卓球は老若男女を問わず、多くの人が楽しめるスポーツである。
ピンポンとして色んな場所で気軽に楽しめて、とても親しみやすいのが特徴だ。
競技としての卓球はとても高いレベルにあり、プロリーグである「Tリーグ」ではトップレベルでの戦いが繰り広げられている。
そんな卓球は”ラケット”の管理がとても大切で、コンディションによってはプレーにも大きく影響するのだ。
そこで今回はラケットの取り扱いと、ラバーを長持ちさせるコツ、保管方法についてご紹介していきたい。
卓球ラケットの手入れが必要な理由
練習や試合で使ったラケットは以外と汚れていることがある。
そのため、日頃から手入れをすることをおすすめしたい。これを怠ると寿命が左右されることになってしまう。
ラバーに限らず本体もしっかりと手入れをしてあげれば以外と長持ちするのだ。
そればかりでなく、ラケットが本来持っている性能を100%発揮してもらうためにも欠かすことができない。
性能を十分に発揮できない状態でいくら練習したところで上達は期待できないだろう。
当然ながら試合でも直接影響を及ぼすので良い結果は望めない。
そんな状態が続くとやる気をなくしてしまったり、やめてしまうことにつながるのだ。
確かにラケットだけですべてが決まるわけではないが、とても重要な役割を担っているのは間違いない。
どんなにすごいテクニックを持っていたとしても、ラケットが満足でない状態で実力を出し切ることなど無理である。
たとえ勝ち負けにこだわらない場合でも、やはり結果が出なければ楽しくないだろう。
良い結果が出るからこそ前向きな気持ちになれるのであり、そのためにはラケットも良い状態を保っていることが前提になる。
卓球ラケットの寿命はどれくらい?
卓球ラケットの寿命といっても、各部分によっても違ってくるのだ。
大きく分けてラバーとラケット本体では大きな差があるのが現状だ。
まずラバーの場合だが、これは個人差が大きく数日~1週間程度で交換する人もいれば、3ヶ月以上使えることもある。
練習量が多い人ほど交換頻度が高くなる傾向にあるが、使用した時の感触と外観をみて判断するのが良いだろう。
サーブを打っても回転が掛からなくなったり、レシーブやドライブでコントロールが効かなくなったら交換のサインだ。
見た目には表ラバーの粒目がなくなってきたり、裏ラバーが白っぽくなるといったような状態である。
こうなってくると思ったようにプレーができなくなるので早めに交換しよう。
これに対してラケット本体はぶつけたりして破損させない限り、3年~5年、あるいはそれ以上でも使えるのだ。
したがって無理に交換する必要はない。それどころがせっかく手に馴染んでいるので、変えない方が良いこともある。
ラバーを長持ちさせるコツはある?
ラバークリーナーで手入れをする
卓球ラケットを使っているとラバーにはゴミや埃がついてしまう。
そればかりでなく手で触ったりすると、皮脂も付いて汚れてくる。
これらをそのままにしておくと、劣化につながり傷むのが早くなる。これを防ぐのがラバークリーナーの役目だ。
表面をきれいにしてくれるだけでなく、寿命を延ばすことにもつながる。
使い方としては、全体に伸ばせるくらいの少量あれば充分で、スポンジを使い全体に伸ばすようにして拭き取ろう。
強くこすると傷むので、あまり力を入れずに軽く伸ばすようにする。
たったこれだけの作業で簡単に、しかもきれいになってしまう。
ただ、粘着ラバーを使用している場合には、ラバークリーナーを使うと粘着性を失いかねないので注意が必要だ。
専用のクリーナーを使うか、布を湿らせてふき取りだけでも十分である。
保護フィルム(シート)を貼る
ラバーを長持ちさせるには保護してあげるのが一番である。
そのためには保護フィルム(シート)を貼るのが効果的と言える。
貼り方はとても簡単なのでご紹介しておこう。
- クリーナーを使ってラバーをきれいにする
- 良くふき取ったあとに完全に乾かす
- 剥離シートをはがして恥から貼っていく
- この際に空気が入らないように注意する
- しっかりと押さえて密着させる
- ラケットに沿って余った部分を切り取る
