布団にもさまざまな種類があり、季節によって布団を使い分けていることが少なくない。
夏場には薄い肌掛け布団を使い、冬場には本掛け布団、そして春や秋には合い掛け布団といった具合だ。
当然ながら各シーズンが終わるとしまっておくわけだが、あなたは布団を保管する前にクリーニングをしているだろうか?
今回はその必要性やメリット・デメリット、クリーニングできる布団とできない布団、そして料金相場についての情報をお届けしたい。
布団は保管前にクリーニングが必要か?
布団は毎日の睡眠に欠かせないものであり、必ずメインテナンスが必要になってくる。
その一つがクリーニングと言えるだろう。
人間は寝ている間にコップ一杯程度の汗をかくと言われており、それが湿気として布団の中にこもりやすい。
したがって日干しをおこなったり乾燥機を使って乾燥しているのが現状ではないだろうか。
こうすることで布団が傷むのを防ぐと共に、ある程度は清潔な状態を維持できている。
しかし毎日使うことでだんだんと汚れたり臭いが付くようになり、カバーをしていてもなかなか防ぎ切れない。
そうかといって、その状態のまま使い続けることは不快に感じたり、睡眠を妨げる原因となってしまう。
これを解決してくれるのがクリーニングであり、絶対ではないが必要に応じておこなうようにしたい。
実際のところ定期的におこなった場合と、何もしなかった場合では寝心地が大きく異なる。
清潔でふかふかの布団はとても気持ちが良く、快眠のためには欠かせない条件の一つと言えそうだ。
クリーニングをおこなうタイミングは?
ではクリーニングのタイミングはいつ頃が良いのだろうか?
理想とすれば1シーズンが終わった時点、つまり1年に1回程度ということになる。
できことならば服と同様にこまめにおこないたいが、大変なだけでなく布団を傷めることになるため実際には困難である。
したがって、その間はきちんとカバーをして汚さないで使うように心がけたい。
カバーをすることで、直接肌に触れることがなくなり皮脂による汚れも防ぎやすくなる。
また、2週間~3週間に1回程度は日干しを行うようにしよう。
汗によって布団の中は湿気が溜まりやすい状態になっているので、これを取り除いてやるわけだ。
湿気の少ない天気の良い日を選んで、両面に日光を当ててやると良い。この時にカバーをしておくと、生地を傷めにくい。
時間帯とすれば午前10時~午後3時位までの間がおすすめである。
羽毛布団の場合は両面で1時間、その他は2時間~3時間といったところだ。夏場であれば、この半分ほどの時間にしておこう。
あとは保管前にクリーニングをしておけば、次のシーズンも安心して使うことができるはずだ。
クリーニングのメリット・デメリット
メリット
クリーニングすることの最大のメリットは、清潔になるという点ではないだろうか。
長期間使った布団は思っている以上に汚れており、皮脂や汗といったものが中まで浸み込んでいることがある。
そればかりか、これらを餌としてダニやカビまで発生したりするのだ。
これを放っておくと衛生的に問題なだけでなく、アレルギーの原因となることもあるため、健康的にもよろしくない。
そこでクリーニングをおこなって取り除いてやることで、清潔さと健康面の両方を改善しようというわけである。
その他のメリットとしては、ふっくらと仕上がるので快適な睡眠が得られることだろう。
もちろん臭いや雑菌の除去にも効果があり、小さい子供にもやさしいと言える。
デメリット
布団のクリーニングをする際のデメリットは移動が大変になるということだ。
布団はいくら畳んでもかさばるのでクリーニングを依頼する際には、持ち運びで苦労することになってしまう。
車を持っていれば良いが、そうでないとお店まで持ち込むのが困難である。
そんなときは宅配型の布団クリーニングを利用するのも良いだろう。
宅配型であれば自分で運ぶ手間も省けるので、大きなサイズでも気にしないで利用が可能になる。
また、どうしても時間がかかり衣類のように最短で即日に仕上がるといったことは不可能だ。
おおよその目安として10日~30日程度とかなりの差があるが、作業時間が長いので仕方がないと割り切っておこう。
したがって時間に余裕のない場合は避け、急がないタイミングで依頼するのが良いだろう。
特に季節の代わり目は混んでいることがるのでチェックが必要だ。
クリーニングできる布団・できない布団
布団にもクリーニングできるものと、できないものがあるので注意が必要になる。
もっとも簡単に確認できるのが洗濯表示である。
ここにはどういった洗濯の方法が良いのかが表示されているので、それに従えば間違いはないだろう。
次のように分類できるので参考にしていただきたい。
- 羽毛
- 羊毛
- 綿
- ポリエステル
- アクリル
- シルク
- ウレタン(低反発)
- ムートン
- ノンキルト(縫い目がない)布団
これらは店舗によっても対応が異なっており、できる場合とできない場合があるので確認するのが無難である。
クリーニングを終えた布団はビニール袋に入れられているので、必ず出した状態で保管するようにしたい。
そうしないと湿気がこもりやすく、カビ発生の原因になるので要注意だ。
布団クリーニングの料金相場はいくら?
布団は衣料と違い、クリーニング費用は割高になってしまう。
それだけ手間のかかるのが布団クリーニングであるが、年に1回程度で済めば逆に割安と言えるかもしれない。
ではいくら位かかるのかというと、シングル1枚当たり3,500円~7,000円程度で利用が可能となっている。
ダブルになるとシングルの1.5倍ほどになると考えておけば間違いない。
料金は自分で持ち込むタイプと宅配型でも異なっており、あなたの都合に合わせて選ぶと良いだろう。
参考までに、その他の寝具のクリーニング料金は次のようになる。
-
- まくら : 1,000円~2,000円
- 毛布 : シングル 1,200円~2,500円
- マットレス : シングル 9,000円~15,000円
- シーツ : シングル 500円~600円
- タオルケット: シングル 700円~1,000円
クリーニングを依頼する際の注意点は?
クリーニングを依頼する場合に注意点があるので覚えておいて欲しい。
それは料金だけで決めてはいけないということだ。
確かに布団のクリーニングは安いとは言えない。家族が多いとその分だけお金がかかる。
しかし問題なのはどういった工程を経て仕上げているかであり、お店ごとに差別化をはかっていたりするので、どんな内容かチェックしておこう。
たとえばシミや汚れ落ち対策のために前処理をしてから洗うなど、安心できるお店であることを確認して依頼することが重要と言える。
また、クリーニングは水洗いで依頼するのが基本である。
その理由は布団に付いた汗や皮脂、フケ、カビ、花粉などをきれいにするには水洗いが必要になるからだ。
ドライクリーニングでは、これらを除去することは困難である。
したがって依頼する際には水洗いであることを必ず確認しておきたい。
布団も長く使っていると汚れてきたり、ふわふわ感がなくなってくるのは仕方のないことである。
だからといって、そのまま使い続けるのは健康面や精神面で決して良いとは言えない。
そんな時にはクリーニングをおこないリフレッシュしてみてはいかがだろうか?
より良い眠りを維持したいあなたにとって、きっとプラスになってくれるはずである。
コメント