一口にパスタといっても、スパゲッティやカッペリーニといったロングパスタでけでなく、ペンネリガーテなどのショートパスタもありその種類はとても多い。
それと同時にパスタ料理もたくさんあるのはご存じの通りである。
あなたも自宅で料理をすることがあると思うが、保管はどうされているだろうか?
間違った方法で保管していると味に影響を及ぼしたりする。そこで正しいやり方をご紹介するので参考にしていただきたい。
パスタの賞味期限を知っておこう
パスタには賞味期限が表示されているが、どれくらいかご存じだろうか?
乾燥パスタの場合は製造からおおよそ3年間と言われているが、メーカーによって多少の違いはある。
日本においては、パスタの製造メーカーでつくられている団体で、衛生上の問題や味をチェックした結果に基づいて判断されている。
したがってきちんと管理ができていれば、この期間は大丈夫と考えて良さそうだ。
実際に、期限を過ぎても保管状態が良ければ食べられるケースは少なくない。
これに対して生パスタの場合には一気に少なくなり、未開封の状態で8℃以下で冷蔵しても10日間しか保存がきかない。
一度開封してしったらと冷蔵しても2日~3日程度と考えておこう。
しかし冷凍すると3ヶ月という長期間の保存が可能になるので、量が多い場合は使いやすいように小分けにしておくと便利である。
茹でたパスタの場合には2日~3日は保存できるが、美味しさが失われてしまうので、できるだけ当日に食べるようにしたい。
乾燥パスタ、生パスタ、茹でたパスタ、いずれの場合も賞味期限はあくまで目安でしかない。
そのため、使う前には必ずチェックをおこない、匂いや見た目に異常がないことを前提に食べるようにする。
たとえ3年の賞味期限があっても、保管しだいではもっと長く食べられることもあれば、その逆もあり得るのだ。
その点だけは勘違いしないように気を付けていただきたい。
パスタの保管で注意すべき点とは?
保管の際にはそれぞれに適した”条件”というものが必ずある。
パスタの場合も例外ではないので、ここでは絶対に守るべき点についてお伝えしていきたい。
乾燥パスタ
乾燥パスタの場合は湿気に弱いという弱点がある。
そのため、保管の際には密閉しておくのが基本と言える。そうしないと早く傷んでしまう原因になる。
良くやってしまいがちなのが開封後に袋の口を輪ゴムなどで閉じておく方法だ。
しかしこれでは密閉できておらず、徐々に湿気を吸ってしまう。そこでパスタケースやパスタボトルといった保存容器を利用すると良いだろう。
密閉しておく理由は湿気だけでなく、カビや虫といったものから守るためでもある。
そして直射日光の当たる場所を避けるようにしたい。
日光には紫外線が含まれるのでパスタを変質させる原因にもなっている。
また、高温になるものの近くに置かないことも重要で、ガスコンロなどの調理器具には気を付けた方が良いだろう。
生パスタ
生パスタは常温での保存は避け、冷蔵庫に入れることをおすすめする。
その理由は材料による湿気が残っており、乾燥パスタと違って傷みやすい状態になっているからである。
カビが生えたり腐ってしまうことがあるため、温度の高い場所に置かないようにしたい。
そこで冷蔵庫に入れて保存することになるのだが、いつまでも大丈夫なわけではないので、早めに食べてしまいたいものだ。
開封後に冷蔵庫に入れる時は、そのままではなくラップで包んだり、チャック付きの袋に入れて乾燥を防ぐようにする。
より長持ちさせたければ冷凍保存することをおすすめしたい。
すでにお伝えしたが、冷凍しておくことで3ヶ月は保存できる。しかし、それでも必ず賞味期限がくることを忘れないようにしよう。
茹でたパスタ
すぐ調理できるという便利さから、茹でたパスタを保存したいこともあるだろう。
そんな時は冷蔵ではなく冷凍した方が日持ちするのでおすすめである。
しかし、ただ茹でて冷凍させれば良いわけではなく、ちょっとした工夫が必要になるので覚えておいていただきたい。
まず茹で時間はいつもより短くして、固めに仕上げるようにする。
そしてオリーブオイルを入れて良くなじませておくことだ。こうすることでパスタ同士がくっつくのをふせぐことができる。
冷凍する際には必ず一食ずつ分けて、ラップをするかチャック付きの袋に入れておこう。
この状態で1ヶ月程は保存できるので、その間に食べ切ってしまうと良いだろう。
また茹でた後にソースを絡めてから冷凍しておくと、食べたい時に手間もかからず簡単に食べられる。
保存したパスタを美味しく食べる
保存しておいたパスタは美味しく食べたいものである。
それにはどんな点に注意したら良いのだろうか?
まずはパスタの状態を確認する必要がある。どういうことかと言うと傷んで食べられなくなっていないかチェックするのだ。
カビが生えている、虫が湧いている、変な匂いがするといった状態でないことを、しっかりと確かめておこう。
もしおかしいと思ったら、自分の判断を信じて絶対に食べないようにする。
大丈夫だったらいよいよ調理するが、乾燥パスタや生パスタはいつものように茹でればOKである。
生パスタを冷凍保存していた場合、解凍せずに茹でるのがポイントになる。もし解凍してしまうと、水分が出てコシのない食感になってしまうのだ。
そして茹でたパスタやソースと混ぜておいたものは、耐熱皿に移すなどして電子レンジを使って温めよう。
目安としては600Wで2分~2分30秒ほどだが、量が少ない場合には短めで様子を見ると良いだろう。
お湯を使う場合には沸騰している状態で1分程度温めれば出来上がるので簡単だ。
パスタはきちんと保管ができていれば、無駄にすることもなく美味しく食べ切ることができる。
それには面倒くさがらずに、ほんの少しだけ手間をかけてあげることが必要になる。
コメント