昔は音や映像の保存にはテープを使うのが一般的だった。
それが時代の変化とともにデジタル化が進んだ今ではCDやDVD、あるいはブルーレイといった光ディスクに変わっている。
大容量のものが驚くほどきれいに簡単に扱えるようになりとても便利になった。
しかし、そんな光ディスクを傷めないで保存するには注意が必要になるのだ。
そこで今回は”CDケース”に焦点を当てて、ケースの種類や選び方から保管の際の注意点について見ていきたい。
CDを保管する際にケースが必要な理由は?
CDの保管の際にケースが必要になる理由について考えてみよう。
ご存じの通りCDはプラスチック製であり、記録面には多数の細かな渦状のへこみがあるのが特徴だ。
このへこみが記録された情報を読み取るのに、とても重要な役割を果たしているをご存じだろうか。
プラスチックはガラスや金属と違って傷が付きやすいため、うっかり擦ってしまうと再生が困難になってしまうことがある。
もしデータが書き込まれている記録層まで及んでしまうと簡単に修復ができない。
直すには修復キットを使ったり、データを復元するソフトウェアを利用したりすることになるが絶対ではないのだ。
そういったことのないようにCDを傷から守ることがケースの役割であり、必要とされる理由である。
大切なデータを守るためには予防が大切なので、日頃からケースに入れる習慣をつけておきたい。
どんなに丁寧に扱ってしても、裸のままだと必ず傷が付いてしまうものだ。それを防ぐにはケースに入れるのが最も良いと言える。
面倒くさがらずに有効に利用していただきたいものだ。
保管に適したケースの種類と選び方とは?
ケースの種類
ケースにはさまざまな種類があるが、あなたはどんなものをお使いだろうか?
見た目だけでなく材質や使い勝手も異なったりするが、状況や目的に応じて使い分けるのがおすすめである。
ここでは代表的なものをリストアップして紹介しておこう。
- プラスチックケース
- 不織布ケース
- トールケース
- 紙ケース
- ファイル型収納ケース
プラスチックケース
- プラスチック製のケース
- 厚さは10mmのものと5mmがある
- ジャケット(表紙)も使える
- 衝撃に強く傷が付きにくい
不織布ケース
- 不織布で作られたケース
- 厚みがないので場所を取らない
- 取り扱いが楽にできる
- 衝撃に弱いので注意が必要
トールケース
- プラスチック製のケース
- 衝撃に強く傷が付きにくい
- ジャケット(表紙)が使える
- 大きいので収納スペースを必要とする
紙ケース
- 紙製のCDケース
- スペースがいらない
- 低コストである
- 衝撃や傷には注意が必要
ファイル型収納ケース
- セミハードの外側と不織布のCD入れの組み合わせ
- たくさんのCDがコンパクトに収納できる
- ケース毎に分類して保管すると便利
ケースの選び方
CDケースは利用目的に応じて選ぶと良いだろう。
どういうことかと言えば、CDをどういった扱いや保管をするかによって使い分けるのである。
例えば長期保存をしておくには、それなりにしっかりしたものを選ぶようにして、なるべく傷めないものを使うのがベストだ。
この場合、プラスチックケースやトールケースといったものがしっかりしているのでおすすめである。
ハードケースになるので重ねておいても問題なく、万が一ぶつけてしまっても傷める心配をすることがない。
薄型のタイプを選ぶことで、収納場所も少なくできそうだ。
一時的な保管や移動であれば不織布や紙のケースでも十分なこともある。コストも節約できるので状況に応じて利用すれば良いだろう。
かさばることがないので、気軽に持ち運べるため移動も楽である。ただし外部からの力には弱いので、強い衝撃などには注意したい。
ファイル型収納ケースでよくあるのがファスナーが付いて180度開くタイプだ。
CDを入れる部分は不織布でできており、傷も付きにくく出し入れもしやすい。収納数が多い割にはコンパクトに収まって便利である。
保管スペースを少なくしたい場合に向いているだろう。また、ケース毎に種類を分けて使うこともできる。
CDを保管する際にこれだけは注意したい点
あなたはCDの取り扱いにどれほど注意を払っているだろうか?
あまり意識していないかもしれないが、日頃の扱いが悪いとそれが積み重なって思わぬトラブルになるので注意したい。
まず、CDはプラスチックでできているため、傷や熱による変形に気を付ける必要がある。
傷についてはすでにお伝えしたが、変形でもデータが読み取れなくなったり音飛びや再生されないといった問題の原因になる。
また、湿気や紫外線といったものも影響を与えるため、取り扱いだけでなく置き場所も選びたいものだ。
記録されているデータ自体はデジタルであるため劣化しないのだが、CD本体の劣化は避けることができない。
そのため、長期で考えてなるべく劣化させない環境を選ぶことも大切になってくる。
- 傷を付けないようにする
- 変形しないように立てて保管する
- 高温多湿の場所は避ける
- 温度差の少ない環境で保管する
- 直射日光や紫外線を当てない
保管についてはCD・DVDをトランクルームに収納したい!保存方法の基本と問題点でも紹介しているので参考にしていただきたい。
DVDやブルーレイも保管方法は共通でOK?
ではDVDやブルーレイといったものもCDと同様の保管で問題ないのだろうか?
結論からすると基本的には同じで大丈夫と言える。
ただし保管するケースについては気を付けた方が良いだろう。
特にブルーレイの場合、保護層が薄いため傷に弱い傾向にある。そのため取り扱いには十分に注意したいところだ。
もしCD用の不織布ケースに入れてしますと、傷がつく原因となってしまう。
したがって、必ずブルーレイ対応かブルーレイ専用のケースを使って丁寧に取り扱いたいものである。
理想とすればプラスチックケースやトールケースのようなハードケースを使いたい。
CD、DVD、ブルーレイ、どれも光ディスクであるという点では共通しているものの、その中身は同じではない。
それぞれに適した取り扱いと保存方法が必要であり、これらを守ることで初めて良い状態を保てるのだ。
もし、今までの扱いが間違っていたら今日から正していただきたい。
そして安心して長く使ってほしいと願うばかりである。
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