鉄道模型はとてもリアルで、より実物に近い形で再現されている。
それが最大の魅力でもあり、車両、駅、トンネル、橋など、どれをとっても素晴らしい作りで見ている人を引き付ける魅力がある。
しかし、大掛かりになるほど広いスペースが必要となり、自宅では保管しきれないこともあるだろう。
そんな時にはトランクルームを利用するのも1つの方法である。
鉄道模型は収納スペースが必要になる
鉄道模型といっても楽しみ方はコレクションするだけでなく、レールの上を走らせたりジオラマを作ったりと様々だ。
最初は1両、2両だったものが次第に増え、同時に線路も張り巡らせるようになる。
すると当たり前のように駅ができて、トンネルを作り、橋をかける。さらに道や家、木や草まで本物のように表現されていく。
こうして新しい車両が増えて線路やアイテムが追加される度にスペースが必要になってくる。
鉄道模型は夢中になればなるほど大がかりになり手間の掛かるものでもあるのだ。
また、その大きさも何種類にも分かれているため、サイズによっては相当な広さを必要とする。
小さい順にZゲージ、Nゲージ、TTゲージ、16番(HO)ゲージ、Oゲージ、Gゲージとなっているが、その大きさは随分と異なる。
縮尺のもっとも小さいZゲージなら1/220、もっとも大きいGゲージで1/22.5となっており、その差はなんと約10倍もあるのだ。
もしGゲージを自宅で走らせようとすると・・・想像しただけでもかなりの場所を必要としそうだ。
更にジオラマになっていると、すべてをコンパクトに収納できるわけではない。
やはり鉄道模型の収納にはスペースが必要と言えそうである。
トランクルームのメリットとデメリット
メリット
トランクルームを使うメリットは自宅が広く使えることである。
鉄道模型は場所を必要とする。したがって、自宅に置いておくとその分だけは占有されてしまう。
しかしトランクルームであれば、あなただけのスペースであり誰にも迷惑を掛けることなく、安心して保管できるのだ。
同時に邪魔されたり、立ち入られる心配もない安全な環境とも言える。
自分だけのコレクションとして遠慮なく保管が可能であり、好きな時にいつでも鑑賞することが可能だ。
また環境が良いので、鉄道模型を良好な状態のまま保管できるのも大きなメリットである。
特に空調が完備されたトランクルームであれば、自宅と同じかそれ以上の環境を簡単に手に入れられる。
温度や湿度が一定にコントロールされているため、カビや錆、あるいは塗装に与える影響が最小限に抑えられているのだ。
つまり鉄道模型を傷める心配が少なくて済むので、最高の環境と言っても良いだろう。
デメリット
必ずしもメリットばかりでなく、デメリットも存在しているのだ。
その第一が利用料金が必要になることかもしれない。
料金についてはトランクルーム利用料金の相場とは?比較して分かる金額と予算の目安もご覧いただきたい。
料金のおおよその金額が把握できるはずである。
ある程度の広いスペースが必要になるので料金が高すぎると思ったときは、決して無理をしてはいけない。
無理を続けると長期間利用することが困難だからだ。
もう1つは、トランクルームの中で楽しめない施設が多いのも事実と言える。
それは滞在を荷物の出し入れに限って許可している場合が多いためでもある。つまり楽しむための滞在はグレーなおこないとなる。
また電源がある所も少ない。したがってレールに電気を供給するには、自前の電源を用意しないといけなくなる。
したがって保管するだけなら何も問題ないが、動かして楽しむとなると少しハードルが高くなるかもしれない。
トランクルームに保管する際の注意点
トランクルームといってもタイプによって環境が異なっているため、すべてが最適とも言えない。
最も大きな問題となるのが高温多湿になっている場合だ。
高温多湿になると錆やカビの原因となるばかりか、モーターが傷んで動かなくなる可能性すらあるので、保管前に必ずチェックしよう。
そして、保管が決まったなら保管前のメインテナンスとして、必ずきれいにする習慣をつけ、汚れを拭き取るようにする。
皮脂や埃を取り除いておくことは大切であり、塗装を傷めないように必ず実施しておきたい。
ケースに入れて保管する際には、シリカゲルなどの乾燥剤を入れておく。
この時に鉄道模型を不織布や柔らかい和紙に包んでおくと傷みが少ない。
もし、購入時の箱を利用する際は、スポンジは使わないようにする。くっ付いたりして塗装面を傷める原因になる。
また、鉄道模型は保管したままにしないで、時々は走らせてあげた方が理想的と言える。
どんなタイプのトランクルームが最適?
鉄道模型は決して安くはなく、高いものになると数十万円もすることがある。
そうなると雑には扱えないし、簡単に買い替えることもできない。
保管環境にも気を付けて、大切にしたいところだ。
保管の最大の問題は高温多湿であるが、これに対応するとなると屋内型が理想的と言えそうだ。それも空調が完備されている施設がベストである。
ただ、同じ屋内型でも空調がない場合、湿気がこもり易く夏場は高温になることも考えられる。
さらに屋外型になると外気により近くなるため、保管環境としてはどしても劣ってしまうので気を付けたい。
そしてもう1つ、トランクルームに望みたい条件として清潔な施設があげられる。
埃だらけの保管場所は鉄道模型を傷める原因となるので避けたい。特にジオラマの状態にしておく場合は要注意だ。
もし単品で保管するのであれば別にケースを用意して、その中に入れると良いだろう。
基本的には高温と湿気、そして埃の心配がないトランクルームを選んで、長く楽しんでいただきたい。
コメント