USBフラッシュメモリはデリケート!正しい保存でデータを守るには?

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データを記録するためのメディアとして、USBフラッシュメモリ(USBフラッシュドライブとも呼ばれる)はとても便利なものである。

きっとあなたも使ったことがあり、手軽で簡単なため常用しているかもしれない。しかし、気を付けないとデータが消失することがある。

ではそれを防ぐためには、どのように保管するのが良いのだろうか?

今回は、USBフラッシュメモリのデータを守る取り扱い方をご紹介していきたい。

寿命があることを理解しておく

データを簡単に持ち運ぶための手段として、USBフラッシュメモリは最も手軽なものの一つと言える。

小さくてコードもなく軽いため、持っていても邪魔にならないので、ついつい多用してしまいがちだ。

しかし、他のメモリと同様に寿命があることをご存じだろうか?

使用できる期間は数年とされているが、タイプによって異なっているのが現状だ。

そのタイプには3種類のものがあり、それぞれ書き換え可能な回数や寿命に大きな差が見られる。

USBフラッシュメモリ

タイプ

書き換え可能回数 寿命

SLC(シングルレベルセル)

10万回 10年

MLC(マルチレベルセル)

1万回~3万回 7年~8年

TLC(トリプルレベルセル)

1,000回~5,000回 2年~5年

また、メーカーによって異なるが補償期間が設けられているので、耐久性を知るうえで参考にするのも一つの方法と言える。

当然ながら耐用年数が長いものは値段も高い傾向にあり、あなたの使用頻度を考えて選ぶことが重要になる。

もし、頻繁にデータの出し入れをするのであれば、長く使えるTLCタイプを使用した方が安心できるだろう。

USBフラッシュメモリの保管方法

USBフラッシュメモリはどのように保管すれば良いが見ていこう。

大切になるのは取り扱いに注意することで、丁寧に使うことが必要になってくる。

注意点

  • 衝撃を与えない
  • 直射日光を当てない
  • 高温多湿を避ける
  • 静電気を防ぐ

落としたりぶつけるなどして強い振動や衝撃を与えると、破損したり故障することがあるので気を付けなければならない。

同様に振動している所に保管するのも避けたいところだ。

直射日光が当たったり、高温多湿になる場所も壊れたり感電の可能性がある。

したがって、車の中、窓際、暖房器具や加湿器の近くなどはNGだが、通常の部屋に置いておく分には特に問題ないと言える。

埃も悪影響を与えることが考えられるため、キャップをきちんと付けたりケースに入れておくのが好ましい。

また、USBフラッシュメモリは静電気の影響を受けやすいという弱点がある。

これは精密機器ともいえる構造上どうして避けることができないもので、特に冬場には静電気が起こりやすくなり危険だ。

そうかといって目で見ることができないため、まずは自分の静電気を必ず放電させてから持つようにする。

もしもの時の対応方法とは?

いくら取り扱いと保管に気を付けていても、永久に保証されているわけではないので、いつかは使えなくなることも考えられる。

そんな時にはどうしたら良いのだろうか?

やり方としては復元ソフトを使う方法と専門の業者に依頼する方法の2通りがある。

データの復旧方法

  • 復元ソフトを使う
  • 専門業者に依頼する

あなた自身でもできる方法としては、復元ソフトを使うことだ。

インストールして利用するが、USBフラッシュメモリの診断をおこない、復元が可能なケースもある。

ソフトウェアは様々なメーカーから販売されており、価格は2万円前後で購入が可能となっている。

中には無料のものもあるので、トライしてみる価値はあるだろう。

それでもダメな場合には専門業者に依頼することをおすすめする。有料になるが復元できる確率は高くなると言って良い。

正確な料金は見積もりをとればはっきりするので、中に入っているデータの価値を考えて決めるようにしたい。

データの復旧は実際にやってみないと分からないところがある。

したがって必ずしも100%大丈夫とは言い切れない。場合によっては必要なデータが取り出せないこともあるので承知しておこう。

データの消失を未然に防ぐには?

便利に使えるUSBフラッシュメモリではあるが、トラブルが起こらいという保証はどこにもない。

だからこそデータの消失を未然に防ぐようにしておきたい。

データの消失防止策

  • 取り扱いに注意する
  • データを入れたままにしない
  • メモリの状態を確認する
  • 早めの交換を心がける

すでにお分かりのようにメモリはデリケートであるため、取り扱いには十分に注意していただきたい。

保管しておく場合と同じ位に、環境にも注意しながら丁寧に扱うことが大切である。

粗っぽい使い方は本体を傷めるばかりでなく、記憶されているデータまで破壊しかねないのだ。

そして重要データは入れっぱなしにしないで、必ず他の記憶装置やメディアにも残しておくようにしたい。

USBフラッシュメモリは前ぶれもなく壊れることがあるため、正常な状態の時こそしっかりとバックアップをとっておこう。

時々はチェックをおこない、寿命になっていないか確かめておくと安心できる。

状態をチェックするには診断用ソフトが簡単に手に入るので利用すると良いだろう。問題があれば、新品に交換するなど対策が必要だ。

また、使用開始日を分かりやすく表示しておき、早めに交換するという方法もある。

特に使用頻度が高い場合には、定期的に交換しておけばデータを消失する可能性が低くなる。少し勿体ない気もするが、価格も安くなっているので買い替えもしやすいだろう。

USBフラッシュメモリはデータの持ち運びに便利だが、くれぐれも油断しないように上手に使っていただきたい。

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