あなたもラジコンカーを楽しんでいると思うが、やる始めるとつい夢中になってしまう魅力を持っている。
しかし管理が悪いと調子が悪くなったり、走らないといったことがあるので注意が必要だ。
そこで、これからご紹介する内容をチェックしながら、正しい保管方法を見直してみてはいかがだろうか?
定期的なメインテナンスが必要になる
ラジコンカーは楽しむだけでなく、定期的にメインテナンスをおこなう必要がある。
それは分かっていても実際には何もしないケースが少なくない。その結果調子が悪くて思うように走らないといったことが起こる。
では何をすれば良いかとなるが、まずはクリーニング(掃除)することから始めよう。
ラジコンカーは意外と汚れやすい。特に屋外で楽しんだ後は埃や泥、ゴミといったものが付着している。
これをそのままにしておくと、内部に入り込んでギヤなどのパーツを傷める原因になるので、ブラシを使って払い落してあげよう。
圧縮空気(高圧エアー)を使うときは、少し離して吹くようにしないと、パーツの中まで入ってしまうので気を付けたい。
それでも汚れが落ちない場合には、ウエスや綿棒にパーツクリーナーをつけて拭き取ると良いだろう。
泥がこびり付いたタイヤは外して洗剤で洗った後にすすいで、水分をふき取りしっかり乾燥させる。
ボディーはステッカーやデカールに注意しながら、濡れたウエスで丁寧に拭き取ればOKだが、何も貼ってなければ注意しながら水洗いしてみよう。
掃除が終わったらネジ類の増し締めと注油、グリスアップ(給脂)もおこなっておこう。
振動でネジが緩んでいると、破損や分解する恐れがあり危険なので、定期的に増し締めをおこなって未然に防止する。
もし傷んでいるネジやパーツを発見したなら、この機会に交換しておくと安心である。
グリスアップも摺動部分には必ずおこない、異常な摩耗が起こらないようにしておきたい。
主にギヤやベアリング、モーターの軸受け、ジョイント、デフといったところになるが、指定のグリスやオイルを使うようにする。
その他にも各部のガタや摩耗もチェックしておきたい。
特にサスペンションやステアリングには大きな負荷がかかっているので、異常があると異音が出たり破損につながる。
もし明らかに走りがおかしいと感じた時には、状態を確認して調整やパーツの交換をおこない対処しよう。
ラジコンカーを保管する際の注意点
本体の保管
長期保管する時は本体の状態にも注意しておきたい。
まずタイヤやダンパーは外しておく方が良いだろう。
そして外したタイヤは、密閉できるビニール袋や容器に入れ、外気を遮断して保存しておく。
またダンパーを付けたまましにおくと、スプリングがへたったりダイヤフラムが変形する可能性があるため、外した方が無難である。
最悪の場合、交換といったこともあり得るので注意したい。
そして、シャシー全体が乗る大きさの平らな台を用意し、その上に置いて浮かせた状態で保管しておくと良いだろう。
こうすることでシャシーの狂いを防ぐことができる。
ただし毎日のように走らせている場合はここまでする必要はないので、日頃からのメインテナンスをしっかりするように心がけよう。
バッテリーの保管
バッテリーは端子を外しておくのが基本なので必ず守っていただきたい。
ラジコンカーにはニッカド、ニッケル水素、リチウムポリマーといったものが使われているが、いずれの場合も同じである。
ただしバッテリーによっては保管方法に違いがあるのでそれぞれ説明しておこう。
ニッカドバッテリー
ニッカドバッテリーはできるだけ使い切った状態で保管しておきたい。
ただし完全放電させる必要はなく、わずかに残っている状態になればOKである。
これをきちんと守らないと次に充電した時、フル充電ができなくなってしまうので気を付けたい。
管理方法は2ヶ月~3ヶ月毎に1回はフル充電をおこなった後、ほんの少し残っている状態まで使って(放電させて)から保管する。この繰り返しである。
