あなたは通帳をどのように保管されているだろうか?
通帳は預金や貯金をしている証明となる大切なものであり、絶対に失くしてはいけないのはご存じの通りだ。
お金の出し入れや現在の残高を知るためにも、きちんと管理して大切にする必要がある。
そうしないと取り返しのつかない事態を招く可能性があるからだ。
ここでは通帳を正しく安全に保管する方法についてご紹介していくので、ぜひとも参考にしていただきたい。
通帳の管理が悪いとお金を失ってしまう
銀行や信用組合などの金融機関に口座を開設すると、必ず作ってもらえるのが通帳である。
預金通帳、あるいは貯金通帳といったように呼び方は違うが、口座にはお金がいくらあって出し入れがいつされたかなど様々な情報が記入されている。
これによってどのようにお金が動いているかチェックできる仕組みだ。
しかし実際には定期的な記帳がされていなかったりして、事細かな管理がされていないケースが見られる。
その結果、気付かぬうちに残高がわずかになってしまったり、何に使ったか分からないといった事態に陥ってしまう。
つまり、お金の流れを把握していないと非常に危険とも言えるのだ。
浪費が原因でお金がないのか、それとも何らかの被害にあっているのかといったことも確認できない。
使い過ぎを防ぐにしても、チェックを怠っていると何にどれくらいお金を払っているのかも分からないので、手の打ちようがない。
そうならないように欠かさず記帳をしてお金の管理をおこない、無駄使いをなくしていくことが大切になる。
もしも不正な引出しや引き落としがされているとしたら非常に危険なため、すぐにでも対策を講じなければならない。
現実にクレジットカードが偽造されたり、カード番号が盗まれて被害が発生しているのだ。
このように通帳の管理が悪いとお金を失うことにつながるため、定期的なチェックは欠かすことができない。
通帳の保管場所はどこがベスト?
通帳の保管場所は簡単そうに思えて意外と悩むものである。
その理由はなんといっても盗まれるのが怖いからではないだろうか。
万が一にも被害に遭ってしまい、お金が引き出されるようなことがあると、金銭的にも精神的にも大きなダメージを受けてしまう。
ではどこに保管しておくのが正解かとなるが、まずは避けたい場所からチェックしておこう。
バッグの中、タンスや机の引き出し、押し入れ、クローゼット、台所の引き出し、冷蔵庫の中、仏壇、そして洋服のポケットといった場所は、狙われやすいので入れてはいけない。
そこで考えられる方法の一つとして、金庫に入れておくのはどうだろうか。
銀行の貸金庫であれば完璧ではあるものの、あまり一般的ではないため自宅に金庫を用意するのである。
もちろん防盗だけでなく耐火機能を備えたものを選ぼう。
そして保管場所は目に付かない場所を選び、金庫ごと盗まれないように床や壁にしっかりと固定しておくことだ。
泥棒が家の中にいる時間は意外と短く、約半数は5分以内に諦めるとも言われている。
したがってなるべく探しにくい場所を選ぶなど、手に入れるのに時間が掛かる保管の仕方を心がけておきたい。
また、盗難とは関係がないが磁気にも十分に注意していただきたい。
磁気を発しているものにはバッグの金具や眼鏡ケース、そしてスマートフォンなどといったものがあるので一緒にしないようにする。
うっかり保管しておくと、通帳が使えなくなることもあるので十分に気を付けよう。
不安な場合には、対策用品として磁気防止のケースも市販されているので検討してはどうだろうか。
盗難に遭っても補償されるって本当?
もし盗難に遭って、通帳を失うことがあっても補償される場合がある。
ケースによって補償内容は異なり、一部分だけの場合もあれば全額補償されることもあるのだ。
ただし補償の対象とならない場合もあるので注意したい。
それはあなたに重大な過失があった場合で、例えば他人に通帳を渡した、記入・押印済みの払戻請求書などを渡した、あるいは保管する際の注意を怠っていた場合である。
他にも銀行や警察に紛失を届け出なかったり、十分な説明をしない場合にも適用されず補償はない。
また、すぐ目につく場所に置いていたり、印鑑と通帳を一緒に保管しておくのも、あなたが注意を怠ったと判断されてしまう。
この場合には全額補償ではなく、減額されて一部だけの補償となる可能性がある。
しかし、あなたに落ち度がないと判断されれば、お金が全額戻ってくることになる。
これには期限が設けられていることが多く、届け出の30日前までといったように金融機関によって決められている。
したがって、何も気付かないまま何か月も過ぎてしまうと、まったく戻ってこないこともあり得るのだ。
そうならないためにも通帳は定期的に記帳する習慣をつけておき、しっかりとチェックしたいものである。
万が一の場合にはすぐに手続きをする
不幸にも通帳を紛失したり盗難にあった場合には、すぐに金融機関で手続きを済ませることが重要だ。
そうしないと大切なお金を失ってしまうことになり、いくら補償があるといっても対象外になったり減額されることになりかねない。
もし銀行届出印も一緒に盗られたりすると管理が悪いということで、あなたの過失となされてしまい補償が受けられなくなる。
盗難被害には遭わないに越したことはないが、いつでも連絡できるようにしておき、万が一の際には警察にも通報し現場は決して触らないことだ。
何が盗られたのか気にはなるだろうが、もし触ってしまうと犯人を捕まえる手がかりを失うことになってしまう。
通帳以外にも被害に遭う可能性があるので、必要に応じて市区町村などに届け出をおこなう。
通帳は日頃から取り扱いに注意するのはもちろんだが、盗難にも合わないように自己防衛する必要がある。
そのためには自宅に泥棒が入らないようにすると同時に、見つからない、持っていかれない工夫をしよう。
そしてこまめにチェックをおこない、被害を未然に防ぐように心がけていただきたい。
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