布団や衣類の収納は思いの外かさばったりするため、自宅という限られた空間の中では、保管スペースを確保するのに苦労することが多い。
だからといって強引に詰め込んだりできないのが現実である。
ではどうすれば良いか?
こんな時に役に立つのが圧縮袋であり、あなたも使ったことがあるかもしれない。
手軽に使えてスッキリと片付けるにはもってこいのアイテムと言えるが、正しく使えていないと効果が発揮できない。
そこで今回は圧縮袋を使ってコンパクトに収納するための方法や注意点を中心にお伝えしていきたい。
最後までお読みいただき、今抱えている悩みの解決に役立ててほしい。
圧縮袋を使うメリット・デメリット
何も知らずに圧縮袋を使うと、後になって”こんなはずじゃなかった”と思うことになるかもしれない。
そうならないようにするには、圧縮袋のメリットだけでなくデメリットについても知っておく必要があるだろう。
その上で正しい使い方をすれば、きっと満足できるはずである。
メリット
圧縮袋を使うを使って得られる最大のメリットは、カサを減らしてコンパクトにできることである。
さらに使い方もシンプルなので、誰でも手軽に利用できるのが強みだ。
特に布団や厚手の衣類といったかさばるものは、半分程度の大きさにできるので保管しておくのも苦にならないだろう。
その結果、場所もとらないので収納も楽になり、自宅の中はスッキリと片付けられる。
スペースにも余裕があるので一杯になった押し入れや、ぎゅうぎゅう詰めのタンスともサヨナラできる。
また、密閉が可能なので埃やゴミが付く心配もゼロになり、清潔な状態を保てるのもメリットの一つと言える。
これがもし裸の状態で保管しておいたとしたらどうだろう。
外部からの影響を受けやすくなるため、害虫が付いたりカビが発生する可能性が高くなってしまう。
このように圧縮袋を使うことによって得られるメリットはとても大きいのだ。
- コンパクトな収納が可能である
- いつまでも清潔に保つことができる
デメリット
メリットばかりに注目していると、デメリットがないように思われるかもしれないが、残念なことに圧縮袋にもデメリットがあるのだ。
その一つが、気をつけないと元に戻らなくなることがあるという点である。
つまり圧縮袋に入れておいたがために、ペチャンコにつぶれたままの状態になってしまう可能性がゼロではない。
特に長期保管しておいた場合に起こりやすく、本来の機能が保てなくなってしまうので気を付けたい。
ふっくらしているからこそ暖かい布団や衣類もこうなっては台無しである。
もう一つが圧縮袋で密閉することで、逆にカビが繁殖してしまう可能性があるという点だ。
保管前にきちんとメインテナンスできていないと、カビだけでなく臭いの原因にもなってしまう。
- つぶれてしまう可能性がある
- カビが繁殖するかもしれない
圧縮袋の正しい使い方と気を付ける点
圧縮袋を効果的に使うには正しい使い方をする必要がある。
これを怠たると傷めてしまったり、本来の性能が発揮されないといったことが起こる。それを防ぐ方法をご紹介しよう。
保管前にメインテナンスをおこなう
絶対に欠かせないこととして、保管前にはきれいな状態にメインテナンスしておくようにする。
洗濯やクリーニングをするなどして汚れを落としたり、湿気が残らないように乾燥させるのは基本中の基本と言えるだろう。
使ったままの状態で圧縮袋に入れないことが重要で、保管中に汚れが原因によるカビや異臭の発生を防ぐ必要があるのだ。
あなただって、いざ使おうと思って袋から出したらカビだらけだったり、臭かったら気持ちが悪いと思うに違いない。
そうなってしまってからでは元に戻すのに大変な手間とお金がかかってしまい、最悪の場合には廃棄といったことも考えられる。
また、圧縮袋のチェックがきちんと閉まるか、中が汚れていたり湿気がないことも必ず確認しよう。
新しいもので問題はないだろうが、一度使ったものは何があるか分からないので注意してほしい。
圧縮し過ぎないように気を付ける
いくらコンパクトにするのが目的といっても、圧縮のし過ぎは良くないので気を付けていただきたい。
カチカチになるまで空気を抜いてしまうのは、明らかにやり過ぎである。
特に布団では羽毛を使っていたりすると、元に戻らなくなる可能性がないとは言い切れない。
もしそうなってしまうと打ち直しが必要になり、費用も1万5000円程度~3万円以上と高額になるのだ。
そのため、適度に空気が入っている状態がベストと言えるだろう。