ニッケル水素バッテリー
ニッケル水素バッテリーはニッカドバッテリーより容量が大きくて、値段も安いといった長所がある。
その反面、自己放電しやすいのが短所とも言える。
保管する際にはぼぼ放電状態になるまで電気を使っておくが、完全にゼロ(過放電)にしないように注意する。
イメージ的にはラジコンカーのタイヤが弱々しく回る程度まで放電させる。そこから満充電の半分くらい(50%程度)を目安に充電をおこない保管しておこう。
そして次回使う時には、フルに充電(100%)してから使用する。
1ヶ月に1度、放電させた後に50%程度まで充電してから保管するようにしたい。これを繰り返しながら保管しよう。
リチウムポリマーバッテリー
リチウムポリマーバッテリーはリポバッテリーと呼ばれているもので、ニッカドバッテリーやニッケル水素バッテリーよりも容量が大きくハイパワーである。
さらに軽くて長期間使えるといったメリットがある。
取り扱い上の注意点として過充電や過放電はバッテリーをいためる原因になるので注意したい。
また保管の際にはフル充電の状態にしておいてはいけないので気を付けよう。
詳細についてはリポバッテリーの保管は難しくない!?安全に扱うための方法と注意点でも紹介しているので参考にしていただきたい。
燃料の保管
バッテリーを使っているラジコンカーには関係ないが、エンジン付きラジコンカーでは燃料の保管方法にも注意したい。
よく使われているグローエンジンの燃料は、アルコールに爆発添加剤であるニトロメタンや焼き付きを防ぐ潤滑油を加えてあり、揮発性が高く引火しやすくなっている。
そのためしっかりと密閉した容器に入れて、なるべく涼しい場所に置かなくてはならない。
特に夏場は高温になりやすいので、直射日光の当たる場所は絶対に避けたいところだ。
これはガソリンの場合であっても同じである。
ラジコンの燃料は一度に大量に買ったりせず、できるだけ短期で使い切るのが理想的だ。
もし長期保存となり変質してしまった場合には、ガソリンスタンドで処分してもらおう。
プロポの保管
ラジコンカーは本体やバッテリーの他にプロポの管理も必要になる。
ただ、プロポで管理することは少なく、さほど難しくはないので安心してほしい。
最も注意するのはバッテリーの取り扱いで、長期間使用しない場合には必ず外しておくように心がけよう。
詳細はすでに前項の「バッテリーの保管」でも紹介しているので、よく読んで正しく保管するようにしたい。
また精密機器になるため、保管場所は選びたいところだ。
直射日光、湿気、振動、埃、そして極端な高温や低温を避けて、負荷のかからない環境の中に置くことも大切である。
これを疎かにすると故障の原因になり、修理も大変になってしまう。
ラジコンカーは保管場所も選びたい
精巧にできたラジコンカーはデリケートな一面を持っている。
したがって保管する場所も選びたいものだ。
直射日光はもちろんのこと、高温多湿といった環境は避けるのが基本なので、ケースに乾燥剤を入れて保管しておくのも一つの方法である。
さまざまなサイズのケースが市販されているので、ピッタリのものを探してみてはどうだろうか。
自宅での保管は限られてしまうが、最適と思われる場所を選んで保管するようにしたい。
しかし台数が多くスペースの確保が難しい場合には、他に保管場所を確保する必要があるかもしれない。
そこでおすすめしたいのがトランクルームである。
特に屋内型で空調を完備したトランクルームは温度や湿度も安定しており、優しい環境と言えるだろう。
本ページの最後でも紹介していいるので、もし置き場所で困っていたら検討してみてはいかがだろうか?
ラジコンカーは決して”おもちゃ”ではなく、単なる”模型”とも異なるジャンルのものだ。
それだけに保管と管理には気を付けて、長く楽しんでいただきたいものである。
コメント