きれいなスニーカーを履いていると気分まで良くなるものだ。
しかし、手入れや管理が悪いと汚れたり傷んでしまい、残念な思いをしたことがないだろうか。
そこで今回は、どうしたらきれいなまま長持ちさせることができるのか考えてみたい。
とても重要な保管ポイントについてご紹介していくので、最後まで読み進めていただきたい。
履き方や手入れ次第で長持ちする
スニーカーを長持ちさせるには、普段からの扱い方が重要になってくる。
特に大切にしているスニーカーであれば、履き方から気を付けた方が良いだろう。
歩き方にクセがあると靴底が擦り減るのが早くなるため、自分でもチェックしてみることをおすすめする。
足を着くときは”かかと”からが基本だが、この時にかかとを引きずっていたりしないだろうか。
顔をしっかりと前に向け、歩幅は大き目に、そして胸を張って歩くことで正しい歩き方ができるようになるので心がけていただきたい。
もちろんかかとをつぶすような履き方も、傷める原因になるので避けたいところだ。
形が崩れてしまい、見た目だけでなく履き心地まで悪くなってしまうので要注意である。
そして手入れも怠らないように気を付けていただきたい。
スニーカーは履いている間に、少しずつ汚れてしまうものである。そのため、こまめに手入れをしてあげる必要がある。
素材にもよるが、洗ったりブラシやクリーナーを使ってメインテナンスをおこなうなど、清潔な状態を保つようにしておこう。
きちんと実行することで長い間にはずいぶんと違ってくるので、手間を惜しまないようにしたいものだ。
正しい保管方法を知っておく
汚れを取り除く
スニーカーは履いているうちに汚れが付いたり、汗が浸みこんでしまうものである。
これをそのままにしておくと清潔さに欠けるだけでなく傷みの原因にもなるので、しっかりと手入れをするように心がけよう。
キャンバススニーカーであれば丸洗いできるので、専用の洗剤とブラシを使って汚れを落としておきたい。
そして念入りにすすぎをした後、風通しの良い日陰でしっかりと乾燥させておけば完了である。
レザースニーカーの場合には、専用クリーナーを使って汚れを落としてから、陰干しをおこなう。
その後に仕上げクリームを塗って表面を保護してやればOKである。
スエードスニーカーは簡単に洗うわけにはいかないので、ブラッシングと専用クリーナーを使ってきれいにしよう。
まずは、専用ブラシを使って埃やゴミを取り除いてからクリーナーで汚れを落とし、風通しの良い場所を選んで日陰干しをする。
また、すべてのスニーカーに言えることだが、新しくおろす前や洗った後に防水スプレーを吹きかけて、汚れが付くのを防ぐのも長持ちさせるポイントである。
型崩れを防ぐ
スニーカーと言えども型崩れした状態は、見た目にも悪いと言わざるを得ない。
特にレザースニーカーになるとシワが寄ったりすると、残念な結果になってしまうことがある。
そこで登場するのがシューキーパーを使って型崩れを防ぐ方法になるが、とても効果的なアイテムである。
シワを伸ばす効果が期待できるだけでなく靴の形を維持してくれるので、結果的に長持ちさせられるのだ。
使用する際の注意点としては、緩過ぎたり、きつ過ぎてはいけないということだ。
緩いシューキーパーでは形を維持できなくなり、反対にきつ過ぎると伸びてしまうのでサイズはしっかりと選ぶようにしたい。
シューキーパーの中には、かかとのないタイプもあるが、長期保管になると型崩れする可能性もあり、避けておいた方が無難と言える。
また、プラスチック製ではなく木製の何も塗っていないものの方が、わずかではあるが湿気取りの効果が期待できるのでおすすめである。
湿気から守る
保管しておく際には湿気による影響にも注意しなければならない。
もしスニーカーが濡れたり湿気をもっている場合は、しっかりと乾燥させてから保管することを忘れないようにしたい。
湿気が多いとカビが発生しやすくなり、汚れたり臭いの原因にもなる
最も確実な予防方法は除湿剤や乾燥剤を使うことで、下駄箱の中やスニーカーと一緒に置いておくと効果的である。
すべてが永久に使えるというわけでないので、使用期限がある場合には定期的にチェックして交換しなくてはならない。