- この時に5mm程度大きく切っておくと便利
クリーナーをラバーに吹き付け全体に伸ばしてからをきれいに拭きとったら、風を当てるなどして完全に乾かそう。
空気が入らないように注意して保護シートを張り付けるのだが、端から少しずつ貼っていくのがポイントだ。
一気に貼ろうとすると空気が入ってしまうので気を付けよう。
貼り終えたら上から押さえて密着させるようにすると良いだろう。
ラケットからはみ出した分は切り取っておけば良いが、5mm程度大きくしておけばズレても気にならず貼り直しも楽にできる。
定期的にラバー貼替えが必要になる
いくら手入れをしていても、ラバーの貼替えは必ず必要になるはずだ。
ただし手入れをしていれば、その分だけ長持ちするのは間違いない。
繰り返しになるが貼替えのタイミングは、粒目がなくなってきたり白っぽくなった時であることはすでにお伝えした通りだ。
-
- ラバー専用の接着剤をラバーの裏面に塗る
- スポンジなどで全体にまんべんなく広げる
- 厚塗りしないように気を付ける
- 同様にラケット側にも塗布する
- ベタつかない位まで10分~15分程度乾かす
- ラバーをグリップ側から徐々に付けていく
- 中に空気が入らないようにおこなう
- ローラーを使って軽く全体を押さえる
- ハサミをでラケットの形状に切り取る
まずは傷んだラバーをはがす必要があるが、端からゆっくりと剥がすようにする。
決して無理に引っ張たりせず、時間がかかっても良いので本体の表面まで剥がさないように、ゆっくり慎重におこなっていただきたい。
貼り方としてはまず専用の接着剤をラバーの裏面に均一に塗布するが、厚塗りしないように注意する。
使用量の目安としては10円玉くらいを出して、全体に薄く塗っていくと良いだろう。
これをラケット側でもおこない、ベタつかない程度まで乾燥させるが、ドライヤー(冷風)を使うと早くできる。
次にラバーとラケットを貼り合わせる。その際にグリップ側から少しずつおこない、空気が入らないように注意する。
貼り終えたらローラーを使って、軽く全体を押さえたらOKだ。
ここで力を入れ過ぎて強く押してしまうと、ラバーが伸びてしまうので気を付けていただきたい。
あとはハサミを使って余分なところをラケットに沿ってカットしたら完了である。
卓球ラケットを保管する際の注意点
卓球ラケットを保管する上で注意したい点があるので守るようにしてほしい。
まずは、日頃からおこなっているようにラバーの手入れをしてあげることだ。
表ラバーはスプレーのクリーナーを吹き付けてから、専用ブラシで軽くブラッシングをおこない乾燥させる。
そして裏ラバーはクリーナーを付けてスポンジで全体に広げて拭きとり、その後に乾燥させて保護シートを貼っておく。
ラケットは決してそのまま置いておくことはしないで、ラケットケースに入れて傷をつけないように保管しよう。
そのまま持ち歩くと落としたり、ぶつけて破損する危険がある。
また練習や試合後は汗などの水分を吸収していることもあるので、乾燥剤(シリカゲル)や除湿剤を一緒に入れておくと効果的だ。
あまりにも湿気を吸ってしまって重く感じたなら、密閉できるチャック付きの袋に乾燥剤とラケットを入れて湿気をとるのも良いだろう。
ただし乾燥のし過ぎは要注意なので、元のコンディションに戻ったと思ったら密閉袋は使用せず、ケースと乾燥剤の組み合わせで様子を見よう。
湿気に対しては乾燥剤や除湿剤ではなく”活性炭シート”を利用するのも良い。
湿度によって水分を吸収したり放出して調整してくれる上、消臭効果もあるのでラケットと一緒にケースにいれておきたい。
保管場所は高温多湿を避け、直射日光が当たらないところを選ぼう。
車の中に置いたりすると外気の影響を受けやすい。特に夏場は車内が高温になりラケットを傷める原因になるので注意したい。
卓球ラケットはきちんと手入れをすることで長く使うことができ、良いプレーにもつながっている。
是非ともこの機会に実践して、楽しみながら長く続けていただきたい。
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