あなたは写真を撮ったら、どのように保存しているだろうか?
メモリーやCD・DVD、あるいはパソコンなどの他にも、クラウドサービスといった媒体を使っている方はとても多い。
その一方でプリントして保存しておき、じっくりと見るのが好きな方もいる。
ただ、そうなるとていねいに保管しておかないと傷まないか心配になるのも事実である。
そこで写真をいつまでもきれいに残す方法と、保管場所としてのトランクルーム選びのポイントについてご紹介していきたい。
写真の魅力は思い出だけでない
写真は様々な思い出が詰まった”宝物”といっても良いかもしれない。
スポーツやイベント、誕生日、結婚式、卒業式など、あらゆる場面での記憶を形として残してくれる。
そこにはビデオで撮影された動画とは異なり、いろんな場面がたった一枚の写真に凝縮されている。
この一枚の写真に込められた思いや出来事が記憶とともに残り、時には一生の思い出になるようなこともある。
また、写真には人と人を結び付ける力があり、多くの人とシェアできるのも魅力の一つだ。
例えば楽しそうな場面やおいしそうな料理の写真には、気分を明るくしたり食欲をわかしたりする効果がある。
同様に、感動や共感をシェアすることで、物の見方や考え方が変わったりする。
多くの人たちが一枚の写真を見る、たったこれだけで全員の心を引きつけるだけの力を秘めているのだ。
写真の魅力は単なる思い出だけでなく、心の中まで響いて揺り動かすところではないだろうか。
いつまでもきれいに残すには?
写真はデリケートな一面を持っているため、長期間の保管によって傷まないか気になるところでもある。
もし傷んでしまったら、簡単に修復ができないこともあるので注意したい。
特に古い写真の場合、ネガやデータが残っていないことも少なくない。ましてや、人からもらった写真であれば尚更のことだ。
そうならないためにもきれいに残すように心がける必要がある。
プリントはお店?それとも自宅?
写真をプリントする場合、お店と自宅のどちらが良いのだろうか?
最近はプリンターやインクの性能が上がっているので、自宅で印刷してもその差は感じ難くなくなってきている。
メーカーによっては耐光性が200年としているところもあるものの、あくまでも理想的な環境のもとでの話だ。
したがって実際には、数十年といったところで考えておきたい。
ただ管理さえしっかりできれば、お店でプリントしたものと同等に長持ちすると理解しても良いだろう。
どうしても不安な場合にはお店でプリントすることをおすすめする。それは、お店の銀塩プリントであれば最高の品質だからである。
自宅で印刷する場合には写真データを使うが、通常ならば劣化することはないので心配はいらない。
気を付けなければいけないのは、編集や加工をしてから再保存する時である。
変更と保存を繰り返すことで劣化が進み、元のデータを再現することができなくなってしまうのだ。
したがってデータはむやみに手を加えないのが正解と言える。
そのまま飾っておいてはいけない
写真をそのままの状態で飾っておくと、様々な要因によって劣化が早まってしまう。
劣化の原因として次のようなものがあげられる。
- 高温多湿
- 紫外線
- 空気(オゾン、ガスなど)
- 酸
- 皮脂などの汚れ
- カビ、害虫
これらすべてを防ぐのはとても大変であるが効果的で簡単な方法がある。
その一つがフォトアルバムを利用して保護することだ。保護フィルムが付いているので、空気や人の手に直接触れることがない。
それに閉じておけば、紫外線をもカットできて一石二鳥だ。
もし飾っておくのであればラミネートをしたり、せめて写真立て(フォトフレーム)や額縁に入れておきたいところだ。
この時にはUVカット仕様を選ぶか、UVカットフィルムを貼っておけば効果的と言える。
ただし、劣化を完全に防げるわけではないことを忘れないでいただきたい。
保管環境には注意が必要である
プリントされた写真を劣化から守るためには、保管場所も重要になってくる。
理想的なのは、劣化の原因となる高温多湿や紫外線などを防げる環境に置くことだ。
こうすることによって、あなたの大切な写真を守ることができるので、保管する場合にはこの点にも注意しなければならない。
何でもすぐに押し入れやクローゼットにしまう癖のある方は要注意だ。
保管するのであればそれなりに環境を整えてあげる必要がある。
まずは、一番の問題となる湿気対策をしておこう。
押し入れやクローゼットは通気が良くないためにジメジメしやすい。そこで除湿剤や乾燥剤を使って湿気をとるようにする。
この時に防虫剤も一緒に入れておきたいところだが、長期間になると悪影響を及ぼす可能性があるので控えておいたほうが無難だ。
プリントされた写真はできるだけ密閉できるボックスの入れておくことで、乾燥剤の効果も高くなる。
そして、なるべく光を当てないようにすることも大切だ。
紫外線は写真の劣化を早めてしまうため、暗い場所を選んで保管しておきたい。
後は定期的にチェックをおこない、写真の状態を確認しておけば安心していられるだろう。
トランクルームの選定ポイント
写真をトランクルームに保管する場合の選定ポイントについて見てみよう。
安全に保管したいのであれば、絶対に空調完備の室内型トランクルームがおすすめだ。
その理由は温度と湿度が管理されており、外気の影響を受けにくく写真の保存に適しているためである。
また、カビが発生しにくい環境であることも大きなメリットと言える。
もしも空調がない場合には乾燥剤や除湿剤の使用は欠かすことができない。そうしないと早く傷んでしまうからだ。
何度も言うが写真はデリケートであり、環境の影響を受けやすい。
残念なことに自宅でも、トランクルームでも、パーフェクトな保管場所などどこにも存在していない。
だからこそ、それを守るための努力をしなければならないのである。
トランクルームを選ぶ際にはこの点に注意して、慎重に選んでいただきたい。
焦って決めたり、安易に妥協しないようにすることも大切である。
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