楽器には様々な種類があるが、それぞれ特徴があって聴く者を楽しませてくれる。
奏でられる音楽は気持ちを安らかにしたり、高揚させたりする不思議な力をもっている。
多くの人を魅了する音楽は素晴らしい演奏があって初めて可能になると言っても良い。
あなたもそのためにたくさんの練習を積んでいるはずであり、練習場所で苦労されている一人ではないだろうか。
音楽を続ける上で家族や他人に迷惑を掛けないようにするのは、予想以上に大変なことかもしれない。
トランクルームで楽器練習はできる?
まずトランクルームで楽器の練習はできるのか考えてみたい。
結論から先に言ってしまえば”できない”のが正解である。
この理由は2つある
1つ目は練習のために、長時間滞在することができないからだ。
これは規約で決められていることがあるので気をつけなければならない。
ただ、長時間という表現が曖昧でもあり、厳格に何時間と決められていないことがほとんどのため微妙だ。
では1時間や2時間の滞在はどうかとなると、荷物を出し入れしたり整理するための作業とは明らかに異なるため、ほぼブラックと言えるだろう。
2つ目はトランクルーム内で”大きな音”を出すことが禁止されているからである
他の利用者も使うことのあるトランクルームでは、楽器の音も騒音とみなされてしまうためだ。
決して上手とか下手とかで言っているのではなく、音そのものが人によっては耳障りなものに感じることがある。
つまりノイズになってしまうのだ。
こうなってしまっては仕方がないので、その音自体を何とかする必要がある。
楽器によっては消音機、弱音気、さらには消音機能がついたものもある。
例えば、バイオリン、ビオラ、ベースといった弦楽器やトランペット、トロンボーンなどの金管楽器は音を小さくできる。
そうかといってトランクルームで楽器練習はしないよう、くれぐれも注意していただきたい。
おすすめの楽器の練習場所はどこ?
自宅で練習ができない時は、どこか他の場所を探す必要がある。
いくつかの候補があげられるが何らかの制限が付くものがあるため、利用するにあたってはチェックすることをおすすめしたい。
ここさえ押さえておけば、安心して演奏練習ができるのだ。
レンタルスタジオ
レンタルスタジオを利用すれば、楽器の練習も気兼ねなくできてしまう。
しかし選ぶときは楽器演奏が可能かどうか、前もって確認しておくことをおすすめしたい。
防音性が低いと音が漏れるため、クレームの原因になることもあるので要注意だ。
せっかくお金を払っているレンタルスタジオで、消音機などを使って音を小さくするようでは勿体ない。
利用料金は1時間当たり600円~1,000円程度で借りることができるが、毎日となるとさすがに厳しいのではないだろうか?
予算に余裕がないようであれば、利用回数を減らすなど調整する必要があるかもしれない。
河原や土手
河原や土手であれば、あまり周りに気を使う必要がないと言える。
一点だけ注意するとしたら、近くに民家がないことくらいである。
できれば人の近くも避けた方が良いだろう。
あとは自由に演奏しても問題はなさそうだが、屋外になるので夏は暑く汗ばむだろうし、冬は寒くて手がかじかむことになる。
この条件だけは回避できないので、承知の上で練習していただきたい。春先~初夏、秋あたりがおすすめの時期と言えそうである。
また、演奏の練習を人に聴かれるのが恥ずかしい人は、割り切ってしまうことが大切になる。
カラオケボックス
カラオケボックスもあまり音に対して気を使わずに済む場所である。
ただし、どこの店でも良いわけでないので注意していただきたい。
楽器練習したい場合には事前に確認しておいた方が良いだろう。そうでないとクレームの対象になってしまうかも知れない。
他の客からの苦情があった場合などは、店側の判断で断られることもある。
平日の夜であれば30分使ったとして、300円~600円程度が必要になる。
カラオケの場合も予算的に厳しければ、短時間で切り上げるなど検討する必要が出てくるだろう。
公民館などの公共施設
公民館などの公共施設でも演奏練習ができる場合がある。
特に音楽室や練習室などが備わっている施設では、音量を気にする必要もなく安心して練習できてしまう。
音楽専用であるので大きな音を出しても心配は一切いらない。
ただ、どの地域にも必ずあるとは限らないため、あなたの自宅から離れてしまうこともある。
利用に関しては、人数などに制限があることが考えられるので事前に確認しておきたい。
また比較的大きな部屋になるため、料金も問い合わせておいた方が良いだろう。
自動車の中
自分の車の中であれば、ほとんど迷惑をかける心配はないので安心だ。
ただし、窓はしっかりと閉じておく必要がある。そうしないと外に音が漏れて苦情が来ることになってしまう。
また、季節によってはエンジンを掛けたままでないと、車内が暑かったり寒かったるするので大変でもある。
しかし、アイドリング状態にしておくことで騒音の原因になったりする。たかがアイドリングと思うかもしれないが、意外と騒音トラブルになり易いので要注意だ。
したがって駐車場所にも気を付けなければならない。
また長時間になると燃料も消費する上、エンジンへの負担も考えられるため注意した方が良い。
音色が良くても迷惑になることもある
上手な演奏には思わず聴き入ってしまうことがある。
コンサートに限らず、ストリートパフォーマンスでも素晴らしい演奏をされる方がいる。
しかし、時にこれらは人を不快にさせる時があり、どんなに音色が良くても迷惑に感じる場合もあり得るのだ。
それはその時の状況や心理状態によっても異なるだろう。
誰もが常に音楽を聴いていたいわけではない。
時には静かな環境の中でじっくりと気持ちを整理したり、物思いにふけることだってあるかもしれない。
そんな時に音楽は必要ないばかりか、邪魔にさえ思えることもあるだろう。
また、音楽にジャンルがあるように人にも好みがある。
静かな音楽を好む人にとって激しい音楽から受ける刺激は強すぎる。
逆にテンポの速い、ノリの良い曲の方がテンションも上がる人にとって、静かなおとなしい音楽では物足りなく感じるかもしれない。
このように、好みやその時の状況によって音楽はプラスにもなればマイナスにもなるのだ。
トランクルームで楽器の練習をすると、本来は素晴らしいはずの音楽でも残念な結果をもたらすことに繋がる。
どんなに演奏したくても聴き手がいる場合には、注意と気遣いが必要になることを忘れないでほしい。
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