あなたは万が一の時のために、非常用品を用意しているだろうか?
非常用品といってもどんなものが必要になるのか分からなかったり、そもそも必要になのかさえ疑問だったりするかもしれない。
そこで今回は非常用品の必要性と、どんなものを準備しておけば良いかを中心にご紹介していきたい。
参考にしていただいて緊急時に備えておきたいものである。
非常用品を備えておく必要性は?
非常用品と聞いてあなたはどんな場面を想像するだろうか?
きっと台風や洪水、地震などで被害を受けて大変な思いをしている状況であろう。
残念ながら非常用品が役に立つのはとても悪い状況の時であり、困っている時でもあるのだ。
私たちはどんな状況になっても生きていかなければならない。そのためには最低限の物資が必要になる。
もし何もなかったら生活することができないばかりでなく、何の活動もできないのだ。
最悪の場合、生命に関わることにもなりかねない。
これを支えてくれるのがお互いの協力であり、非常用品であることは間違いない。つまり何かあった時には必要不可欠な備えと言える。
しかし、その大切さを本当に分かっているのは、実際に被害を受けたことのある方々ではないだろうか。
身をもって体験したことのない人にはその大変さがわからないものである。
だが、よく考えてみてほしい。
もし自分が危機的な状況になったとしたら、本当に非常用品が不要なのかどうかを。
”備えあれば憂いなし”とはよく聞く言葉だが、使う可能性はゼロでなく、万が一の時には必ず役に立ってくれるものである。
それを考えると準備しておくのが正解と言えるだろう。
どんなものを準備しておくべきか?
非常用品といっても、どのようなものを準備しておけば良いのか分からないこともあるだろう。
特に入手が困難なものはないが、早めに準備しておくことをおすすめする。
そして、いつでも持ち出せるようにしておくことが大切になる。
準備しておくもの(持ち出すもの) |
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水 |
飲料水として1人当たり1日3ℓで人数分用意する |
非常食 |
乾パン、缶詰、アルファ米、チョコレート、ビスケットなど3日分を想定して人数分用意する。 |
薬・救急セット |
持病がある方は必ず持ち出すようにする。またケガをした際の手当てに使う応急用品や、頭痛、腹痛、便秘、下痢、風邪などの薬も準備しておく。 |
懐中電灯・ランタン |
懐中電灯やランタンは電池切れの必要がない手回しタイプが便利である。LEDなら明るくて長持ちする。 |
簡易トイレ |
組み立て式のものなら場所も取らなくて便利。しっかりと固めるタイプがおすすめ。 |
ティッシュ |
ティッシュペーパーは普通のものとウェットの両方があれば、状況に応じて使い分けられる。流せるタイプのものが使い勝手が良い。 |
ラジオ・スマホ |
電池と手回しの併用タイプのものが理想的。スマホの充電ができればベスト。 |
ブルーシート |
ブルーシートがあれば、下に敷くことはもちろん雨風を防ぐことも可能である。防寒対策としても使える。 |
カイロ・保温シート |
寒さから体を守るために、使い捨てカイロや保温シートを用意しておく。 |
ヘルメット |
頭を保護するには防災用ヘルメットがおすすめ。折りたたみ式でも国家検定合格品なら安心して使え、場所もとらない。 |
ホイッスル |
もしもの際に自分の居場所を知らせる時に必要。非常時というよりは、普段から携帯しておくと良い。音の大きな物を選ぶことが重要になる。 |
マスク |
自然災害では埃の中にいる可能性があるので、防塵マスクを用意しておきたい。 |
筆記用具 |
メッセージを伝えたり、書類などに記入が必要になった場合に使う。耐水のメモ帳やしっかりと書ける鉛筆を用意しておく。 |
保険証コピー・現金 |
前もって準備しておく。大きな災害の場合には、持っていない場合でも診療が受けられるように、行政によって対策がなされることもある。 |
非常用品の保管方法と注意点とは?
非常用品はいつでも持ち出せるようにしておくのが基本である。
そのためリュックのような背負えるタイプのバッグに入れて、ひとまとめにしておくと良いだろう。
自宅の保管場所は持ち出しやすく、なおかつ邪魔にならない場所を選ぶことも大切だ。
邪魔になるとか見栄えが悪いといった理由で、押し入れの奥に入れてしまわないように注意したい。
いざという時にすぐに取り出すことができず、危険に身をさらすことになりかねないので避けるべきである。
玄関から近い所に置いて、スムーズに避難できる状態にしておいた方が安心できる。
また、非常用品は定期的にチェックをおこなうようにしたい。
薬の使用期限や食品の消費期限が過ぎていないかを確認して、必要に応じて入れ替えをすることが大切である。
これを怠ってしまうと大事な時に使えない、食べられないといった事態になってしまい役に立たない。
そんなことのないようにカレンダーやスケジュール帳に記入して、忘れないようにしておくと良いだろう。
同時に非常用品リストを作っておき、交換した日や使用期限、消費期限を確認できるようにしておくと便利である。
備えあれば万が一の時も安心できる
非常用品を備えておくには手間が掛かって大変と思うかもしれない。
しかし災害を受けやすい地域であれば尚更のこと、そうでない地域であっても準備しておくと安心感が違うものだ。
災害には自然災害だけでなく、人災もあることを忘れないようにしていただきたい。
今は大丈夫かもしれない、そして今まで1回も被災したことがなくても、これからのことは誰にもわからないのだ。
必要に迫られてから用意するのでは遅すぎる。
あなたが必要とする時には当然他の人も必要になるので、売り切れてしまって手に入らなくなってしまう。
ちょうど大量買いや買い占めで商品が不足するのと同じである。
そうなる前に準備しておけば安心できるのではないだろうか。
いつどこで何が起こるかわからないが、被害に遭う可能性は誰にでもあり、何もない今だからこそ危機感を持つようにしてほしい。
そして、もしもの時に困らないように、避難の仕方をしっかりとシミュレーションしておきたいものである。
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