ではどれくらいが良いかとなるが、圧縮袋に入れる前のボリュームの1/2以上で、ふっくら感が残った状態を保ち、できるだけ短期間にとどめておくのが良い。
それでも不安に思えるのであれば、元々入っていた袋を使うようにすれば間違いが起こらない。
洋服も空気の抜き過ぎは大きなストレスがかかってしまうので、傷めないためには多少なりとも余裕を持たせておくことが必要になる。
圧縮するのが目的といっても、圧縮し過ぎないことがポイントなので、もうちょっと抜けそうな状態に留めて保管しよう。
きちんとたたんでから収納する
衣類の場合にはシワになることもあるため、予めきちんとたたんでから収納するようにしたい。
シワを防止するには、偏ったり丸まったりしないようにしておくと、平均して圧縮できて効果的である。
もし強いシワができてしまうと、元に戻すのが困難になることがあるので、気を付けていただきたい。
圧縮前に入れる際には面倒くさがらず、ていねいにたたむことがとても重要なのだ。
保管しっ放しにせずチェックする
一度しまったものは、できるなら次に使うまでそのままにしておきたいと考えがちだ。
しかし、長期保管になるほど傷める可能性が高くなるので注意してほしい。いくら便利だからといって何年もそのままにしておくのは絶対にダメである。
傷めないようにするには定期的に袋から出して状態を確認したり、簡単な手入れをおこなうようにしたい。
長くても6ヶ月に1度は取り出して、問題がないかチェックしておくと安心だ。
ここで風を通してたっぷりと空気を含ませてあげよう。
布団の天日干しは良く晴れた日の午前10時~午後3時位の時間帯に、表と裏をそれぞれ1時間~2時間おこなえばOKである。
この時、前日に雨が降ったり湿っている時は避けよう、そしてあまり強く叩いたりするのも傷むのでNGである。
干した後は完全に冷めた状態で圧縮袋に入れるようにする。こうすれば湿気を持ち込む心配もなくなる。
もし外に干せなければ乾燥機でふっくらと仕上げるのも良いだろう。
洋服の場合は衣替えのタイミングで出すことが多いが、半年に一度はチェックして虫干しをおこなおう。
やり方は簡単なので、大切な着物をトランクルームで保管!心配を安心に変えるための絶対条件でもご紹介しているので参考にしていただければと思う。
とても大切なことなので、是非とも実行してほしい。
布団や衣類の収納時も注意を怠らない
布団や衣類は保管の際にもトラブルが起こらないように気を付けていただきたい。
特にカビやダニなどの害虫が発生する可能性がゼロではないので油断は禁物である。
カビはご存じの通り湿気を好むので、保菅前には良く乾燥させることが大切なのはすでにお伝えした通りだ。
しかし、乾いてさえいれば良いのかと言うと実はそれだけではない。
圧縮袋に入れる際の環境や気候も関わっており、湿気の多い部屋で作業をしたり、ジメジメした天気の日や季節を避けるのも重要である。
これをうっかりすると布団や衣類と一緒に、湿気を持ち込んでしまうことになる。
空気を抜くから大丈夫などと思っていたら間違いなのだ。
ダニも空気を抜けば、すぐに死んでしまうわけではないので、フンがあったりするとアレルギーの原因になったりする。
そのため、圧縮袋に入れる前にはダニを駆除するために、布団乾燥機やコインランドリーの大型乾燥機を利用すれば効果的と言える。
あとはしっかりと冷ましてから収納すれば良いが、圧縮袋の口はきちんと閉じておこう。
圧縮袋は外気を遮断できるメリットがあるが、しっかりと密閉できていなければ残念な結果になってしまうかもしれないので要注意である。
収納しきれない時には見直しも必要!
自宅のスペースが限られていることは、あなたが最も良くご存じではないだろうか。
いくら圧縮袋を使ったとしても、場合によっては整理しきれないことがあるかもしれない。
そんな時は残念だが処分を考えないといけなくなる。つまり全体の量を減らす対策が必要になってくるのだ。
物を減らすと言っても、必ずしも捨てるわけではないので勘違いしないでいただきたい。
まだ使えるものであれば買取りをしてもらう、オークションに出す、人にあげるといったこともできるだろう。
あるいは本サイトでもご紹介しているトランクルームのような保管場所を借りて、そこに収納しておくのも方法の一つである。
いずれにしても手元から離れるが、自宅をスッキリさせて広く使うためには必要なことだ。
あなたが本気で片付けたいと思っているのなら、早いタイミングで検討することをおすすめしたい。
コメント