ただ、中には半永久的に使える便利な商品もあるので、活用してみるのも良いだろう。
天日干しをしたり陰干しをすることによって再利用が可能になったり、湿気の調整までしてくれるタイプもある。
使われている素材も炭やシリカゲル、珪藻土(けいそうど)など様々で、それぞれが持つ特性が生かされている。
また、保管場所として空調を完備したトランクルームも良いだろう。
季節や天候に関係なく温度と湿度が安定しているので、検討してみる価値があると言えそうだ。
本ページの終わりにもおすすめのトランクルームをご紹介しているので、チェックしてみてはいたがだろうか。
臭い対策をする
靴には汗や皮脂が浸み込んでおり、雑菌が繁殖して臭いやすい状態になっている。
1日にかく汗の量は両足でコップ1杯(200ml)程度と言われており、いくら靴下を履いているとはいえ、靴にも相当量の汗が含まれていることになる。
これをそのまま放っておくと嫌な臭いが漂うことがあり、特に通気性の悪い靴の場合は問題が起こりやすい。
ではどうやって対策をすれば良いかとなるが、大きく分けて3通りの方法がある。
一つは臭いを防ぐことであり、そのためには汗で湿った靴を乾燥させることだ。
脱いだらすぐに風通しの良い場所に置いたり、乾燥剤を使うと良いだろう。こうすることで湿気が取り除き、雑菌の発生を極力抑えるようにしたい。
そして、二つ目は臭いそのものを直接取り除くことである。
防臭剤や消臭剤を使うことで効果的に対策ができるので有効に活用してみよう。
重曹を使っても消臭効果があるので、通気性の良い袋に詰めて靴の中に入れておくと2ヶ月~3ヶ月程は効果も期待できる。
三つ目は予防とも言える方法だが、足を良く洗って角質を取り除いておくのも効果がある。
汗をかきやすいのであれば、足用の制汗剤を使ってみるのも良いだろう。特に暑い時や長時間履き続けるときには重宝するはずだ。
黄ばみを防ぐ
白いスニーカーは黄ばんでしまうことがあるので気を付けたい。
防虫剤の中には黄ばみ防止の効果を発揮してくれるものがあるので、一緒に置いておくと良いだろう。
ただし、汚れが原因の場合には効果は期待できない。さらに、一度黄ばんでしまったものを白くすることもできないので要注意だ。
あくまでもきれいな状態で保管する場合に限って効果が期待できると考えておこう。
同様にソールも変色してしまうことがあるが、経年劣化によるものは防ぐことがむずかしい。
したがって、なるべく日光に当てないようにしたいが屋外で履くので仕方がない面もある。
ならば、せめて自宅で保管する時だけもも光を遮断しておきたいものだ。
もし黄色くなってしまったら、スニーカーアウトソールクリーナーや漂白剤を試すこともできるが、絶対ではないことを承知しておいていただきたい。
スニーカーの寿命は避けられない?
お気に入りのスニーカーを長く履きたいと思うのはあなたも同じはずだ。
しかし現実には永遠に履き続けることなどできないので、どこかのタイミングで処分をすることになる。
寿命を考えた場合、わずか1年にも満たないこともあれば、4年、5年、あるいはそれ以上と履けることもある。
ただし、履き方や保管の仕方によって違いがあるのも事実で、長持ちさせるにはそれなりの管理をしなくてはならない。
- 続けて履かずに休ませる
- こまめに手入れをおこなう
- 直射日光や高温多湿を避ける
- 正しい歩き方をする
こういったことに注意すれば、寿命が長くなることは間違いないはずである。
しかし避けては通れない問題があるのも確かで、それが経年劣化であり汚れや傷み、あるいは加水分解でボロボロになってしまうことだ。
どんなに大切に履いていても破れたりして修理が大変な状態になったら、それが寿命だと判断しよう。
よほどの思い入れがない限り、大金を払って修理、維持していくのは困難と言える。
スニーカーは大事にすればそれなりに長持ちするのは事実である。
それだけに、寿命を感じたなら”もう十分に履いたから休ませてあげよう”と思える扱いを、普段から心がけていただきたい。
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