荷物を保管したいと思ったら、倉庫、トランクルーム、コインロッカーなど様々な施設が考えられる。
その中でも身近にあって気軽に使えるのが、トランクルームとコインロッカーではないだろうか。
どちらも保管施設の中では一般にも知られており、よく利用されていると言える。
ここでは、この両者の違いから選択方法に至るまでを詳しく紹介していきたい。
トランクルームとコインロッカーは同じ?
トランクルームとコインロッカーには共通点もあるが相違点も数多くあるのだ。
最大の共通点は料金を支払って荷物を保管しておくことである。しかし、まったく同じではない。
当然のように様々な点で違いがあり、同じものとして考えるには少しばかり無理がある。
その違いを知るには、料金、保管期間、サイズ、補償制度、セキュリティ、そして利用環境を比較しておかなければいけない。
つまり、それぞれの特徴を理解しておく必要があると言える。
これをよく知らないままで借りてしまうと、気付かぬうちに損をすることだってあり得るのだ。
何をどのように利用するか決まれば、メリットを有効に使えるだけでなく、あなたにとってプラスになるの間違いない。
そこで相違点について解説するので、参考に活用していただきたい。
似ているようでも実際は異なる特徴とは?
料金体系
両者の料金体系には大きな違いが見られる。
まず、トランクルームのほとんどが月極の利用になっており、安いところでは1ヶ月当たり3,000円ほどで借りられる。
また、中には日割り計算で利用できるところもあるので、短期間でもムダがなくお得と言えそうだ。
支払いについてはクレジットカードや銀行引き落としとなっている。
これに対し、コインロッカーは1日毎の支払いとなっている。料金はサイズや場所によっても違うが、300円~500円といったところだ。
もちろん利用日数が長くなると、その分だけ料金が加算されることになる。ただし、ずっと使い続けるわけにはいかないので、新たに借りなおす必要がある。
料金の支払いは現金が多いが、ICカードが使えるコインロッカーも存在している。
保管期間
トランクルームとコインロッカーでは保管できる期間が異なっている。
トランクルームは料金さえきちんと支払っていれば、特別な手続きなしで翌月も自動更新となるのが一般的だ。
当然ながら問題がなければ、1年、2年、あるいはそれ以上と長期に渡って使い続けることができる。
解約の場合、その多くが1ヶ月以上前に申し出たり書類で申請しなければならない。
一方のコインロッカーは借りられる期間が決まっており実質3日程度となっている。そのため、続けて利用したければ新たに借り直す必要がある。
さもなければ管理会社によって荷物を処分されてしまうことがあるので注意したい。
サイズ
サイズについてはトランクルームの方がバリエーションは豊富である。
小さいものであればロッカーサイズのものから、大きなものは10帖以上といった物件まで用意されている。
したがって、荷物が少なかろうが多かろうが心配する必要はまったくない。
豊富なサイズの中から、保管できるだけの広さを選択すれば良いだけだ。
そしてコインロッカーの場合だが、標準、中型、大型、特大型の4種類に分かれている
その広さは小型サイズで35cm×30cm×55cm程度、特大型のサイズで100cm×35cm×55cmほどになっている
このサイズだと保管する荷物の大きさが限られるのは仕方がないだろう。
補償制度
補償についてトランクルームとコインロッカーを比較してみよう。
万が一の場合の補償については、管理会社によって基準が異なっているため同じではない。
補償金額も○○万円というように上限は決められている、しかし必ずしも満額ではなく、損害に応じて支払われるケースが多い。
当然ながら補償限度を超えたものは、自己責任となってしまうので注意したい。
特にコインロッカーの場合、補償について細かな説明がされていないことがほとんどである。
もし不安があるようならば、高価なものや本当に大切なものは保管を控えておいた方が無難と言える。
トランクルームの場合には利用規約にうたわれているので、金額や内容をしっかりと確認しておこう。
セキュリティ
コインロッカーとトランクルームでは不特定多数の人が使うのか、契約者だけが使うかといった違いがある。
つまり、施設に入る人が制限されているか、あるいはそうでないかで安全性も異なると言えるだろう。
誰でも入れてしまうと、それだけ盗難の被害に遭う確率が高くなる。
また、コインロッカーでは荷物を入れるのを誰かに見られる確率が高いので、狙われる可能性もゼロではない。
そうは言っても防犯カメラが設置されていたり、施錠もICカードや暗証番号よって管理されるタイプに進化してきているのも確かである。
簡単には開かないように変わってきているようだが、未だに鍵を使うタイプが多いのも事実だ。
保管環境
保管環境にも違いがあるので、荷物を選ぶ必要がある場合が出てくるだろう。
トランクルームでは空調完備の施設も多いため、デリケートな荷物を保管しておくには最適な環境と言える。
しかしコインロッカーにはそのような設備が備わっていない。
したがって温度と湿度は季節や天候に左右されやすく、場合によっては荷物に影響を与える可能性もある。
ただ、コインロッカーで保管するのは長くても数日程度と考えれば、よほど傷み易いものでなければ大丈夫であろう。
使うならコインロッカー?トランクルーム?
コインロッカーとトランクルーム、一体どちらを使うのが良いのだろうか?
それには、すでにご説明した料金から保管環境にいたるまでを比較して検討していただきたい。
その中で使い勝手、手軽さ、予算、安全性などを考えて、あなたの希望に合った施設を選ぶようにする。
コインロッカーであれば契約はいらないので手軽に使える。しかし長期保管はできないのでその度に借り直す必要がある。
もしも傷み易い荷物であったなら高温多湿は厳禁なので、空調が完備された施設が望ましい。
また大きな荷物になるとコインロッカーには入らないことがある。
そしてセキュリティが心配ならば、安全性の高いところを選ぶといった具合にポイントを押さえて検討しよう。
コインロッカーとトランクルーム、どちらを選ぶにしても満足できる使い方をしたい。
そのためには違いを理解して、比較しながら判断していただきたい。
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