世の中の多くのものには”名義”というものがあり、持ち主や利用者が誰であるか明確にされている。
自動車やバイク、保険、銀行口座、土地、住宅などさまざまなジャンルで存在しており、名義が変更されることも珍しくない。
もちろんトランクルームを利用する場合も名義はある。
しかし変更は可能なのだろうか?
そして解約や借り換えが必要になるのはどのような場合か考えてみたい。
トランクルームで名義を変更したい理由
他人の所有しているものや権利を購入したり譲り受けて、持ち主や利用者が変わった時には名義変更がおこなわれる。
そうしないと誰のものか、そして誰が責任を持つのかわからなくなってしまう。
他人のものを勝手に使ったりすることは、どのような理由があっても決して許されないのだ。
トランクルームも同じで、契約が自分の名義であるからこそ利用が可能となっている。
しかし、事情によっては名義を変更しなければならないこともある。
様々なケースがあるが、個人であれば結婚や離婚で苗字が変わった場合がそうだ。
法人ならば社名変更や代表者が変更になった時、そして個人事業主では個人名から屋号(商店名など)に変わった場合などである。
これらは名義は変わるものの、利用者は今までと同じで何の変更もない。
それに対して、今までは自分で使っていたが引き続き親族や友人、知人が使いたいというケースも考えられる。
この場合は名義だけでなく利用者も変わることになるが、いずれにしても名義と利用者は一致している必要がある。
そうでないと契約そのものが成立しなくなってしまうからだ。
実際の利用者の名前に変更することで料金の支払いや責任を果たす義務を、利用者本人が負うことになる。
名義変更が認められているケースはある?
基本的に名義変更が認められるのは、どのような場合か見てみよう。
それは利用者は同じで名前のみが変わった時と言える。
- 結婚や離婚で苗字が変わった場合
- 個人から屋号(商店名など)に変えた場合
- 法人で会社名が変更になった場合
すでにお伝えしたように、結婚や離婚で苗字が変わった場合は問題ないだろう。
結婚によって夫、あるいは妻の姓を名乗ると苗字が変わったり、離婚によって元の姓を名乗っても変わることがある。
個人事業主の場合、最初は個人名で契約していたものを屋号に変更することが考えられる。
特にフリーランスで仕事をしている人、例えばデザイナー、イラストレーター、プログラマーなどは屋号を持たない人が多い。
しかし事業が軌道に乗ってくると、よりアピールしたりブランド化を狙って屋号をつける場合も出てくるはずだ。
また、法人になると社名を独自のブランド名やサービス名にしたり、合併によって変更することがある。
社名が変われば名義の変更が必要になるのは当然であり、企業としての義務と言える。
解約や借り換えが必要になる場合とは?
名義変更が認められないのは、名前だけでなく利用者まで変わってしまうケースである。
この場合には解約や借り換えが必要になると考えておこう。
つまり前の利用者から継続して借りることはできない。もちろん、あなたが続けて誰かに貸すこともNGだ。
これは規約にうたわれており認められていない行為になる。
例えば、あなたが友人に続けて借りてもらいたいと考えているとしよう。もちろん友人も借りるつもりでいる。
しかしながら禁止事項となっているため、あなたはここで一旦解約しなければならない。
その後、友人が借り換える(新規に契約する)必要があり、そうでない限り利用できない決まりになっている。
これは通常の契約手続きになるので、必要書類を提出したり初期費用の支払いもしないとけいない。
トランクルームの利用は契約者のみが得られる権利であり、お金さえ払えば何とでもなるわけではない。
ましてや自分の所有物でないので、トランクルーム会社の規約に従う義務がある。
シェアリングならば名義変更はいらない
あなた以外の人も利用したいのであれば、シェアリングを考えてみではいかがだろうか?
共通の趣味を持っていたりサークルやグループであるなら、場所を共有して利用するのも選択肢の一つと言える。
特に家族で使う場合ならば、他人と違って問題も少ないだろう。
共同で使うことで利用料金も分担できるため、一人当たりの負担が少なくて済むなどのメリットがある。
ただし注意点もあるので、トランクルームをシェアリングする!共有の効果&利用で気をつけたい点も参考にしていただきたい。
そしてメリットばかりでなくデメリットもあることを、よく理解した上で利用するのが正解と言える。
使い始めてから文句を言うことのないように、事前に話し合っておく必要があるだろう。
その結果、シェアリングできると判断したならOKだが、ムリな場合には個々に料金を払って借りるしかないだろう。
トランクルームはあくまでも借り物であり、何等かの制限を受けるのは当たり前のことだ。
その中で約束事はしっかりと守りながら、フルに活用していただきたい。
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