契約に関するトラブルは日常的に発生しており後を絶たない。
解約に関するトラブルも多く見られ、中には解約そのものができないといったことまで起きている。
幸いなことにトランクルームは手続きさえおこなえば解約が可能である。
しかし、場合によってはトラブルに発展する可能性があり、後味の悪い思いをすることになりかねない。
そこでトランクルームではどんなトラブルが発生しやすくて、どうしたら未然に防げるか考えていきたい。
解約のトラブルとはどんなもの?
手続き上のミス
手続きは確実におこないわないとトラブルの原因になりやすい。
よくあるのが解約ができないといったものだ。
通常はトランクルーム会社で定められた手順を踏んでいれば、何の問題もなく解約できてしまう。
しかし、その手順に従わなかったりすると、利用が継続しているものと判断されることがある。
特に注意したいのが”解約の連絡”がうまく伝わっていないケースである。
この段階で「○○月○○日で利用を終了します」と確実に伝えておかなければ、書類による手続きが進められないといった事態になる。
通常のトランクルームでは、宅配型に見られるような”荷物を全部搬出したら解約”というわけにはいかない。
したがって事前に連絡をしてから、書類による手続きが終わり、立ち会いや鍵の返却が済んで初めて完了となる。
これを怠ると手続きの時期が遅れたり、最悪の場合には解約できないといったことになるので十分に注意していただきたい。
別料金の発生
解約は手続きをおこなえば完了となるが、この時に料金が発生する可能性があるのだ。
それが違約金であったり解約料、さらには追加の利用料といったものになる。
普通に考えればどうしてお金を払う必要があるのかと思われるだろうが、これらは契約で決まっているはずなのでチェックしておきたい。
まず違約金だが、これは最低利用期間に満たない場合に請求されるものである。
最低利用期間はトランクルームによって6か月、1年といった具合に決められているのだが、それに満たない分は支払い義務があるのだ。
規定で6か月となっていた場合、実際に使ったのが4か月であっても、残りの2か月分も支払わなければならない。
解約料は確認のための立ち会いや鍵の付け替えなどに使われるものであり、トランクルーム会社が独自に決めている。
そして追加の利用料は、契約をオーバーして使った場合に発生する。
例えば5月末日で利用終了のはずが、荷物の搬出が遅れたなどの理由で6月1日まで使ったとしよう。
この場合には6月分の料金を1ヶ月分まるまる支払うことになってしまう。
これらのことは解約書や規約にも書かれているはずなので、きちんと確認しておいてほしい。
修繕費用の請求
トランクルームは使い方が悪いと修繕費用が請求されることがある。
内装に大きな傷を付けてしまったり目立った汚れがあると、利用者の責任で直さなければならない。
良く言われる原状復帰というもので、借りた時の状態に戻さないといけないのだ。
貸店舗やアパートなどでは一般的におこなわれており、トランクルームでも原状復帰させる契約が多い。
もし汚れていればクリーニングが必要になるだろうし、傷があれば補修しなくてはいけなくなる
この費用を業者に依頼するにはお金がかかってしまうためである。
トランクルームによっては敷金で賄われることがあるが、そうでない場合には実費を請求されると考えておきたい。
そうは言ってもあまり神経質になる必要はなく、常識のある使い方をしていれば大丈夫だ。
特に自然に起こる色あせや変色などはまったく問題ない。いわゆる経年劣化と言われるものは、避けることができないからだ。
この辺りのことも、契約時に確認しておけば安心していられるだろう。
トラブルを未然に防ぐ対策とは?
規約を理解しておく
トラブルを未然に防ぐには規約をしっかりと読んで理解しておくことが大切になる。
これには利用に関することのすべてことが書かれているので、疑問点がないようにすべてに目を通しておくことをおすすめする。
規約はトラブル防止を目的として定められており、その内容はトランクルーム会社毎に異なっている。
また、この規約は利用者の都合で変更したりすることができない。そして契約を済ませた時点で”同意”したものと判断される。
もし何か問題が起これば、この規約をもとに解決が図られることになるのが通常だ。
したがって規約を読んでもわからないことがあれば、遠慮なくトランルーム会社に問い合わせて誤解のないようにしておきたい。
そうでないと勝手な思い込みで勘違いしていしまう可能性がある。
正しい理解をしていないと、いざという時にトラブルに発展することが少なくない。
トラブルになって後味の悪い思いをするのは利用者である”あなた”なのだ。もし、そうなったら二度と利用したくなくなるかもしれない。
こうなってしまわないよう、十分に注意していただきたいものである。
使い方に注意する
トランクルームはあくまでも借りているスペースである。
したがって利用者としては、大切に使うように心がけたいところだ。そのためは使い方に注意が必要であり、傷めないことが重要となる
便利に使いたいと思うあまり、うっかり内装を加工しないようにしたい。これは規約でも決まっていることだが、絶対に守っていただきたい。
安易にクギを打ってしまったり、穴をあけてフックを取り付けるなどといったことをしてはいけない。
そして、出し入れの際にぶつけたりして傷をつけないように気を付けてほしい。
スペースに余裕がなかったり、荷物に角があったりする場合にはあらかじめ毛布などでカバーして、慎重に出し入れをおこなうことだ。
また保管する荷物も床や壁を汚すものは入れないように心がけたい。
気が付いたら汚れていたといったことにないようにすべきだ。もっともそう言ったものは保管禁止となっていたりするので注意しよう。
トランクルームは計画的に利用する
トランクルームを解約する際のトラブルには様々なものがあることをお伝えしてきた。
そして対策についてもご紹介したが、これにプラスして計画的に利用することをおすすめしたい。
最初から利用期間が分かっていればベストであるが必ずしもそうではない。だからこそ利用計画を立てたらどうだろう。
計画といってもそんなに難しいことではない、一年に一度、あるいは半年に一度の間隔で見直すだけである。
今から半年後、一年後に継続して利用するかをチェックして、もし解約するのであれば荷物の扱いや手続きの進め方を再確認しておく。
そして、予定日から遅れないようすることが重要になる。
こうすることによってスムーズに問題なく済んでしまうはずだ。
トランクルームの解約はいつかは起こり得ることだが、定期的にチェックすることで慌てることもなくなるだろう。
気持ちに余裕があるうちに、心構えだけはしておきたいものである。
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