型コンテナタイプは、改造された貨物輸送用のコンテナや専用につくられたボックスを利用したスペースになる。
通常このタイプは空調による温度と湿度の管理はされていない。
したがって外気の影響を受けやすい環境と言える。
しかし多くの場合、ドアの前まで車での乗り入れが可能となっており、大きな荷物でも比較的簡単に出し入れできるのが特長だ。
また屋内型、屋外型問わず、多くのトランクルームで24時間・365日の利用が可能となっている。
そのため自分の好きな時間に利用ができ、急に入り用になった時でもすぐに取り出せる。
もちろん数か月、数年といった長期の保管であっても契約が可能だ。
作業に関しては利用者自身がおこなうことになるが、一部ではオプションとしてお手伝いのサービスが提供されている。
宅配型保管サービス
宅配型保管サービスではほとんどの作業が業者にお任せとなる。
荷物の集配から出し入れ、管理までやってくれるので、利用者であるあなたのやることは荷物を受け渡しくらいでほとんどない。
したがって手間が省けて非常に楽な点がメリットと言える。
その一つが宅トラだ。
宅トラなら必要な時に予約をおこない、約束の日時に自宅で待っていればOKだ。その上、大きな荷物でも保管できるので安心である。
業者によってサービスに違いが見られ、倉庫までの配送を利用者が手配する場合や、専用のボックスを使うなど決められていたりする。
手続きはネットでできるため、スマホやパソコンを使って簡単に済んでしまう。
しかし利用時間が限られているため、営業時間外での対応が困難になる。
また、急に必要になったからと言って今すぐというのは無理なので、計画性のある利用をしないといけない。
頻繁に出し入れをする場合には、その点にも注意が必要になるだろう。
レンタル倉庫
大きな荷物がある場合にはレンタル倉庫(貸倉庫)を借りるのもありと言える。
レンタル倉庫は収納すぺースにも余裕があることが多い。そのため大型の家財道具を収納するにはもってこいのスペースかもしれない。
しかし小さなスペースで十分ならば、料金をムダにしないためにも広さのチェックをしておく必要がありそうだ。
そうはいっても料金は坪単価で考えると、リーズナブルな設定になっている。
1坪(2帖)の広さを、1ヶ月あたり5,000円程度から利用することができる。
環境については空調が完備されていた方が、傷みも発生しにくいのでデリケートな荷物ではあった方が良いと言える。
しかし実際にはすべての倉庫に備わっているわけではないので確認しておこう。
また利用は24時間対応ではないので営業時間内に限られる。そのため緊急での利用は難しいと考えておいた方が無難だ。
引っ越し業者
引っ越し業者でも荷物の保管サービスをおこなっていることがある。
倉庫会社と提携していたり、自社の倉庫で保管をしてくれる。
転勤や結婚、進学や就職などで引っ越しする際に、一時的に荷物を預かってくれるサービスである。
したがって、自宅の荷物がいっぱいで片付けたいといった理由で利用することはできない。
保管できる期間は業者によって異なっており、1ヶ月以内に限定されていたり、数か月といった長期でも可能なこともある。
料金についても期間内であれば実質無料であったり、別途必要になる場合もあるのでチェックしておきたい。
また、荷物の取り扱いが制限されるため、自由に出し入れできないケースが多い。
その代わりと言うわけではないが、荷物の取り扱いや管理はすべて引っ越し業者がおこなってくれる。
そのため、利用者は引っ越し完了まで何もせずに済んでしまうのが大きな特長と言える。
保管サービスならトランクルームが一番か?
保管サービスにも色々なタイプがあるが、どれがもっとも良いのだろうか?
選択のポイントとしては、それぞれの特長を活かした使い方ができるがどうかである。
トランクルームであれば、24時間・365日利用できるのがメリットだ。そのため頻繁に出し入れをする場合には便利である。
もし自分で出し入れをする時間がない、あるいはほとんど保管したままであれば宅配型も良いだろう。
作業のほとんどを業者がおこなってくれるので忙しい方にはピッタリだ。
また大型の家財道具が多い場合、レンタル倉庫なら収納スペースを確保しやすいと言える。
引っ越し荷物の場合は、わざわざ保管場所を借り直す必要もないので、すべてが終わるまで引っ越し業者に任せた方が楽である。
このように「何を保管するか」「頻繁に出し入れするか」「自分で作業できるか」によってあなたに合ったタイプを選択しよう。
そこにプラスして「空調は必要か」「費用はいくらか」も確認する。
そして、自分が使っている状態を想像しながらシミュレーションしていただきたい。
問題がなかったらOKだが、何か気になる点があったら問い合わせをするなどして解決しておくことが重要になる。
最初は面倒に感じるかもしれないが、ここでしっかりとチェックしておけば、きっと便利に使えるはずである。
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