ウィスキーといっても様々な種類があるが、あなたは何が好みだろうか?
イギリスのスコットランドで作られるスコッチ・ウィスキー、アメリカのバーボン・ウィスキーといったように産地の違いや、原料の違いで数多くのウィスキーが存在している。
もちろん日本でもたくさんの種類が製造されており、それぞれが持つ味わいと香りにファンも多いはずだ。
今回はそんなウィスキーを美味しく保管する方法について、ご紹介していくので参考にしていただきたい。
ウィスキーには賞味期限がない?
ウィスキーといえば10年以上も前に製造されたものが普通に売られている。
では賞味期限はどうなっているの?となるが、実際のところ賞味期限はないというのが現状である。
ウィスキーはアルコール度数が40度以上と高く蒸留酒であるため腐敗の心配がないと言われており、賞味期限の表示もされてない。
現にオールドボトルを求める人は意外と多く、数十年前に製造されたものの人気が高かったりする。
つまり製造後20年経っても30年経っても飲むことが可能であるという証拠でもある。
では、すべてのウィスキーでそうかとなると話は違ってくる。
それはなぜか・・・。
その理由は保管状態によっては味や香りが劣化している場合があり、必ずしも美味しい状態を保っているとは限らないからである。
いくら密閉状態とはいえ保管環境が悪いと、品質を保つことはできないのが現実だ。
何十年経っても美味しさを保っていられるのは、それなりの管理をしているからに他ならない。
仮に劣化が進んで味は落ちていても飲めないことはないが、これもウィスキーの”なせるワザ”なのかもしれない。
開封したら味が落ちるのは本当?
未開封のウィスキーであれば、保管状態さえ良ければ美味しく飲めることはお伝えしたとおりだ。
では開封したら味は落ちてしまうだろうか?
結論からすると”落ちる”と言えるが、その理由は酸化による影響が大きい。
つまり空気に触れることで味が変化して香りが逃げてしまうのだ。そして本来の美味しさが失われていくのである。
ウィスキーは他の酒類と比較して、開封後の味が変化するスピードが遅いとされる。
それはアルコール度数が高い蒸留酒の強みであり、ウォッカやテキーラ、ジンなどの他に、焼酎や泡盛もそうだ。
ただし劣化が遅いだけであって完全には止められないため、しっかりと保存する一方で開封後は早めに飲み切るようにしたい。
そうしないと、最後の方では開封直後の美味しさを感じることができなくなってしまう。
特に味に敏感であるほどその違いがよく分かるはずだ。
美味しいまま保管するためには?
未開封の場合
ウィスキーが未開封の場合には、基本的なことを守っていれば問題は起こりにくいと言える。
第一に直射日光を当てないように注意しよう。これは紫外線によって分解され変質してしまうからだ。
これを防ぐために、ウィスキーの中には遮光目的でビンに色をつけてあるものが見られる。
紫外線を遮るには明るいところよりも暗いところが望ましいので、箱にいれて保管しておくのも効果的である。
次に高温多湿の場所は避けて保管しておきたい。
理想的な保管温度は20℃前後とされているが、夏場は難しくなるため30℃以下で保管できる場所を選ぼう。
だからといって冷蔵庫に入れてしまうと香りが楽しめなくなり、急激な温度変化も悪影響を及ぼすので注意したい。
また湿度の高い場所も好ましくなく、あまりジメジメしているとビンにカビが生える原因になったりする。
一年を通じて一定の温度や湿度を保つのはなかなか大変だが、空調完備のトランクルームを利用するのも一つの方法である。
開封後の場合
開封後の保管方法についても考えてみよう。
基本的には未開封の場合と同じだが、空気に触れることが多いため、さらなる注意が必要になってくる。
そうはいっても決して難しいことはないので安心してほしい。
まず、栓を開けても残ったらしっかりと密閉するようにする。この際パラフィルムを使うとより確実である。
粘着性のない半透明のフィルムで伸縮性があるので、キャップやコルクで栓をした上から、伸ばしながら5周~7周程度しっかりと巻き付けるだけでOKだ。
その他にもプライベートプリザーブを使用して、酸化を防ぐ方法もある。
本来はワインの保存の際に使われているものだが、ウィスキーにも応用できるので試してもよいだろう。
また、開封後だからといって冷蔵庫に入れる必要はない。
保管場所としては匂いの強い場所は避けておきたい。もし芳香剤など匂いの強いものと一緒に置くと、匂い移りすることがある
開封後は徐々にではあるが美味しさが逃げてしまうので、長くとも半年以内で飲み切るようにしたい。
ウィスキーの楽しみ方はさまざま
ウィスキーはあなた次第で、さまざまな楽しみ方ができる。
ストレートやロックはもちろんのこと、水割り、ホットウィスキー、ハイボール、さらにはカクテルで飲んても美味しいものだ。
味や香りのバリエーションが広がって、本来のウィスキーの魅力を引き出した飲み方になるだろう。
さらにいかなる場面においても飲むことができるのも強みと言えそうだ。
一人でくつろぎながら飲んだり、友人や知人とワイワイやりながら飲むこともできる。さらには結婚式などのフォーマルなパーティーでもOKだ。
どんな時でもどんな風にでも楽しめてしまうのがウィスキーである。
しかし、そのためには美味しい状態を保つことが必要不可欠であり、正しい保管と管理をしなければならない。
これまでお伝えしてきたことを実行することで、最後まで美味しく飲んでいただけるのではないだろうか。
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